派遣平均時給、三大都市圏で1,673円

前年比43円増 求人件数は約2割減

 ディップ株式会社は、2026年5月度の三大都市圏における派遣時給データを発表した。社員・派遣・パートの求人情報サイト「はたらこねっと」に掲載された派遣・紹介予定派遣の求人広告を集計したもので、5月の平均時給は1,673円となった。前年同月比では43円増、前月比では19円増となり、時給水準は上昇した。

 一方、派遣・紹介予定派遣の求人件数は約15万6,600件で、前年同月比19.4%減、前月比6.5%減となった。時給は上昇する一方で、求人件数は減少しており、派遣市場では人材確保に向けた待遇改善と、採用需要の調整が同時に進んでいる状況がうかがえる。

 エリア別では、関東、東海、関西の全エリアで平均時給が前年を上回った。関東エリアは1,759円で前年同月比46円増、東海エリアは1,512円で同53円増、関西エリアは1,563円で同41円増となった。前月比でも全エリアでプラスとなり、三大都市圏全体で時給上昇傾向が続いている。

 職種別でも、主要6職種すべてで前年を上回った。「事務・オフィス系」は1,635円で前年比57円増、「販売・営業・飲食・サービス系」は1,606円で同80円増となった。「WEB・クリエイター系」は1,892円で同78円増、「IT・エンジニア系」は2,369円で同45円増と、専門職系の時給水準も高い。

 また、「医療・介護・研究・教育系」は1,710円で前年比52円増、前月比では50円増と大きく伸びた。「工場・軽作業・物流・土木系」も1,454円で前年比53円増となり、幅広い職種で人件費上昇が続いている。

 今回の調査は、「はたらこねっと」に掲載された求人のうち、雇用形態が一般派遣または紹介予定派遣の求人を対象に、募集時の平均時給を集計したもの。基本時給以外の残業手当、深夜手当、休日手当、通勤手当、賞与などは含まれていない。

 物価上昇や人手不足を背景に、派遣時給は引き続き上昇傾向にある。一方で、求人件数は前年を大きく下回っており、企業側の採用姿勢には慎重さもみられる。今後は、賃上げ圧力が続く中で、企業が必要人材をどのように確保していくかが焦点となりそうだ。

みんなが私塾界!