ELSA Japan合同会社は、公益財団法人教育支援グローバル基金「ビヨンドトゥモロー」に対し、法人向けAI英語コーチ「ELSA Business」の提供を開始した。経済的・社会的困難を抱える若者の英語学習を支援し、グローバルな挑戦機会の拡大を目指す。近年、物価や生活費、留学費用の上昇を背景に、大学生の経済的負担は増加傾向にある。加えて、英語学習の継続機会の不足から、海外挑戦を断念する学生も少なくない。こうした状況を受け、ELSA Japanは、逆境下にある若者に対し、AIを活用した英語学習環境を提供することで、英語によるコミュニケーション能力向上を後押しする。
今回の取り組みでは、ビヨンドトゥモローの奨学生約20名を対象に、2026年1月から3月にかけて「ELSA Business」を提供。高校生・大学生が利用し、AIによる発音矯正や、実践的な英会話ロールプレイ、学習者ごとのレベルや目的に応じたパーソナライズ学習などを体験した。利用した学生からは、「AI相手なので失敗を恐れず何度でも練習できる」「発音だけでなく文法や語彙のフィードバックも得られる」といった声が寄せられた。早稲田大学政治経済学部4年の関口明輝さんは、「アルバイト先で海外のお客様と英語でジョークを交わせたことで、自分の言葉でコミュニケーションを取る楽しさを実感した」とコメントしている。ビヨンドトゥモロー理事で、楽天グループ常務執行役員 グループ・チーフ・カルチャー・オフィサーの小林正忠氏は、「言語を学ぶことは、多様な文化や価値観を知ることにつながる。AIを活用した学習を通じて、世界に挑戦する機会をつかんでほしい」と期待を寄せた。また、ELSA Japan代表の今尾大氏は、「創業者自身がスピーキングの壁に苦しんだ経験から生まれたサービス。学生たちが自信を持って世界と語り合えるよう支援したい」と述べた。
「ELSA」は、AIによる英語発話支援サービスとして2015年に米国で創業。現在は世界190カ国以上、累計9000万人超が利用している。日本国内でも企業や自治体、学校で導入が進んでいる。ビヨンドトゥモローは、東日本大震災を契機に設立された公益財団法人で、虐待や貧困、親との死別など困難な環境にある若者を対象に、返済不要の奨学金や人材育成プログラムを提供している。



