厚生労働省は7月30日、アストラゼネカ社製のワクチンを40歳以上を、予防接種法上の「臨時接種」の対象として位置付ける方向で専門家の分科会に提案した。
アストラゼネカ社製のワクチンはことし5月に国内での製造販売が特例承認したものの、極めてまれに血栓が生じるリスクがあると指摘され、使用を見送る方針を示していた。
関係者によると、必要な場合を除いて40歳未満の人には原則、接種しない方向で検討しているという。
感染の第5波で、特に40~50代の重症者が増えている。臨時接種の対象として認められれば、こうした年齢層はアストラゼネカ製も無料で接種が受けられるようになる可能性がある。
英国ではアストラゼネカ社製のワクチンが広く使われているが、40歳未満には別のワクチンが推奨されている。