nvidiaの時価総額 インテル抜いて米半導体首位に

 米半導体大手エヌビディアの株価の上昇が続いている。7月8日終値ベースの時価総額が競合で老舗の米インテルを初めて上回った。米半導体メーカーの首位が入れ替わるのは6年ぶりとなる。データセンターその他の急成長分野におけるグラフィックチップの需要拡大に支えられた。

 7月8日の米株式市場でエヌビディア株は前日比2・4%上昇、時価総額が2480億ドル(約26兆6400億円)を超えた。新型コロナウイルスの世界的大流行で同社技術を用いたクラウドベースのサービスにシフトする動きが加速するとの見方を背景に、同社の株価は年初来で72%上昇した。一方のインテル株は、年初来で2%安となっている。

 エヌビディアは1993年に設立し、99年にナスダックに上場した。ゲーム用の画像処理半導体に特化していたが、2015年ごろから他分野にも技術を応用し始めた。AIの活用で画像や音声認識の開発が進むとみて、株式市場が注目し始めた。

 世界では台湾積体電路製造(TSMC)、サムスン電子に次ぐ、時価総額ベースで3位の半導体メーカーとなった。

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