ELSA School、AIスピーキング評価機能を提供へ

授業内でCEFR準拠の測定が可能に 追加費用不要で回数無制限

 AI英語学習サービス「ELSA School」を展開するELSA Japan合同会社は、英語スピーキング力を授業内で客観的に測定できる「AIスピーキングアセスメント機能」を、2026年夏から提供開始すると発表した。ELSA School導入校であれば、追加の受験料やライセンス費用なしで利用でき、授業時間内にスピーキング評価を継続的に実施できる。

 2026年度の全国学力・学習状況調査では、中学校英語にCBT方式による「話すこと」の測定が新たに加わるなど、学校現場でスピーキング指導の重要性が高まっている。一方で、外部検定試験は受験料や準備、実施にかかる負担が大きく、全生徒を対象に定期的に実施することは容易ではない。

 今回の新機能は、こうした「評価の空白」を埋めることを目的に開発された。生徒の発話をAIが分析し、教員が採点に時間をかけずに、発音や流暢性、明瞭性などを把握できる。日常の授業に組み込むことで、生徒一人ひとりのスピーキング力を継続的に確認し、指導改善につなげることができる。

 出題はアダプティブ方式を採用する。生徒の回答に応じて難易度が変化するため、習熟度に幅のあるクラスでも短時間で測定しやすい。評価は語学力の国際指標であるCEFRに準拠し、Pre-A1からC2までのレベルを即時に返却する。発音、イントネーション、流暢性、語彙、文法の5観点でフィードバックを行う。

 ELSAは、独自開発した英語発音評価に特化した音声認識エンジンを活用している。世界190カ国、9000万人以上から収集した非ネイティブの英語発話データをもとに、生徒の発話を音素レベルで解析し、「どこが、どの程度ずれているか」を可視化する点が特徴だ。

 外部の汎用音声認識APIや生成AIに依存せず、自社で音声認識エンジンと発話データを保有・運用しているため、教育現場に求められる評価品質の継続的な改善が可能だとしている。また、GDPR、CCPA、SOC 2、ISO 27001:2022などの認証を取得しており、自治体や学校法人が求める情報管理・セキュリティ要件にも対応する。

 京丹後市教育委員会や渋谷区教育委員会からも、CEFRレベルを授業内で定期的に測定できる点や、教員の評価負担を軽減しながら生徒に合ったフィードバックを提供できる点に期待する声が寄せられている。

 ELSA Japanの今尾大日本法人代表は、日本の英語教育が大きな転換点を迎えているとし、「教育現場が直面する評価の難しさに対し、AIテクノロジーを活用した客観的で手軽なソリューションを提供する」とコメントしている。

 英語4技能の中でも、スピーキングは評価の手間や客観性の確保が課題となりやすい分野だ。AIを活用して授業内で形成的評価を行える仕組みは、英語教育の個別最適化と教員負担軽減を両立する取り組みとして注目されそうだ。

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