学校支援システムのEDUCOM、春日井市、株式会社COMPASSとデジタル庁「教育データ連携・利活用の効果的な実施に向けた業務の標準的なスケジュールに関する調査研究」に参画

 株式会社EDUCOM(愛知県・東京都、小林 泰平 代表取締役CEO兼COO)、愛知・春日井市、学習eポータル+AI型教材「キュビナ」を提供する株式会社COMPASS(東京・文京区、佐藤 潤 代表取締役CEO)は、児童生徒が校務支援システムと学習eポータルにおいて異なるUUIDを保持している状況を解決するため、統合型校務支援システム「EDUCOMマネージャーC4th」と学習eポータル+AI型教材「キュビナ」のUUIDの統合を行った。今回のUUID統合は、デジタル庁の「教育データ連携・利活用の効果的な実施に向けた業務の標準的なスケジュールに関する調査研究」の取り組みの一環となる。

◆現状の課題
 教育データの利活用や児童生徒のアカウント管理を効率的に行うためには、校務支援システムと学習eポータルが共通のキー(識別子)を持つ必要がある。しかし、現状、多くの地域において、同一の児童生徒に対して校務支援システムと学習eポータルそれぞれで異なる識別子(UUID)が付与されているため、UUIDをキーとしたシステム間のデータ連携が行えない現状がある。それにより、学校現場の繁忙期である年度更新時には、利用しているそれぞれのシステム上で年度更新作業を実施する負担が発生している。また、その後のアカウント管理も二重で行わなければならない。

◆実証の概要
 このたびEDUCOMとCOMPASSは、春日井市において校務支援システム「C4th」のUUIDを学習eポータル+AI型教材「Qubena」のUUIDに置き換えることによって2つのシステムのUUIDを統合する。
 これによって、今後は校務支援システムと学習eポータル間においてアカウントの一元管理やUUIDをキーとしたデータの連携が可能となり、年度更新時などにおけるアカウントの一元管理や学校にて利用が進む様々な教育ICTツールにおけるデータ利活用促進に貢献する。今回の実証は、法令やシステム的なセキュリティ・安全性を確保しながら、デジタル庁からの支援の下、実施した。

◆今後について
 文部科学省が示す指針の一つである「個別最適な学び」の実現にあたり、子どもたち1人1人のこれまでの学習記録など様々な情報の蓄積が重要となっている。そんな中、UUIDの一本化はデータ管理を行う上で必ず必要となるステップであると捉えている。今後もEDUCOMは、学校現場の声に耳を傾けた機能開発・サポートに尽力し教育DXに貢献していく。

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