個別指導の学習塾「明光義塾」を全国に展開する明光ネットワークジャパンは、2025年夏の受験に向けて、中学3年生の子どもを持つ保護者1000人を対象に「受験生の夏休みの過ごし方に関する意識調査」の調査結果を発表した。保護者の多くが夏休みの過ごし方が受験結果に直結すると捉えており、家庭ごとの取り組みに差はあるものの、長期休暇を「勝負の夏」と位置付ける傾向が浮かび上がった。
調査では、80・8%の保護者が「夏休みの学習が受験に影響する」と回答。学習時間の確保に関しては、「3~5時間程度」とする回答が最多の22・1%を占めた一方で、「特に決めていない」との回答も30・6%に上り、学習計画への温度差も見られた。
学習塾の夏期講習については67・7%が「意義がある」と肯定的に捉えており、「参加予定」とした家庭は全体の41・6%。そのうち6割超が週4日以上の参加を見込んでおり、受験を見据えた学習環境づくりに意欲を見せる家庭も多い。
一方で、受験期と重なりがちな部活動の扱いも課題となっている。4割近い受験生が夏休み中またはそれ以降も部活動を継続すると回答しており、限られた時間の中での両立が求められている。保護者の63・1%は、部活引退後に子どもが勉強へ切り替えられるかに不安を抱えていた。
夏休みのイベントに関しても、67・7%が「受験を考慮して配慮する」と回答。旅行や帰省などを控え、家庭内でも受験を最優先する姿勢が見られた。こうした状況下で保護者が最もストレスを感じるのは「子どものモチベーション低下」(34・4%)であり、次いで「スマホやゲームの管理」(32・8%)、「集中力の維持」(25・5%)と続いた。
デジタル機器の使用に関しては、57・2%の家庭が夏休み中にスマホやSNS利用のルールを設ける予定と回答。勉強の妨げにならないよう管理に神経をとがらせる家庭も多い。
調査を実施した明光義塾では、個々の学習目標に合わせたオーダーメイドの夏期講習を用意し、家庭と連携しながら計画的な学習習慣の定着とモチベーションの向上を図るとしている。保護者の不安が大きくなるなか、夏をどう過ごすかが受験の明暗を分ける要素として改めて注目されている。
<調査概要>
調査対象 高校進学を希望している中学3年生の保護者1000名
調査期間 2025年6月3日~2025年6月9日
調査方法 インターネットリサーチ調べ
※回答率(%)は小数点第2位を四捨五入し、小数点第1位までを表示しているため、合計数値は必ずしも100%とはならない場合がある。
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URL:https://www.meikogijuku.jp/meiko-plus/for-parents/summer-vacation-for-examinees.html