駿台 コーチング・マネジメント・システムを運用開始

 学校法人 駿河台学園(東京・千代田区、山﨑 良子 理事長)は、駿台予備学校において、エスエイティーティー株式会社(東京・千代田区、山畔 清明 代表取締役社長)、株式会社JDSC(東京・文京区、加藤 エルテス 聡志 代表取締役)と共同開発したコーチング・マネジメント・システム(以下「CMS」)の運用を、2023年4月から開始する。このCMSは、クラス担任の指導経験の多寡を問わず、教員全員が駿台ならではの受験指導を可能とすることで、学習指導の高度化と標準化を実現するもの。2020年から稼働しているラーニング・マネジメント・システム(LMS)の拡張機能として、新たに以下4つの機能を実装し、生徒を志望大学合格に導くという。

□進路参考生徒検索機能
 現在の模試成績や出身高校、所属校舎、合格大学・学部・学科、系統(医学部系、薬学系、歯学系、獣医系)などから、条件のあった生徒の過去成績一覧を表示することができる機能で、従来の手法から時間効率が大きく改善される。
 生徒との個別面談や進路指導などで、模試成績や志望大学が合致する過去在籍者の成績情報を提示し、学習方法や合格への道のりを示すことで、モチベーション上昇に寄与する。

□クラス統計情報
 模試成績やアンケート結果のクラス平均データを表示する機能。「10秒アンケートによると『平日の勉強時間』のクラス平均は8.56時間です(前回7.82時間)」といったクラスの平均データが表示されるほか、「模試アンケートの回答によると、5割回収時点で『力を発揮できなかった』と感じている生徒が半数を超えています」など、指導が必要な際にはアラートを表示し、その際の適切なクラス指導方法例を表示する。クラス担任は、表示された指導方法例をもとに、ホームルームの場や個別指導を通じて改善を促す。また、その対応内容もデータが蓄積され、効果のあった対応内容を分析、共有するなど、改善活動に利用する予定。

□面談記録の選択型機能
 これまで、生徒との面談記録はテキスト入力型であるとともに、項目が複数に分かれるなど煩雑で入力に時間を要するものだった。今回、入力方法を選択型へと改善することで、時間効率を改善するとともに、頻度の高い「課題」に対し、効果のあった「対応策」を優先的に表示することで、若手職員にも適切な指導方法を示すことが可能となった。

□コーチング辞典の実装
 指導マニュアルを電子化することで、コーチングの指導方針や指導例などを容易に検索できるようにした。
 模試や生徒アンケートなどで、指導が必要な際の対応方法を一覧で確認できるとともに、各指導例の全国での使用回数と成功率も表示し、クラス担任の経験の差によらず、有用な対処方法を実践することで、指導の高度化と標準化を実現する。

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