コロナ禍で受験生と保護者は何を考えていたか?
栄光ゼミナールが今春中学・高校受験をした受験生とその保護者を対象に意識調査

 株式会社栄光(東京都千代田区、下田勝昭 代表取締役社長)が運営する進学塾・栄光ゼミナールが、私立・国立中学受験、公立中高一貫校受検、高校受験をした生徒と保護者にアンケートを1月~3月の間に実施。そのデータを4月20日に公表した。

 まず、私立・国立中学受験と公立中高一貫校受検、二つの中学受験を比較すると、「中学受験を最初に考えたのはどなたですか」という質問に対して、私立・国立中学受験では、「母(52.8%)」、「子供本人(23.4%)」の順になった。一方で公立中高一貫校受検では、「母(42.2%)」、「子供本人(40.5%)」という順に。「母」が最初に考えたのはいずれの場合も共通しているが、「子供本人」の割合で比較すると、公立中高一貫校受検が多かった。

 それぞれの受験生の保護者に向けた「志望校や併願校など、受験についての選択は主にどなたが決めましたか」という質問に対しては、それぞれ「子供本人」が1位になった。その内訳を見ると、私立・国立中学受験は48.3%、公立中高一貫校受検は62.1%、高校受験は87.1%となっており、中学受験生を見ると、公立中高一貫校受検の方が、子供主体で決めている傾向が見られた。

 「学校・受験情報はどのように収集していましたか」という保護者に対する質問に対しては、それぞれ「学校のホームページ」が7割を超え、差は見られなかったが、ホームページが充実しているかどうかは大きなファクターになりそうだ。
 一方で、差が出たのが「学校のイベント」。公立中高一貫校受検は56.9%、高校受験は49.2%だったのが、私立・国立中学受験は79.7%と1位になっている。コロナ禍の影響でイベントを実施しなかった学校が多かったとも考えられるが、「学校のイベント」は大きな効果を生んでいることはわかる。それ以降は、それぞれ「塾の先生」「受験情報サイト」と続く。

 それぞれの受験生・保護者に「志望校·受験校を選ぶ上で、学習面について重視した点を教えてください」と聞くと、「学校の教育方針・校風」が全てにおいてトップだった。
 私立・国立中学受験と高校受験を比較すると、私立・国立中学受験で高い傾向にあったのは「学校の教育方針·校風」「学習に集中できる環境(施設・設備)」だったが、高校受験は「(子どもの)成績・学力に相応」が、より高い傾向が見られた。また、私立・国立中学受験生が挙げた「施設·設備」は63.3%だったが、昨年は47.8%で、「2023年度入試の受験生は、2022年度受験生に比べて、実際に学校を見に行く機会が多かったものと思われる」と栄光は分析している。

 また、それぞれの受験生・保護者に「志望校・受験校を選ぶ上で、学習面以外について重視した点を教えてください」と聞くと、全てで「在校生の雰囲気」を重視していることがわかった。私立・国立中学受験と高校受験を比較すると、私立・国立中学受験では、高い傾向にあった「個性を伸ばす指導」は、高校受験では低く、私立・国立中学受験では低い傾向にあったのは「伝統や世間の評価」だが、高校受験では高い傾向が明らかになった。

〈詳細〉
[私立·国立中学受験編]https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000862.000049291.html
[公立中高一貫校受検編]https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000863.000049291.html
[高校受験編] https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000861.000049291.html

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