山口県教育委員会高校教育課は、今年3月に実施された公立高校入試の結果を発表した。受験者数は6025人で、国語、数学、英語、理科、社会の5科目が出題された。5教科合計の平均点は125・8点と過去10年で最も低くなった。
各科目の平均点が50点満点中28点となるよう問題を作成したが、実際の各科目の平均点は国語と社会がそれぞれ27・1点、英語が25・6点、理科が24・5点、数学が21・6点で、教育委員会の目標を全科目で下回った。
この結果を受けて、県教委は、「基礎的・基本的な事項に関する問題については、おおむね平素の学習の成果が表れていた」と一定の評価をしたが、「読み取った情報を活用して適切に表現する力をみる問題や論理的、または、柔軟に考える力をみる問題についてはさらに努力が必要な状況がみられた」と指摘している。
特に数学の平均点が低かったことについては、「日常生活における事象を数学と結びつけて考察するなどし、その必要性や意義を実感できるようにするとともに、柔軟に考え、数学的に表現する力を育成していく」とした。