十文字中学・高等学校、Libry、生徒の自律学習を支援する取り組みの効果を検証し、自己調整学習能力の高まりを確認

 株式会社Libry(東京・港区、後藤 匠 代表取締役CEO)と学校法人十文字学園十文字中学・高等学校(東京・豊島区、横尾 康治 校長)は、デジタル教材プラットフォーム「Libry」を活用した数学個別最適学習プログラム「J-PALM」を共同設計し、2022年4月より実施している。
 このプログラムで生徒の自律学習を支援しており、その効果検証の成果として、自己調整学習能力(学習を自己調整する能力)の高まりを確認した。

「J-PALM」とは数学の授業で導入している独自の個別最適学習プログラム。数学の得手不得手にかかわらず、生徒が自ら立案した計画に則り、デジタル教材を活用した自律的な学習に取り組み、成功体験を積み重ねることで学力と自己調整学習能力の向上を目指す。

 生徒自身で目標を設定し、Libryなどを活用して自由進度で学習を進める。Libryから得られる日常的な学習記録をもとに作成したリフレクションシートを定期試験2週間前と定期試験後に提示することで学習状況を自覚させ、行動変容を促す。生徒自身が目標設定から実行、計画の修正、振り返りまでを繰り返し行うことで、自己調整学習能力を醸成する。

■ 今回の結果
 十文字中学校が2022年度入学の生徒を対象に実施したアンケートでは、「J-PALMで数学の力がついていると思いますか?」という設問に対して、4段階のうち、「とても思う」「思う」と回答した生徒の割合が、2022年5月は 81.7%だったが、段階的に大きくなり、2023年7月には 89.3%と向上した。この結果から、生徒が取り組みを行う中で徐々に効果を実感できていることが読み取れる。

<アンケート調査の概要>
対象:十文字中学校 2022年度入学者(196名)

 また、自己調整学習能力に関しては、2023年7月に実施したアンケート調査から以下の回答が得られ、J-PALMで自分で計画を立てて振り返りながら学習することにより、多くの生徒が自ら調整しながら学習に取り組めていることがわかった。
「自分が何をわかっていないか、意識しながら勉強していますか?」という質問に対して、83.7%が「とても意識している」「意識している」と回答
「重要なところはどこなのかを考えながら勉強していますか?」という質問に対して、82.6%が「とても考えている」「考えている」と回答
「学習計画がうまくいかないとき、計画の見直しを行っていますか?」という質問に対して、51.2%が「必ず行う」「ときどき行う」と回答

<アンケート調査の概要>
調査時期:2023年7月
対象:十文字中学校 2022年度入学者(196名)

■ 今後について
 引き続き効果検証を行い、本年度の全国模試の結果や学業成績との相関性を確認し、学力や自己肯定感の向上にも効果があるかを調査する。

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