LINEヤフー株式会社、ソフトバンク株式会社、国立大学法人静岡大学は、小学生が生成AIの仕組みやリスクを体験的に学ぶ情報モラル教材「AI情報訓練」を開発し、2026年11月にWeb上で公開する。3者は9月9日、板橋区立上板橋第二小学校の5年生49人を対象に、開発中の教材を使った授業を実施した。生成AIを利用する際の要点を「なんのために使うのかな」「かくにんしたかな」「まかせっぱなしでよいのかな」の頭文字を取った「なかま」として整理。児童はAIの出力を別の資料で確認し、最終的には自分で判断する実習に取り組んだ。
背景には、児童のAI利用と教育機会の間にある差がある。発表で引用された総務省調査では、小学校高学年で生成AIを使ったことがない児童は24・2%だった一方、学校から生成AI利用上の注意を教わった児童は23・4%にとどまった。
教材は今回の授業で得た児童・教員の意見を反映して改善し、「LINEヤフー みらいプロジェクト」のサイトで公開する予定。学習塾でも生成AIの利用が広がるなか、出力をそのまま答えとして使わせず、目的、検証、自己決定を指導手順に組み込むための教材として活用できる可能性がある。



