学書 JICAプロジェクト 3回目渡航となるウズベキスタンでの進捗を発表

 株式会社学書(愛知・名古屋市、田村 茂彦 代表取締役)企画の「ウズベキスタン国理数系教育の地域格差改善及び副教材不足課題解消のための案件化調査」が審査の結果、採択となりウズベキスタンで、理数系教育の地域格差改善と副教材不足課解決に向けて案件化調査を実施した。実施計画期間は2021年8月~2022年12月(18 ヶ月)の間。学書のデジタル商材「デジタルドリル 中学生版」(数学)を現地向けにローカライズし、ウズベキスタン国の教材不足及び教育格差の課題解決への貢献を目指す。

■JICA PROJECTは2022/10/17~2023/02/10迄の約60日間で以下の内容のJICA PROJECTを実施した。今回のプロジェクトでは公立初等中等教育機関(タシュケント6番学校・ブハラ1番学校)、及び私立中学校のオリエントスクール(タシュケント)がJICA PROJECTに参席した。

 週に2回の授業を基本として、数学の7年生(日本でいう中学1年生)の基礎単元である、【正の数・負の数】と【文字と式】を「デジタルドリル」「基本のキ」のそれぞれ該当部分をウズベク語版に翻訳して1校に1名ファシリテーターを配置して放課後クラス(アフタースクール)を行った。

初等中等教育学校 MAKTAB (タシュケント) : 2022/10/17 12:00~ 91名の生徒がPRE-TEST実施
・週2回授業(アフタースクール)12:00 ~ 13:00 月・木 / 火・金 / 水・土
・生徒は各回12名前後 / ファシリテーター Doston (現地採用アルバイト)
→1回目のテスト結果と2回目のテスト結果(JICA PROJECT実施後)の点数差平均値 29.285/28名
→1回目のテスト結果と2回目のテスト結果の得点差:TOP3 127、97、58
※ テストは2単元各100点×2=200点満点

初等中等教育学校 MAKTAB (ブハラ): 2022/10/17 10:00〜 82 名の生徒がPRE-TEST実施
・週2回授業(アフタースクール)12:00 ~ 13:00 月・木 / 火・金 / 水・土
・生徒は各回12名前後 / ファシリテーター Azimjon (現地採用アルバイト)
→1回目のテスト結果と2回目のテスト結果(JICA PROJECT実施後)の点数差平均値 43.833/36名
→1回目のテスト結果と2回目のテスト結果の得点差:TOP3 91、89、79
※ テストは2単元各100点×2=200点満点

私立中学高等学校 オリエントスクール(タシュケント):2022/10/17 10:00〜 50 名の生徒がPRE-TEST実施
・週2回授業(アフタースクール)14:00 ~ 15:00 火・木 / 水・金
・生徒は各回12名前後 / ファシリテーター Dilnoza (現地採用アルバイト)
→1回目のテスト結果と2回目のテスト結果(JICA PROJECT実施後)の点数差平均値 42.666/15名
→1回目のテスト結果と2回目のテスト結果の得点差:TOP3 85、67、60
※ テストは2単元各100点×2=200点満点

JICA PROJECT実施後の考察として
〇 1回目のテスト未受講者もJICA PROJECT実施後の2回目のテストで高得点を取った生徒も多数。
〇 冬季は突然の停電や大雪で通学できない時期があったが、ファシリテーターの創意工夫で乗り越えた。
〇 ファシリテーターのメインの職務はTeachingではなく、Coachingとして生徒のモチベーションを管理。
〇 JICA PROJECT分の内容で生徒の理解が十分理解できない際はファシリテーターが黒板へヒントを掲載。
→ このJICA PROJECTを通じて主に中位学力層の基礎学力の向上と学力格差の是正への貢献が認められた。

JICA PROJECTの実際の流れ/45分の自主学習+15分ファシリテーターによる総まとめ
・【正の数・負の数】と【文字と式】の2種の単元テスト(ウズベク語翻訳版)を実施
→1回目(2回目と同内容)
・【正の数・負の数】の解説動画(基本のキ)と要点のまとめのプリントを改めて確認
・【正の数・負の数】のドリル学習(デジタルドリル)に繰り返し取り組む
・【文字と式】の解説動画(基本のキ)と要点のまとめのプリントを改めて確認
・【文字と式】のドリル学習(デジタルドリル)に繰り返し取り組む
・【正の数・負の数】と【文字と式】の2種の単元テスト(ウズベク語翻訳版)を実施
→2回目(1回目と同内容)
※上記結果詳細は1回目のテストから2回目のテスト迄(JICA PROJECT実施後)の完全受講者を評価対象。

みんなが私塾界!