モデルナ製ワクチン 異物はステンレス製の製造部品の破片

 モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンの日本での流通を担当する武田薬品工業は9月2日、ワクチンの一部から異物がみつかった問題で、製造工程で金属片が混入したとする調査結果を公表した。原因は部品の設置ミスと見られ、使用を見合わせているおよそ160万回分のワクチンは2日以降すべて回収される。武田薬品は「安全性に問題はない」と説明した。

 先月中旬以降、全国の複数の接種会場でモデルナの未開封のワクチンの容器の一部に粒子状の異物が混入しているのが見つかった。

 製造工程で、部品どうしが設置ミスによって接触し摩擦で削り取られて混入した。

 厚生労働省は、全国901の会場に配送された、異物混入が報告されたロットと、同時期に同じ生産ラインで作られた2つのロット、合わせて162万回分のワクチンの使用を見合わせた。

■対象ロット
▽3004667
▽3004734
▽3004956

 自治体や政府が設置した大規模接種会場が77か所。厚生労働省は、このうちすでに接種に使用していたことが確認された55か所をホームページで公表しています。

 職域接種の824会場については当初、公表していなかったが、接種で使用したことが確認され、かつ了承が得られた268会場を新たに公表した。

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