文部科学省が大学入試実施要項を緩和し、学力試験の年内実施を認めたことを受け、全国で「年内入試」が一段と拡大している。2026年春入学の入試から適用される変更により、学力試験を12月までに実施する大学が急増。大手予備校の河合塾の調査では、主要大学の8割が年内に学力試験を課す入試方式を導入する見通しとなった。
早期に合否を確定したい受験生と、確実な入学者確保を図る大学側の利害は一致し、年内入試はすでに主流化しつつある。23~25年春入学の私立大入試における入学者の6割は、学校推薦型選抜や総合型選抜(旧AO入試)といった年内入試が占める構造に移行した。他方、高校側では「授業進度が必要水準に達しない」「学習指導が圧迫される」との懸念が依然強く、教育現場の調整は続く。




