千葉県 佐倉市立幼稚園の閉園方針を決定

 千葉県佐倉市教育委員会は、2023年7月19日に開催された定例教育委員会会議で、佐倉市立幼稚園(佐倉幼稚園、和田幼稚園、弥富幼稚園)を今年度末に閉園する方針を決定した。
 佐倉市教育委員会では、幼児教育を行うためには、「同年代の幼児との集団生活を行う場」を提供する必要があると考えている。
 佐倉市立幼稚園は、令和5年度の新入園児が1名と急激な減少となり、少ない人数では、集団生活という点において、責任を持った幼稚園教育が提供できないと考える。なお、令和4年度は運営費として約8,800万円を支出している状況だ。

 佐倉市教育委員会は、幼児教育の無償化制度に加えて、少子化の進展、社会情勢の変化及び保育ニーズの高まり等と園児数の急激な減少を踏まえ、佐倉市立幼稚園(佐倉幼稚園、和田幼稚園、弥富幼稚園)の閉園方針を決定した。

 佐倉市教育委員会では、新入園児が1名という急激な園児減少を踏まえ、検討を進めていた。2023年5月及び6月の定例教育委員会会議で協議を実施し、2023年7月19日の定例教育委員会会議で、佐倉市立幼稚園を2024年3月31日をもって閉園とする方針を決定した。

 同教育委員会としては、幼児教育の無償化制度に加えて、少子化の進展、社会情勢の変化及び保育ニーズの高まり等、総合的に判断した結果、佐倉市立幼稚園の運営を継続していくことは難しいと考え、閉園することについては、致し方ないという結論となった。

 佐倉市立幼稚園3園の定員は合計で290名に対し、今年度の3園の園児数は合計で17名と大変厳しい状況となっている。
 教育委員会としては、少ない人数では、集団生活という点において、責任を持った幼稚園教育が提供できないと考えている。なお、17名の内、16名は2024年3月に卒園となり、今年度入園した1名については、教育委員会として責任を持って対応を進めている。

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