Category: 月刊私塾界

月刊私塾界2020年7月号(通巻471号)

巻頭言

 夏期講習の準備は如何か。

 例年よりはるかに短い学校の夏休み。講習の日程やカリキュラムを組むだけでも大変であろう。

 新年度生募集時期に新型コロナウィルス禍に見舞われ、計画を下回る生徒数しか集められなかった学習塾が多いようだ。夏期行事において売上等の挽回を考えていたであろうが、望み薄となった。

 それでも様々な工夫を凝らして乗り越えようとしていることであろう。頑張っていただきたい。

 現状を放置していてはゴーイングコンサーンは不可能となる。

 それでも当業界はましな方である。飲食業や観光・宿泊業などでは、売上そのものが蒸発してしまった。

 新型コロナと共に生きる時代はすぐには終わらない。以前の状態に戻るのをじっと待つのではなく、「新型コロナ後の経済や社会、産業のあり方を自らつくる」という気概でやっていくべきだ。つらく厳しい時期こそ、もっと強くなるチャンスでもある。

 自教室の存在意義を一から見つめ直すことが重要だ。逆境を乗り切るために必要な態度である。

 ウィズコロナ、アフターコロナはこれまでの延長線上にはない。新たな業態類型を考えなければ、事業を継続できない。

 集団指導から個別指導へ。そしてオンライン授業へ。これらと同等のパラダイムシフトが起きる。それを自らが起こして欲しい。

 最近になり、様々な新たな取り組みが成果をあげていることが伝わってきている。次年度へ向け、早めに一歩を踏み出して欲しい。

(如己 一)

目次

  • 10 CatchUp スタディラボ オンライン教育のニューノーマルを追究するスタディラボの新しいプロダクト
  • 12 【特別企画】やる気スイッチグループ Owner’s Story⑤
  • 16 挑む私学 光華小学校
  •   伝統と革新を融合し、グローバル人材を育む
  • 19 目次・巻頭言
  • 20 NEWS ARCHIVES
  • 46 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 47 【特集】夏からの新様式を考える
  • 56 HOT TOPICS 外部有識者と委員が議論 大学入試はどうあるべきか
  • 58 TOP LEADER Interview 株式会社 早稲田アカデミー 代表取締役社長 山本  豊 氏
  •   『本気でやる子を育てる』創業来大切にしている教育理念に原点回帰
  • 72 教育サービス業界 企業研究(92) 株式会社クルイト
  • 75 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(318)
  • 76 疾風の如く(132)Bio Garden With(愛知県)代表 宮田 賢輔 さん
  • 78 好機到来(63) 学習塾REON(埼玉県・伊奈町)塾長 大貫 毅也 さん
  • 80 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(86)
  • 82 白書界隈徘徊話(64) 西村克之
  • 84 自ら動き出すチームにする方法(70) 中谷彰宏
  • 86 塾の家計簿(38)
  • 88 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(84)
  • 89 芸術見聞録(84)
  • 90 ぼくの幼児教育考(25)
  • 91 塾長の机
  • 92 為田裕行の「教育ICT行」(64)
  • 93 1981(16)
  • 94 Opinion from School(13)
  • 96 林明夫の「歩きながら考える」(179)
  • 98 新・授業改革を目指して(116) 石川幸夫
  • 100 私塾界インサイト(27)
  • 104 未之知也(85)
  • 106 咲かせよ桜(63) 小林哲夫
  • 110 論点2020(7) 小規模保育所とは
  • 112 編集後記
  • 116 Book Review
  • 118 塾長のためのガジェット講座

月刊私塾界2020年6月号(通巻470号)

巻頭言

 新型コロナウィルス禍も落ち着いて対応できるようになったことと思う。現在は文部科学省が発表したカリキュラム対応に腐心しているのではないだろうか。小6と中3以外の学年では、この間遅れたカリキュラムは数年かけてキャッチアップするというものだ。実に現実的ではあるが、何とも緩い対策ではないだろうか。PISA2021の結果次第では、大きな批判の声が上がるかも知れない。

 一部の学習塾を除きカリキュラム進度を学校授業に合わせていることが多い。この数カ月で通常通りのカリキュラムをこなしたところもあろう。カリキュラムを戻して学校に合わせるのであろうか。悩ましい問題である。

 緊急事態宣言下での営業自粛要請により、急遽オンライン授業に移行したところもあった。ところが、保護者から在宅では子供の集中力が持続しないため、通塾の要望があったようだ。使用したシステムに課題があったのか、利用方法に問題があったのかは不明だが、新たな課題が浮き彫りになった。

 新型コロナウィルスが地球上から撲滅されることはなさそうだ。これから長い付き合いになる。「ニュー・ノーマル」という言葉が巷を飛び交っている。専門家会議から「新しい生活様式」の具体例が示された。これへの対応も実施しなければならない。教室は遮音の対策のためもとより密閉空間になっている。換気対策をとらなければならない。また、机の配置(間隔、向き等)などの検討が必要になる。 新たな様々な課題と向き合わなければならない。

(如己 一)

目次

  • 12 【特別企画】やる気スイッチグループ Owner’s Story④
  • 16 挑む私学 三田学園中学校・高等学校〝自分発〟の社会に貢献できる生徒を育てる
  • 19 目次・巻頭言
  • 20 NEWS ARCHIVES
  • 40 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 41 【特集①】株式公開企業塾2020年 2・3月期決算を読む
  • 50 【特集②】 新学習指導要領で変わる教材
  • 60 HOT TOPICS オンラインで完璧な授業を追究する
  • 62 TOP LEADER 特別企画 業界のトップ4人が語る 緊急事態宣言下の経営と ポストコロナへの備え
  • 76 教育サービス業界 企業研究(91) 株式会社CLEAR
  • 79 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(317)
  • 80 疾風の如く(131)桝形学習教室(京都府)室長 山川 勝弘さん
  • 82 好機到来(63)なかま塾(福岡・久留米市)代表 中島 元気 さん
  • 84 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(85)
  • 86 白書界隈徘徊話(63) 西村克之
  • 88 自ら動き出すチームにする方法(69) 中谷彰宏
  • 90 塾の家計簿(37)
  • 92 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(83)
  • 93 芸術見聞録(83)
  • 94 ぼくの幼児教育考(24)
  • 95 塾長の机
  • 96 為田裕行の「教育ICT行」(63)
  • 97 1981(14)
  • 98 Opinion from School(12)
  • 100 林明夫の「歩きながら考える」(178)
  • 102 塾ソムリエの講師研修指南 西村則康(名門指導会代表 塾ソムリエ)(30)
  • 104 私塾界インサイト(26)
  • 106 未之知也(84)
  • 110 咲かせよ桜(62) 小林哲夫
  • 114 論点2020(6) 今更キー・コンピテンシー。だが
  • 118 編集後記
  • 120 Book Review
  • 122 塾長のためのガジェット講座

月刊私塾界2020年5月号(通巻469号)

巻頭言

 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、緊急事態宣言が発出され、7都府県では緊急事態措置が講じられた。休業要請があった業種に学習塾が入った。一報に触れたとき、驚きとともに違和感を覚えた。

 各塾では様々な対応を行っていることと思う。電話やFAXを使用し学習支持を出したり、課題を課したり。ICTを利用しオンライン授業を導入するところもある。

 先月号の本欄で「これを機に、ICT利用が増加するであろう。授業方法を考えてみては如何であろうか」と問題提起した。それが図らずも現実のものとなった。

 3月の学校休校により、こと「知育」に関しては集合教育の必要性低下が実証された。オンライン授業を導入した学校はそれを強く感じたことであろう。学校には「徳育」や「体育」の役割もあるが、週5日毎日通学する必要があるだろうか。次年度の予算編成において財務省から圧力がかかるかも知れない。とは言え学校での児童生徒のコミュニケーションは、個人が学ぶ支えになる。

 学習塾ではオンライン教育への移行が全てを解決する訳ではない。

 多くの学習塾は地域密着で、狭い商圏内での競争をしている。だから各地で読者諸氏は地域に根付いている。

 しかし、オンライン教育に移行した先には大きな落とし穴が待ち構えている。競争が全国区になるということだ。 コロナ対策は長期戦を覚悟する必要があるが、新型コロナ後を考えなければならない。

(如己 一)

目次

  • 12 CatchUp① キャニオンマインド 個別オンラインシステム「エイドネット」が広げる可能性
  • 14 CatchUp② tyotto みんなハッピーになるための人間教育を。
  • 20 【特別企画】やる気スイッチグループ Owner’s Story③
  • 24 挑む私学 洛南高等学校附属小学校 〝洛南精神〟が生んだ小中高一貫教育
  • 27 目次・巻頭言
  • 28 NEWS ARCHIVES
  • 48 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 49 【特集】教育ICT考  2020S/S
  • 74 TOP LEADER Interview AIC鷗州グループ V字回復を果たし新たな高みへ
  • 88 教育サービス業界 企業研究(90) 株式会社スマートエデュケーション
  • 91 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(316)
  • 92 疾風の如く(130)カジきたラボ(京都府) 代表 梶 卓磨 さん
  • 94 好機到来(61) 番匠塾(福島県福島市) 代表 番匠 啓太 さん
  • 96 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(84)
  • 98 白書界隈徘徊話(62) 西村克之
  • 100 自ら動き出すチームにする方法(68) 中谷彰宏
  • 102 塾の家計簿(36)
  • 104 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(82)
  • 105 芸術見聞録(82)
  • 106 ぼくの幼児教育考(23)
  • 107 塾長の机
  • 108 為田裕行の「教育ICT行」(62)
  • 109 1981(13)
  • 111 Opinion from School(11)
  • 112 林明夫の「歩きながら考える」(177)
  • 114 塾ソムリエの講師研修指南 西村則康(名門指導会代表 塾ソムリエ)(30)
  • 116 私塾界インサイト(25)
  • 122 咲かせよ桜(62) 小林哲夫
  • 126 論点2020(5) キャリア・パスポートとは
  • 130 編集後記
  • 132 Book Review
  • 134 塾長のためのガジェット講座

月刊私塾界2020年4月号(通巻468号)

巻頭言

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、小中高等学校で臨時休校措置がとられた。読者諸氏の学習塾ではどのように対応したのであろうか。

 授業を実施したところは、何か特別な対応をされたのだろうか。また、マスクや消毒液などは足りたのでしょうか。生徒たちの出席状況は如何だったのであろうか。

 反対に授業をしなかった学習塾は、何故休講にしたのでしょうか。今一度振り返っていただきたいと思う。休講の際、授業料はどうされたのでしょうか。授業を実施しないので、徴収しなかった(あるいは返金した)ことは理解するが、非常勤講師への給与支払いはどうされたのでしょうか。こちらも支払わなかったのでしょうか。

 支払わなかった理由を理解したうえで、彼ら・彼女らは生活をどのように維持したのでしょうか。そこまで考えるべきではないだろうか。

 ここまで根付いた学習塾の役割として、地域の教育水準に対する責任についても考慮いただきたいものと考えるが、如何だろうか。学校が未履修問題にどのように対応するのかが見えない中、学習塾が果たす役割が相当大きいのではないだろうか。

 ICT導入が進んでいる学習塾では、在宅学習に簡単に切り替えられた。また、急ぎ導入を実施したところもあるようだ。

 これを機に、ICT利用が増加するであろう。授業方法を考えてみては如何であろうか。また、自塾の存在意義について検討する必要がある。

(如己 一)

目次

  • 12 CatchUp① 英俊社+イデアスポット
  • 14 CatchUp② 成基コミュニティグループ
  • 18 HOT TOPICS 学校教育の民間への業務委託について議論 日本民間教育協議会 19年度 第3回臨時総会で
  • 20 【特別企画】やる気スイッチグループ Owner’s Story②
  • 24 挑む私学 ノートルダム学院小学校 行動や対話を通じて本物の学びを得る
  • 27 目次・巻頭言
  • 28 NEWS ARCHIVES
  • 48 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 49 【特集】小学生英語教材考
  • 74 TOP LEADER Interview 株式会社 明光ネットワークジャパン 『明光義塾』を核に、より自立を育成する学び場を提供
  • 88 教育サービス業界 企業研究(89) RISU Japan 株式会社
  • 91 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(315)
  • 92 疾風の如く(129) 希望結社ツクラム(京都府) 代表 西森 寛 さん
  • 94 好機到来(60) ユニバ進学教室(大阪府豊中市)代表 梅田 充茂 さん
  • 96 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(83)
  • 98 白書界隈徘徊話(61) 西村克之
  • 100 自ら動き出すチームにする方法(67) 中谷彰宏
  • 102 塾の家計簿(35)
  • 104 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(81)
  • 105 芸術見聞録(81)
  • 106 ぼくの幼児教育考(22)
  • 107 塾長の机
  • 108 為田裕行の「教育ICT行」(61)
  • 109 1981(13)
  • 111 Opinion from School(10)
  • 112 林明夫の「歩きながら考える」(176)
  • 114 塾ソムリエの講師研修指南 西村則康(名門指導会代表 塾ソムリエ)(29)
  • 116 私塾界インサイト(24)
  • 120 咲かせよ桜(61) 小林哲夫
  • 124 未之知也(いまだこれ知らざるなり)(82)
  • 126 論点2020(4) 妙な会議。大学入試のあり方に関する検討会議
  • 130 編集後記
  • 132 Book Review
  • 134 塾長のためのガジェット講座

月刊私塾界2020年3月号(通巻467号)

巻頭言

 大学入試改革の一つであった大学入学共通テストでの英語民間試験の活用見送りに関し、大きな違和感を持っていた。所謂「身の丈発言」に対し、平等性などの反論の大合唱が沸き上がり、非常に情緒的な結論がもたらされた。試験会場へのアクセスが平等でない、試験料がかかるため富裕層に有利だ、という。しかし、従来のセンター試験でも試験場は700カ所ほどであり、全ての人から同じ距離にあるわけではない。試験料も1万8000円(3教科以上受験の場合)と決して安くはない。

 大学入試改革の当初は、一回の試験で、一点刻みで合格者を決めることに問題があると、多くの方が発言していた。だから大学は、ディプロマ・ポリシー(学位授与方針)、カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施方針)、アドミッション・ポリシー(入学者受入方針)に沿い、少し緩めに入り口を開き、入学後にきちんと勉学した学生だけが卒業できるようにしようというのが、本来の趣旨だったはずだ。このことを振り返ろうともしなかった。

 日本の失われた30年は総論に賛成だが、各論反対で改革の流れを止めてしまうことが繰り返された。英語民間試験の活用見送りも、これを象徴するできごとだ。 平等や公平は大事なことがらだ。常に配慮しなければならない。しかし、完全な平等性や公平性を実現することは非常に難しい。殆ど不可能といっても過言ではない。絶対善への反論は実に難しい。だからこそエビデンスを示し、議論しなければならない。

(如己 一)

目次

  •  8 CatchUp① 東進こども英語塾
  • 12 CatchUp② 若松塾+東進衛星予備校
  • 14 CatchUp③ 株式会社KECMiriz
  • 16 CatchUp④ 株式会社SmartStudy
  • 24 挑む私学 京都明徳高等学校 商業科×普通科=京都明徳高等学校
  • 27 目次・巻頭言
  • 28 NEWS ARCHIVES
  • 48 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 49 【特集①】今日から使える塾経営アイデア
  • 56 【特集②】株式公開企業塾2020年2・3月期 第3四半期決算を読む
  • 68 【特別企画】やる気スイッチグループ Owner’s Story①
  • 76 教育サービス業界 企業研究(87) 株式会社イー・トラックス1
  • 79 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(314)
  • 80 疾風の如く(128)Gloridge Kids School(大阪府)代表取締役社長 橋本 誠人 さん
  • 82 好機到来(59) C.スクール(東京・江戸川区)塾長 風間 亮さん、副塾長 関屋 雄真さん
  • 84 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(82)
  • 86 白書界隈徘徊話(60) 西村克之
  • 88 自ら動き出すチームにする方法(66) 中谷彰宏
  • 90 塾の家計簿(34)
  • 92 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(80)
  • 93 芸術見聞録(80)
  • 94 ぼくの幼児教育考(21)
  • 95 塾長の机
  • 96 為田裕行の「教育ICT行」(60)
  • 97 1981(12)
  • 98 Opinion from School(9)
  • 100 林明夫の「歩きながら考える」(175)
  • 102 新・授業改革を目指して(114) 石川幸夫
  • 104 私塾界インサイト(23)
  • 108 咲かせよ桜(60) 小林哲夫
  • 112 未之知也(いまだこれ知らざるなり)(81)
  • 114 論点2020(3) ⼦供の貧困対策に関する⼤綱
  • 118 編集後記
  • 120 Book Review
  • 122 塾長のためのガジェット講座

月刊私塾界2020年2月号(通巻466号)

巻頭言

1月9日、文部科学省が各市区町村教育委員会における小学校プログラミング教育に関する取組状況等調査の結果について発表した。都道府県により準備状況にバラツキがあることが判明した。福島県などでは2割以上の教委が「最低限必要な指導体制の基礎が整っていない」(文科省)。4月からの実施が危ぶまれる状況だ。やはりとの思いが強い。

 驚くのはアンケートの質問である。①行っていない、行わないと把握 ②一部の学校の教員が実施済み、あるいは年度末までに実施予定と把握 ③各校1人以上の教員が年度末までに実施予定と把握 ④各校1人以上の教員が実施済みと把握、とある。準備ができているという学校でも、1人以上の教員とのことだ。1人の教員が全学年全クラスでプログラミングの授業を行うのではない。各学校ではその教員が他の教員を研修することになっているが、どの程度実施されているのか不安だ。

 更に、文科省はウェブサイト上で、具体的な指導事例や研修教材などを紹介していると言い訳しているが、全くなっていない。是非サイトを見ていただきたい。制度を作り、模範例を示し、後は現場で努力、工夫してください、である。現場の混乱は必至だ。学校間格差も、クラス間格差も起きる。

 本欄でも何度かプログラミング教育導入について扱った。自塾での準備に関しても警鐘を鳴らした。変化はチャンスとも述べた。 今からでも遅くはない。是非子どもたちのために準備を始めて欲しい。

(如己 一)

目次

 8 CatchUp① 誉田進学塾+東進衛星予備校

12 SPECIAL REPORT ① 受験生だからこそ食育を! ALCSが『塾の日ごはん食育講座』を開催

16 挑む私学 同志社香里中学校・高等学校

  100年時代を見据えた両親教育を推進

19 目次・巻頭言

20 NEWS ARCHIVES

44 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~

45 【特集】『学習塾白書2019』を読む

56 SPECIAL REPORT ② 私塾界 PREMIUM SEMINAR 2019

72 教育サービス業界 企業研究(86) 株式会社しくみデザイン

75 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(313)

76 疾風の如く(127)

  大学受験 Kawaiラボ(大阪府)

  主宰 河井 昌裕 さん

78 好機到来(58)

  学習塾 ies(イース)

  塾長 江並 龍介 さん

80 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(81)

82 白書界隈徘徊話(59) 西村克之

84 自ら動き出すチームにする方法(65) 中谷彰宏

86 塾の家計簿(33)

88 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(79)

89 芸術見聞録(79)

90 ぼくの幼児教育考(20)

91 塾長の机

92 為田裕行の「教育ICT行」(59)

93 1981(11)

95 Opinion from School(8)

96 林明夫の「歩きながら考える」(174)

98 塾ソムリエの講師研修指南 西村則康(名門指導会代表 塾ソムリエ)(28)

100 私塾界インサイト(22)

104 咲かせよ桜(59) 小林哲夫

108 未之知也(いまだこれ知らざるなり)(80)

110 論点2020(2) 新しい時代の初等中等教育の在り方について

114 編集後記

116 Book Review

118 塾長のためのガジェット講座

【PR】熊谷市ALCSで『塾の日ごはん食育講座』を開催

受験生だからこそ食育を!

2020年1月7日、埼玉を中心に大学受験塾を展開するALCS熊谷校で“和”食文化推進協議会の協力のもと『塾の日ごはん食育講座』が開催された。“和”食文化推進協議会は、バランス食として評価が高い和食を基本に、現代の食生活に合わせた手軽でおいしい食事の提案を行っている。そんな同協議会が、塾に通う生徒たちへ食育の一環として提案しているのが「塾の日ごはん」だ。

受験期を支えるのは規則正しい食習慣

 不規則な食習慣は、栄養面だけではなく、生活リズムも乱し、学習にも影響を及ぼす可能性がある。”和”食文化推進協議会の「塾の日ごはん」は、食事の内容やタイミングが乱れがちな塾の日の食環境を”手軽”に改善してもらおうというもの。

講義を聞く生徒たち

 今回、ALCSの生徒たちは、まず、相模女子大学栄養科学部管理栄養学科の吉岡有紀子教授から、受験期における食事や栄養の大切さについての講義を受けた。

 重要なポイントは2つ。1つは、「食べる時間」。塾で勉強をしてから家に帰ると、夕食が遅い時間になり、次の日、朝食が食べられないことがある。これでは、午前中の体温が上がらず、身体が目覚めないため、体や頭がうまく働かない。すっきりした朝を迎えて、朝食を食べるためにも、前日の夕食は重要なのだ。

吉岡有紀子教授

 もう1つは「食べる内容」だ。「エネルギー源となる炭水化物、たんぱく質、脂質」と「ビタミン・ミネラル」の補給が重要になる。

 中でも脳のエネルギー源となるブドウ糖をとるためには、ご飯などの炭水化物をきちんととる必要がある。

 これらの栄養素は、主食・主菜・副菜の3つの料理を揃えることで、自然に整うのだが、塾の日には、なかなかこの3つの料理を揃えるのは難しい。この解決策の一つとして、吉岡有紀子教授から「おにぎらず」と「ごはんスティックストック」が紹介された。講義に続き、生徒たちはこれらの調理に挑戦した。


  

ご飯と海苔には基本的な栄養素が豊富

おにぎらず

「おにぎらず」は、まず、広げたラップの上にひし形に海苔(全型1枚)をおき、同協議会特製のご飯型(正方形の型枠)をのせて、その中にご飯(茶わん 杯)をしき詰める。その上に、具材(おかずなど)をのせて、再びご飯(茶わん 杯)をのせ、最後に海苔で包む。これで完成だ。

 一方の「ごはんスティックストック」は、広げたラップの上にご飯(茶わん 杯)を四角形に広げる。その上に、具材をのせて、ラップで筒状に巻いたら、完成。一度にまとめて作って、冷凍庫でストックしておけば、電子レンジで温めるだけで食べられるので便利だ。こちらは、食べる際に、海苔を巻くのがポイント。

ごはんスティックストック

 今回のイベントでは、コンビニでも手に入るハム、ツナ缶、しらす、レタス、キャベツ、チーズ、きんぴらごぼうなどの多彩な具材が用意され、生徒たちは、各々好きな具材をのせたオリジナルのおにぎらずとごはんスティックストックを作った。

 このような食べ方は、エネルギー源となるご飯を中心に、体をつくるタンパク源である魚や肉、それから体の調子を整えるビタミン、ミネラルの供給源である野菜類を手軽にとることができる。また、海苔は、タンパク質、食物繊維とさまざまなビタミン、ミネラルを含む栄養バランスのよい食品でもある。まさに「塾の日」にうってつけの食事だ。

食育で受験の先を考える

 ALCSの小川武志代表は、「いざ勝負の場所で、パフォーマンスを発揮するにはいろいろなところを整えないといけない。体調管理、栄養の部分もすごく大事です」と学習における食事の大切さを語る。

 今回の講座に参加した生徒たちからは、自分でも簡単にできておいしかったといった声や、食事の重要性に気づけたといった声が挙がった。

生徒とともにおにぎらずを作る小川塾長(手前左)

「このような使い方の提案が、ご飯や海苔のよさを改めて知るきっかけにもなってもらいたい」と、〝和〟食文化推進協議会の担当者は言う。〝和〟食文化推進協議会は、今回の講座のテキストに使ったオリジナル冊子の活用を呼びかけ、「塾の日ごはん」を広めて行きたい考えだ。

 また、「食事によって体の中から整えて、風邪などに負けない体づくりや栄養素のバランスを知ってもらうのは大前提ですが、食事は、楽しみや息抜きにもなり、そして、受験期が終わった後もセルフマネジメントのベースになるということを知って欲しいです」と、吉岡有紀子教授は話す。 入試で、今までの努力の成果を出すためには、体調を整えることが一番重要であることは、誰もが知っている。だからこそ、体調管理のためにぜひ、塾での食育に取り組んでもらいたい。

塾の日ごはん “和”食文化推進協議会

Web▶https://www.wa-shokubunka.com/

構成団体
公益社団法人 米穀安定供給確保支援機構
海苔で健康推進委員会講座で使用した冊子と「おにぎらず」「ごはんスティック
ストック」用の型枠は折り込みのチラシをご覧ください。

月刊私塾界2020年1月号(通巻465号)

巻頭言

謹賀新年

 教育界にとり、激動の年が幕を開ける。

 大学入試改革こそ大分後退した感は否めないが、それ以外の教育改革は予定通り行われる。

 文部行政の変化は我業界にとり常にチャンスだ。

 森喜朗元首相も自民党のある会合で次のように述べた。大学入学共通テストへの英語民間検定試験の導入の問題に触れて、「学校の先生が教えるのは無理だ。塾ばかりがもうかる世の中……」と。

 皆さんも同感であろう。しかし、自塾での対応は十分であろうか。

  英語4技能ばかりでなく、身近なところではプログラミング教育の小学校での必修化対応も、だ。対応する講座が設けられているだろうか。筆者が見聞きする限りにおいて、対応が不十分、或いは全く準備されていないケースが多い。

 このことは幼児対象の対応の遅れでも言い得る。昨年10月から幼保無償化が始まったが、殆どの学習塾はこれに対応していない。

 スイミングスクールを見て欲しい。4月からの土曜日や日曜日のコースはどこも締め切られている。そのくらい殺到している。

 しかし、殆どの学習塾にはその年齢層対象のコースはない。受け皿がないのだから、来る訳がない。

 このようなことを申し上げると、自塾にはノウハウがない、との意見が返ってくる。そう、貴方のところにはノウハウはないかも知れない。しかし、外部には様々なシステムが存在する。 是非変化をチャンスにしてもらいたい。

(如己 一)

目次

  • 20 HOT TOPICS① ジャズの殿堂でSDGsと非認知スキルを考える
  • 24 挑む私学 清教学園中学校・高等学校
  •   英語と探究学習の両輪で社会に役立つ力を育む
  • 27 目次・巻頭言
  • 28 NEWS ARCHIVES
  • 52 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 53 【特集】
  • 編集部が選んだ
  • 2019年重大ニュース
  • 注目のキーワード2020
  • 64 HOT TOPICS②  中萬学院、さなるグループ参入までの経緯と今後のビジョン
  • 66 TOP LEADER Interview
  • 飛躍を目指し、挑戦
  • グループを支える3つの学習塾
  • 市進教育グループ
  • 80 教育サービス業界 企業研究(85) 株式会社オヤノミカタ
  • 82 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(312)
  • 84 疾風の如く(126)
  •   ハイスクールラボラトリー(愛知県)
  •   ラボ長 村瀬 匠 さん
  • 86 好機到来(57)
  •   アルゴ・システムズ
  •   代表 村元 謙二 さん
  • 88 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(80)
  • 90 白書界隈徘徊話(58) 西村克之
  • 92 自ら動き出すチームにする方法(64) 中谷彰宏
  • 94 塾の家計簿(32)
  • 96 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(78)
  • 97 芸術見聞録(78)
  • 98 ぼくの幼児教育考(19)
  • 99 塾長の机
  • 100 為田裕行の「教育ICT行」(58)
  • 101 1981(10)
  • 103 Opinion from School(7)
  • 104 林明夫の「歩きながら考える」(173)
  • 106 新・授業改革を目指して(113) 石川幸夫
  • 108 私塾界インサイト(22)
  • 112 咲かせよ桜(59) 小林哲夫
  • 116 未之知也(いまだこれ知らざるなり)(80)
  • 118 論点2020(1) 「チーム学校」について
  • 122 編集後記
  • 124 Book Review
  • 126 塾長のためのガジェット講座

月刊私塾界2019年12月号(通巻464号)

巻頭言

 PIAACをご存じだろうか。国際成人力調査(Programme for the International Assessment of Adult Competencies)の略称だ。PISAの成人版である。

 OECD加盟国等24カ国・地域(日、米、英、仏、独、韓、豪、加、フィンランド等 )が参加し、16歳~65歳までの男女個人約15万7000人を対象として、「読解力」「数的思考力」「ITを活用した問題解決能力」の3分野の調査だ。2011年から12年にかけて実施された結果等が文部科学省のウェブサイトに掲載されている。

 日本人の現役世代の27・7%は「日本語の読解力の習熟度がレベル2以下」の状況にあり、例えば「図書館の図書目録を指示通りに検索し、指定された書名の著者を検索できない」可能性が高い。数的思考力でも36・3%がやはり「習熟度レベル2以下」で、例えば「立体図を見ながら、その立体を分解すればどんな平面図になるか想像できない」恐れが強い。

 国立情報学研究所教授新井紀子著「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」でも同様の内容が指摘されている。「(この簡単な問題を)中学生の3人に1人以上が、高校生の10人に3人近くが正解できなかったと理解すべきだ」と主張する。参考までに、「この問題に解答した745人の高校生が通っているのは進学率ほぼ100%の進学校」だという。 この745人は恐らくほぼ全員が学習塾に通ったはずだ。学校教育に問題があることは間違いないが、学習塾業界にも大きな責任がある。真摯に受け止めよう。

(如己 一)

目次

8 CatchUp01 株式会社CRERIA

  故郷 南相馬の教育水準を引き上げる

10 CatchUp02 学校法人磯島学園

  ICTを活用しながら地元の学力向上に貢献する

16 挑む私学 金蘭千里中学校・高等学校

  変えることと、変えないこと。

  確かな洞察力で、進化し続ける

19 目次・巻頭言

20 NEWS ARCHIVES

46 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~

48 【特集①】[緊急特集]塾とAI

54 【特集②】株式公開企業塾2020年2・3月期

        第2四半期決算を読む

64 HOT TOPICS①  若手経営者が描く令和の塾

66 HOT TOPICS② ミネルバ大学の学生と世界の教育を比較する 電通Bチームがトークイベントを開催

76 教育サービス業界 企業研究(84) 株式会社ハック

79 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(311)

80 疾風の如く(125)

  すたらぼ(京都府)

  代表 上坊 信貴 さん

82 好機到来(56)

  進学塾フォルテ

  文系担当 上村 清人さん、理系担当 佐々木 高雅さん

84 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(79)

86 白書界隈徘徊話(57) 西村克之

88 自ら動き出すチームにする方法(63) 中谷彰宏

90 塾の家計簿(31)

92 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(76)

93 芸術見聞録(77)

94 ぼくの幼児教育考(18)

95 塾長の机

96 為田裕行の「教育ICT行」(57)

97 1981(9)

98 Communication Risk Management(最終回)

99 Opinion from School(6)

100 林明夫の「歩きながら考える」(172)

102 塾ソムリエの講師研修指南 西村則康(名門指導会代表 塾ソムリエ)(27)

104 私塾界インサイト(21)

108 咲かせよ桜(58) 小林哲夫

112 未之知也(いまだこれ知らざるなり)(79)

114 論点2019(12) 「JAPAN e-Portfolio」とは

118 編集後記

120 Book Review

122 塾長のためのガジェット講座

【お詫びと訂正】月刊私塾界10月号特集での訂正について

 月刊私塾界2019年10号での「『【特集】教育ⅠCT考 2019A/W』中57ページ 、株式会社POPERが提供する商品Comiru(コミル)に関する説明本文に誤った内容があったとの連絡を株式会社POPER様より受けましたので、以下のとおり訂正させていただきます。
(誤)
「トータルで年間6000万円ものコスト削減に成功。」
(正)
「トータルで年間1900万円ものコスト削減に成功。」
 読者の皆様、並びに、関係者の方にご迷惑をおかけいたしましたこと、お詫び申し上げます。