和歌山南陵高校とオンラインのメガスタが提携

教師不足に悩む地方高校が、日本初の「”AI評価付き”オンライン授業」を導入

 株式会社バンザン(東京・新宿区、山田 博史 代表取締役社長)が展開する「オンラインのメガスタ」は、全国に約4万人の教師を抱え、高品質な授業をオンラインで提供している。経営再建に取り組むとともに教師不足に悩む和歌山南陵高校に対し、日本初となる「”AI評価付き”オンライン授業」を導入し、地方と都市の教育格差の是正を目指して、2025年7月3日に提携調印式を実施した。

 現在、地方の学校では慢性的な教師不足に直面している。業務過多による長時間労働の常態化や、多様化する大学受験に対応するための負担増が全国的に課題となっている中で、地方では若年層の人口流出や少子化も影響して、教師志望者の減少が非常に深刻な問題として顕在化している。2024年には、高知県の小学校教員採用試験で、合格した280人のうち7割を超える204人が辞退したことがわかった。
 和歌山南陵高校も例外ではなく、教師不足や地域の教育資源の限界に直面しており、近年は学校存続そのものが危ぶまれる状況となっていた。

■「AI評価付きオンライン授業」の導入で質の高い教育を地方へ
 今回導入されるのは、「オンラインのメガスタ」(運営会社:株式会社バンザン)が提供する、AI評価付きのオンライン授業。全国で約4万人の教師を抱える「オンラインのメガスタ」のトップ教師の生の授業が、和歌山南陵高校で受けられるようになる。
 対面授業より劣るイメージを持たれることの多いオンライン授業だが、映像授業でなく生授業を行うため、双方向型で、その時々の状況に応じた授業ができる点と、教師の説明力や生徒の反応をAIが分析・評価するため、授業の質を可視化・改善支援できる点が特徴だ。
 和歌山南陵高校は、今年9月より一部教科でメガスタのオンライン授業の導入を開始し、生徒数が増加する来年度から本格的に展開していく予定だ。

■「子供たちの未来のために」和歌山南陵高校 甲斐理事長の想い
 約8年前から和歌山南陵高校に関わり、教育を変えたいという想いで2024年に理事長に就任された甲斐三樹彦理事長は、「帳簿も見せてもらえず、施設の修繕も放置されたまま。最初に見たときは本当に驚いた」と就任当初の状況を振り返る。また、課題と感じたのは設備だけではなく、教師の意識や深刻な教師不足だった。「プロの力を取り入れ、教育の質を底上げしたい」との想いから、今回「オンラインのメガスタ」の導入を決断。「導入することで、都市部と地方の教育格差の是正に大いに期待できる。AIによって教育の質を可視化できる点も大きなメリット。」と語る。
 また、「部活動を目的に入学した生徒にも、しっかりと学んでほしいという保護者の声がある。信頼できる企業との連携には好印象を持っていただいている」と、導入への反応についても手応えを感じられている。さらに、「オンラインで授業が成り立つなら、教師も質を上げないといけない。教師の意識向上にもつながり、相乗効果で全体の質が上がるだろう。」とも期待を寄せている。
「現状維持や過去の固定観念にとらわれていては世界の流れに乗り遅れる。外部の力を借りるのは恥ずかしいことではない。子どもたちの未来のために、情報量を持った外部とタイアップして教育改革を進めるべき。」と語った。

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