日本科学未来館(略称:未来館、浅川 智恵子 館長)は、2023年11月22日(水)に3つのテーマ「ロボット」「地球環境」「老い」に関する新たな常設展示を公開する。2016年の大規模改修以来、7年ぶりの大リニューアルとなる。新展示は、2021年4月に掲げたMiraikanビジョン2030「あなたとともに『未来』をつくるプラットフォーム」の実現に向けて、先端科学技術がもたらす社会の未来像や課題を一人ひとりが「自分のこと」として捉え、課題発見やアイデアの探究、意見共有を通して未来を考えていくことなどを目指す。なお、リニューアルに伴い、2023年8月末に一部の常設展示の公開を終了する。
「ロボット」の新展示では、ロボットが生活に溶け込んだ未来の街を探索する体験や、今まさに進んでいる研究の紹介、ロボットとのふれあいなどから、ロボット技術とどのように向き合っていくのかを考える。「地球環境」では、すでに変化が起こりつつある気候変動をはじめとした環境問題について、私たちに何ができるのかを探究する。「老い」では、加齢により誰にでも起こる身体の変化を疑似体験し、自身の老いとの付き合い方を探る。各展示では、来館者自らが課題を見つけて解決に向けたアイデアなどを探ったり、来館者同士が意見を共有し相互に考えを深めたりするなどの仕掛けを盛り込む。
未来館が2021年4月に掲げたMiraikanビジョン2030「あなたとともに『未来』をつくるプラットフォーム」では、さまざまな課題解決や未来社会づくりに向けて、年代や国籍、障害の有無などに関係なくあらゆる人が参加してアイデアや取り組みを生みだし、社会に広めるための場になることを目指す。新展示公開に先立ち、浅川 智恵子 館長は「来館者の皆さんがワクワクしながら展示を体験し、未来を自分ごとに感じてもらうことを大切に、スタッフ一丸となり企画制作を進めている。新しい未来館にどうぞご期待ください」と述べた。
■公開日
2023年11月22日(水) (予定)
■新展示の工事に伴い公開を終了する常設展示
8月31日(木)まで:「ともに進める医療」、「アナグラのうた ―消えた博士と残された装置」、「ビジョナリーラボ」
11月上旬まで:「アンドロイド ―人間って、なんだ?」
※その他の展示も一時閉鎖や仮設エリアでの公開などを予定中。