ヒューリック、リソー教育グループをTOBで完全子会社化へ 1株295円、上場廃止予定

 ヒューリック株式会社は10月13日、連結子会社の株式会社リソー教育グループに対する株式公開買付け(TOB)を実施し、完全子会社化すると発表した。リソー教育グループは同日開催した取締役会でTOBへの賛同と株主への応募推奨を決議した。成立後は所定の手続きを経て、同社株式は上場廃止となる予定だ。

 買付価格は普通株式1株につき295円。買付期間は10月14日から11月26日までの30営業日で、買付予定数の上限は設けない。下限は2664万6601株となる。ヒューリックは発表時点でリソー教育グループ株式の50・87%を保有している。

 第2位株主である学校法人駿河台学園は、保有する1033万3700株、所有割合6・05%の全てをTOBに応募する契約を締結した。TOBで全株式を取得できなかった場合、株式売渡請求または株式併合によるスクイーズアウトを行う。東京証券取引所は10月13日付で同社株式を監理銘柄(確認中)に指定した。

 両社は教育特化型ビル「こどもでぱーと」の開発や校舎物件の紹介などで連携してきた。完全子会社化後は、ヒューリック傘下の東京教育研が運営する鉄緑会との連携、TOMAS、スクールTOMASの事業拡大、映像授業による全国展開、オンライン授業のFC展開、DX投資などを加速する方針を示している。「こどもでぱーと」は現在、東京・神奈川で3棟を開業しており、2029年までに首都圏で20棟程度を展開する構想がある。

 リソー教育グループが同日公表した中間決算では、売上高・利益が中間期として過去最高となった。一方、ヒューリックは、人件費や賃料上昇への対応や成長投資を迅速に進めるには、上場会社としての資本関係に制約があると説明している。教育企業の非公開化によって、不動産、教育、学童、医療などを複合化した拠点展開をどこまで加速できるかが今後の焦点となる。

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