中学校・高校の「部活動と勉強に関する実態調査」を栄光ゼミナールが実施 保護者が子供の部活動に抱くものの実態とは?

 株式会社栄光(東京都千代田区、下田勝昭 代表取締役社長)が運営する進学塾・栄光ゼミナールが、「部活動と勉強に関する実態調査」を中学校1年生から3年生、高校1年生から3年生の保護者を対象にそれぞれ実施した。6月22日、栄光ゼミナールは、それぞれの調査結果とともに、比較結果も公表した。

(※中学生保護者5558人のうち、「子どもが部活動に所属している」93.2%、「子どもが部活動に所属していない」6.8%。高校生保護者2371人のうち、「子どもが部活動に所属している」85.4%、「子どもが部活動に所属していない」14.6%)

 両者の回答を比較すると、「子どもが現在所属する部活動を選んだ理由は何ですか」という質問に対して、中学生保護者は「楽しそう」(63.5%)、高校生保護者は「入学前からやっていた」(48.9%)が最も多い回答だった。高校生は高校入学後も、中学校で所属していた部活動を選ぶことが多いためと考えられる。

 一方で、「新しいことに挑戦したい」と回答したのは、中学校保護者22.7%と比較して、高校生保護者は26.7%と、高校で新たな部活動を始めた子供も3割近いことがわかった。

「部活動を選ぶ際に、保護者として気にかけたことは何ですか」という質問に対して、中学生保護者のうち、「子どもが新たなことにチャレンジできる」を選んだ保護者が特に多かった(45.0%)。

 一方で、「勉強と両立がしやすい」と回答したのは、中学生保護者が19.3%に対して、高校生保護者は24.9%と、高校生保護者の方が学習面を気にかけていることがわかった。

「子どもが部活動に所属していることのメリットだと感じているものは何ですか」という質問に対して、「子どもの体力が向上する」と回答した中学生保護者は48.8%で、高校生保護者の31.0%よりも大幅に多い。中学生保護者は「子どもの体力が向上する」ことにメリットを強く感じていることがわかった。

 一方で、高校生保護者は「子どもの人間関係が広がる」という回答が最多(55.0%)となっている(中学生保護者は48.8%)。

「子どもが部活動に所属していることのデメリットだと感じているものは何ですか」という質問では、「部活動のサポートのためのスケジュール調整が大変」という回答で差が生まれた(中学生保護者19.4%、高校生保護者9.1%)。栄光ゼミナールは、「中学生から部活が始まり小学生の時とはスケジュールが一変すること、また、高校生になると保護者のサポートをあまり必要としないことが影響していると思われる」と分析している。

 また「特にない」と回答したのは、中学生保護者が38.3%、高校生保護者が39.9%となっており、デメリットを感じていない保護者も多いことがわかっている。

 その他では、中学校の部活動の活動日数は2018年調査と比較して減少傾向にあり、特に「週6日以上」が減少。栄光ゼミナールは、5年前の先生の働き方改革と部活動日数減の取り組みが注目され始めた時期と比べると、部活動日数については大きな変化が出ていると分析している。

 また、休日の部活動外部委託に欠かせない外部の指導員については、中学生保護者の35.0%、高校生保護者の36.7%が「いる」と回答していることがわかった。

〈詳細〉

[2023 中学校の部活動と勉強に関する実態調査]https://www.eikoh.co.jp/news/torikumi/p82436/

[2023 高校の部活動と勉強に関する実態調査]https://www.eikoh.co.jp/news/torikumi/p82445/

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