旺文社は6月1日、「第70回全国学芸サイエンスコンクール」の作品募集を開始した。1957年に創設された同コンクールは、小・中・高校生を対象とした国内有数の学術・文芸コンテストで、昨年度は全国から7万3,719点の応募が寄せられた。節目となる70回大会では、新たに「イノベーションジャンル」を設け、その中核として「スタートアップ部門」を展開する。
同コンクールは、青少年の学術・科学・文芸活動の振興を目的に毎年開催されており、夏休みの自由研究や探究学習、部活動・課外活動の成果発表の場として広く活用されている。募集期間は9月24日までで、全国の小学生、中学生、高校生(海外日本人学校を含む)を対象とする。募集部門は、「理科自由研究」「自然科学研究」「社会科自由研究」「人文社会科学研究」などのサイエンス分野に加え、「絵画」「書道」「小説」「詩」「読書感想文」「作文・小論文」「写真」「ポスター・デザイン」などの学芸分野を含む全13部門。子どもたちが自身の興味や得意分野に応じて応募できる幅広い構成となっている。今回注目されるのが、新設されたイノベーションジャンルの「スタートアップ部門」だ。昨年度は特別企画として実施され、全国から634件の応募が集まった。地域活性化や社会課題の解決、未来の学校・教育などをテーマに、小学4年生から高校生までがビジネスアイデアを提案する。一次審査は企画書、二次審査はプレゼンテーション動画で行われ、アントレプレナーシップ教育や探究学習の成果発表の機会として期待されている。
受賞作品には、内閣総理大臣賞、文部科学大臣賞、環境大臣賞などが授与されるほか、分野賞や学校特別奨励賞なども設けられている。最高賞となる内閣総理大臣賞には、賞状や記念品に加え、旺文社教育奨学金30万円が贈られる。近年、学校現場では探究学習やSTEAM教育、起業家教育への関心が高まっている。全国学芸サイエンスコンクールは、こうした学びの成果を社会に向けて発信する場として発展を続けており、70回大会では従来の自由研究や文芸活動に加え、課題解決型学習やイノベーション創出を重視する時代の教育ニーズを反映した内容となっている。



