
巻頭言
高校野球の季節。連日熱戦が繰り広げられる。
ところが筆者は高校野球があまり好きではない。それは、絶対的な監督と生徒という縦社会の象徴とも言え、選手の一挙手一投足に監督が指示を出し、それに唯々諾々と選手が従う姿に違和感を抱いているからだ。
しかし、そのような甲子園にも新しい風が吹き始めている。
青森県代表の弘前学院聖愛高校である。その特徴は「ノーサイン野球」だ。試合中、監督は作戦を指示するサインを出さない。高校野球では、送りバント、盗塁などの指示が1球ごとに出されるのが一般的だ。だが聖愛では選手が状況を判断し、自ら考えて動く。
また「エンジョイ・ベースボール」を掲げて23年の夏の甲子園を制した慶応義塾高校なども含め、変化の芽は出てきている。従来の慣習にとらわれず、一人ひとりの力を引き出しながら成長を目指す。
これら指導者の試行錯誤から、ビジネスの現場におけるマネジメントや人材育成の要諦を探ることができる。
社員一人ひとりの裁量や自立を重視する風潮はビジネスの現場でも強い。ただ、やり方を間違えればそれは「放置」にもつながりかねない。一人ひとりが自ら考えて動くには信頼関係の構築と、価値観の共有が欠かせない。
監督が選手と価値観を共有し、選手の考えを聞きながら成長を後押しする。そのようなスタイルが、個を尊重しつつ成果を上げていくという現代の経営現場にも生きるのではないだろうか。
(如己 一)
目次
- 6 CatchUp1 株式会社志学門 生徒・家族・地域とともに歩む学び舎 志学門の挑戦
- 8 CatchUp2 けいおう学院 教室ごとの個性を活かす教材づくり──けいおう学院のKAWASEMI活用術
- 10 CatchUp3 株式会社日本コスモトピア+進学塾MUGEN 成功事例から学ぶ自立学習のススメ
- 14 【特別企画】Yoreo Paritto
- 16 挑む私学 目白研心中学校・高等学校
- 19 目次・巻頭言
- 20 NEWS ARCHIVES
- 50 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
- 51 【特集①】 株式公開企業塾 2026年2・3月期 第1四半期(1Q)決算を読む
- 62 【特集②】小学生を集めるコンテンツ
- 76 TOP LEADER Company チャレンジを称賛するような文化を醸成。 NSGグループ
- 88 企業研究(149) アイード株式会社
- 91 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(379)
- 92 疾風の如く(193) 大学受験pispis(東京都) 塾長 山本 晃嗣 さん
- 94 現代学習塾経営概論(30)
- 96 For Whom the 塾 Tolls(49)
- 98 自ら動き出すチームにする方法(132) 中谷彰宏
- 100 One Target(9) 的場一成
- 102 PAPER REVIEW(18) 浅見貴則
- 104 シン・ジュクジン(46)
- 105 芸術見聞録(146)
- 106 わが子、就学中(54)
- 107 塾長の机
- 108 為田裕行の「教育ICT行」(126)
- 109 10¹⁵ PETA(53)
- 110 キクチカラ(9) 菊地香江
- 111 Opinion from School(74)
- 112 林明夫の「歩きながら考える」(241)
- 114 新・授業改革を目指して(146) 石川幸夫
- 116 私塾界インサイト(90)
- 120 塾はどこから来たか、塾は何ものか、塾はどこへ行くのか―そして私(46)
- 122 咲かせよ桜(126) 小林哲夫
- 126 論点2025(9) 学校から地域へ── 広がる部活動の「地域展開」。
- 130 編集後記
- 132 Book Review
- 134 塾長のためのガジェット講座




