11月の米大統領選本選に向けた大統領候補者による3回目のテレビ討論会が現地時間10月19日、ネバダ州ラスベガスで開催され、CNNとORCの調査によれば、民主党候補のヒラリー・クリントン前国務長官が勝利したと考える視聴者の割合は52%と、共和党候補の実業家ドナルド・トランプ氏が勝利したとした39%を上回った。討論会では移民や経済、海外の紛争地、大統領としての適性など6つの論点について、それぞれ15分の議論を行った。
同じ県内で35年以上営んできたライバル同士の2つの学習塾が、この度、合併した。学習塾業界では少子化の波に巻き込まれ、ここ数年、合併の話には事欠かないが、今回の「合併話」は少し趣が違う。
10月1日に合併を果たしたのは、株式会社ケーイーシー(小椋義則代表)と株式会社アンドリュー(木村正泰代表)。ともに奈良県で多くの生徒を指導し、輩出してきた老舗の学習塾だ。今回の合併で、2つの会社が一つに統合し、代表取締役社長には小椋義則氏、それに伴い、アンドリューの創業者である木村正泰氏は勇退する。これだけ聞くと、ケーイーシーがアンドリューを飲み込んだような、ある種、ギスギスした印象にも取れる。ただ、去る10月14日に奈良ホテルにて催された、両社の経営統合をお披露目する場として企画された「結婚式」では、そんなマイナスイメージを払拭する、両社の思いが一つとなったハートフルな経営統合のお披露目の場となった。
この「結婚式」には学習塾・予備校や私学関係者を中心に全国から多くの列席者が集い、盛大に催された。
式では、各々の会社のマスコットキャラクターが、それぞれの社長に手を引かれて、新郎新婦として入場。続く「披露宴」では、一つになった両社の社員が歌や踊りを披露し、統合に至るまでの歩みを、演出にこだわった映像を使って紹介するなど、最後まで和やかな雰囲気の中、会が進んで行く。
会の最後に、両社の社員の社長となる小椋氏が心の内を語った。
「創業者である自分の父は突然亡くなったこともあり、自分自身が引退の花道を作ることが出来なかったことを今でも悔しく思っている。今回こそは木村社長を引退の花道を作りたいという思いもあり、この結婚式を企画した。」
経営統合でどちらがイニシアチブを取っているかを論ずるのは言語道断。人間大事の教育を企業理念に掲げ、子ども達の10年、20年先にも続く自信を育てることを使命とするケーイーシーグループを心から祝福したい。
グローバル化や情報化が進む中、教育へのICT活用には、さまざまな利点があることが明らかになり、公教育の導入が政策的にも進められています。本フォーラムではICTの利点や課題についてフューチャーインスティテュート株式会社 代表 取締役の為田裕行氏をモデレーターに迎えパネルディスカッションなどを行い議論を深めてまいります。会場は今年の春と同じソラシティカンファレンスセンターです。私塾界がセレクトした展示ブースもご用意しております。
皆さまのご来場をお待ち致しております。
スマホで学習管理、大手予備校が導入した “Studyplus” とは
スマートフォンに勉強を記録・共有することで、高いモチベーションを維持できるアプリ “Studyplus(スタディプラス)”。このアプリを高3生に全面導入した代ゼミの戦略とは。導入後、講師と生徒のコミュニケーションはどのように変わったのか。ICTによってエビデンスの蓄積が可能になった学習管理の最新手法に迫る。
登壇者 | 廣瀬 高志氏 | スタディプラス株式会社 代表取締役 | |
高宮 敏郎氏 | SAPIX YOZEMI GROUP 共同代表 |
特許取得の学習最適化システムで、塾の新たなチャネルを拓く
資格試験のオンライン学習サービス「資格スクエア」が開発した学習最適化システムが、脳科学ラーニングの特許を取得。そのシステムを駆使した新しいビジネスモデルを学習塾に提案する “資格スクエア・リアル” の鬼頭政人代表と、日本初!授業をしない塾として急拡大を続ける “武田塾” の林尚弘塾長に、塾における新たなビジネスチャンスの全貌を明らかにする。
登壇者 | 鬼頭 政人氏 | 資格スクエア 代表 | |
林 尚弘氏 | 武田塾 塾長 |
STEAM教育を導入してキッズ部門を拡充しよう
予測不可能な現代社会において、世界を舞台に活躍するリーダーを育てることを目的とした教育法として、米国では積極的に取り組まれている「STEAM教育」。プログラミングをはじめ、科学・技術・工学・数学の学問領域を土台にした教科横断的な学習手法を塾に導入できる “ロボ団” の重見彰則代表が見据える、これからの日本の教育とはどのような姿か。全国の教育ICTの現場を見てきた為田裕行氏と語り合う。
登壇者 | 重見 彰則氏 | 夢見る株式会社(ロボ団) 代表取締役 | |
為田 裕行 氏 | フューチャーインスティテュート株式会社 代表取締役 |
米国の先行事例から学ぶ、大学入試改革のカギ
2020年に向けて動き出している高大接続改革。その柱のひとつとなるのが大学入試改革だ。学力試験の1点刻みでは判断しない人物評価の在り方とは果たしてどのようなものか。ハーバード大、コーネル大、シカゴ大などの米国のトップ大学で既に10年以上前から入学者選抜のシステムとして活用されている “Universal College Application(UCA)” の事例を紐解き、そこで必要となる学修ポートフォリオの重要性について国内の有識者が対談する。
特別講演 | Dr. Joshua J. Reiter | ApplicationsOnline代表 Universal College Application創設者 |
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トークセッション | 相川 秀希 氏 | 日本アクティブラーニング協会 理事長 サマデイグループ代表 |
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トークセッション | 辻村 直也 氏 | ウェブリオ株式会社 代表取締役 |
“ここでしか聞けない” 出展企業の展示ブースに本誌編集長が直撃取材!
2026年、教育現場のICT利活用はどうなる?
今から10年後、2026年の教育ICTはどうなっているのか。すでに2020年までの予測は様々なところでされているが、AIやシンギュラリティ(技術的特異点)が叫ばれているなか、その先の未来はどうなっていくのか。いまある技術から、今はまだ世に出ていない技術までを総動員して、これからの民間教育をどうしていくべきか。各分野のトップランナーが議論する。
パネリスト | 寺西 隆行氏 | ICT CONNECT 21(みらいのまなび共創会議) 事務局次長 | |
パネリスト | 加藤 泰久氏 | NTTサービスエボリューション研究所 主幹研究員 | |
パネリスト | 遠藤 尚範氏 | 株式会社メイツ 代表取締役 | |
モデレーター | 為田 裕行氏 | フューチャーインスティテュート株式会社 代表取締役 |
<<会場>>
株式会社タマイインベストメントエデュケーションズ(京都市中京区、玉井満代代表)が開発・サービス提供する学習プログラム「玉井式 図形の極み」と「玉井式 Ee そろばん」のパイロットプロジェクトが、10月12日からインドのチェンナイにある私立学校「GTA Vidhya Mandir(Ramya, J, Sundey校長)」で始まった。
同社が提供するこの2つの教材が、来年4月より正式導入される予定で、このパイロットプロジェクトでは教材の正式導入を前に3ヶ月間、実際に教材を使って授業をしながら、学習の効果測定を行う。インドではこのパイロットプロジェクトを実施してから教材の正式導入というのが一般的な流れとなっており、同社の現地法人である、タマイオムネットムインディア(インド・デリー、玉井満代代表)のスタッフがプロジェクトをサポートする。
「玉井式 図形の極み」は、図形問題に完全に特化したICT学習教材で、生徒自身が説明映像を見て問題を解くという自学自習型の教材だ。日本全国の学習塾や私立小学校にも導入が進んでおり、海外ではシンガポールやタイ、ベトナムなどからも注目が寄せられる。2014年にはインド政府立の小中高一貫校であるKVS(Kendriya Vidyalaya Sangathan)で、日本の教材メーカーとしては初となるパイロットプロジェクトを成功させた実績もある。
ユーデック教育研究センターは、10月28日、アルカディア市ヶ谷にて「夢・未来教育セミナー」を開催する。「グローバル化の大波と次世代教育ビジョン」をテーマに、グローバル人材育成の根本や、大人として、縦社会・横社会・子どもたちとの関係のなかで、いかに人間関係を築いていくかということいついて、元大阪市天王寺区長で、現 株式会社Field Command’s Triumph CEOの水谷翔太氏が講演するほか、2002年に日本で初めてIBディプロマの認可を受けた加藤学園暁秀バイリンガルコースでファシリーテーターを務めるウェンドフェルト延子氏が、「国際バカロレアの本質と次世代人材育成への効果」について話をする。
開催日:10月28日(金)
時 間:17:30~19:40(開場17:10)
場 所:アルカディア市ヶ谷(東京都千代田区九段北4-2-25)
参加料:1人目 8000円/2人目以降 4000円(いずれも税込)
※「夢・未来の会」会員校の方 無料(何名様でも参加できます)
申込締切:10月19日(水)
主催:ユーデック教育研究センター/夢・未来の会
後援:株式会社 ユーデック
同セミナーの参加申し込みは、以下のリンクより申込書をダウンロードし、FAXで03−52227−1137((株)ユーデック)へ送信してください。
株式会社エナジード(東京・港区)が提供する総合学習プログラム「ENAGEED(エナジード)」の特別授業が、10月3日に滝川中学校・高等学校(神戸市須磨区)で実施された。オリエンテーションを兼ねた1回目が前の週に行われ、今回はその続きの二回目となる。対象は男子校である同校の中学2年生。授業は二つのクラスに分け、それぞれ約70名の生徒の前で、エナジードの社長、氏家光謙氏が講師として熱弁をふるった。
「ENAGEED」は7冊の冊子を教材として用いる。すべてエナジードのオリジナルで、「世の中に新たな価値を生み出す方法」をさまざまな角度から問いかけ、能動的に考える工夫が施されている。今回の授業では、生徒は2回にわたって「Vol.1」の内容を学んだ。テーマは「次世代に求められる3つのスキル」だ。そのスキルとは「課題開発力」「アイディア力」「実現力」である。課題を発見し、アイディアを考え解決策を実現する例として、本田技研工業の創設者、本田宗一郎氏が、夫人が自転車で重い荷物を運んでいる様子を見て、原動機付自転車を生み出したことなどを紹介した。
生徒には起床から登校するまでにストレス(課題)になることをできるだけ多く書き出すよう指示が与えられた。そしてストレスの原因とそれがなくなった場合の「理想状況」を生徒に書かせ、「理想状況」を実現するために何が必要か氏家氏は問いかけた。生徒からは、満員電車で通学するストレスをなくし、みんなが気持ちよく電車に乗れるよう「2階建ての電車の車両をつくる」などのアイディアが出された。
同校の新教育プログラム推進支援センター長、下村卓治氏は「これからの社会で求められるのは、決まった正解がない問題に挑み、解決する力です。生徒たちは積極的にこの授業で学び、いいアイディアが生まれていました」と語った。氏家氏は「アイディアを考えてからが新たな価値を生み出すスタートです。そこから実行に移すことが何よりも重要です」と授業を締めくくった。
同校では「ENAGEED」を今後も活用していく予定だ。2020年の教育改革に先駆け、知識を身に付けるだけではなく、知識を使って「新たな価値を生み出す」ことができる生徒の育成に期待したい。
21世紀型教育を実践・推進する学校が連携し、これまで研修会などを行ってきた「21世紀型教育を創る会(21会)」が発展的に改組し、この9月に「21世紀型教育機構(21st CEO:21century Education Organization)」が発足し、9月19日に浜離宮朝日小ホールで設立記念シンポジウムを開催した。
同機構は、新しい教育を作っていくことに挑戦するとともに、教育機関の質を保証(アクレディテーション)して、メンバー校が機構の思想に則って教育を推進しているかもチェックしていく。
シンポジウムでは、冒頭に「今なぜ21世紀型教育機構か」をテーマに、同機構理事長の吉田晋氏(富士見丘学園理事長・校長)が講演。この機構を設立した根底には脱偏差値があるといい、「人工知能の発展によって今ある職業の消失が予想される未来で、子供たちが予測不可能な問題を解決できるための教育の構築を目指す」と述べた。
続いて、同機構理事の大橋清貫氏(三田国際学園学園長)が登壇し、「先鋭的な21世紀型教育とは何か」をテーマに講演した。大橋氏は、「21世紀型教育に必要なスキルの育成は、学校の教育現場で実践されてこそ意味がある」といい、三田国際学園で取り組んでいるアクティブ・ラーニングやグローバル教育、そして生徒のエンパワーメント評価などの事例を紹介した。
IGS代表の福原正大氏(一橋大学大学院特任教授)は、「未来を切り拓く教育」をテーマに講演した。「人工知能全盛時代では人間の持つ生物性がより注目される」と述べ、人工知能ができない共感の重要性について説明した。また、知識偏重になりがちな日本の教育に苦言を呈しながらも、日本の文化祭などの学校行事、クラスルームにおける人と人が接する環境があるのは、「日本の学校教育の強み」と話した。こういったことを通して学生時代にいかに〝共感〟を磨けるかが重要であり、「グローバル化、人工知能全盛時代になる中で、子供一人ひとりに寄り添う形で、子供たちのストーリーをどのように作ってあげられるのかが、これからの教育において大切なこと」と福原氏は言う。
その後、登壇した3人がパネリストとなり、同機構理事の平方邦行氏(工学院大学附属中学校・高等学校校長)のコーディネートのもと、21世紀型教育について、パネルディスカッションを行われ、21世紀型教育のひとつの形として、0から1を創造するデザイン思考やSTEM教育に着目して、意見が交わされた。平方氏は、パネルディスカッションの終わりに「予測不能な未来に挑戦する教育を今後とも続けていきたい」と語り、21世紀型教育を推進していくことを誓った。
21世紀型教育機構のメンバー校は以下の11校で9月に発足された。
※校名は五十音順(2016年9月17日現在)
サッカーJリーグのサンフレッチェ広島に入団が内定した、昌平高校の松本泰志選手は10月3日、同校で記者会見し、「1年目からスタメン出場し、日本代表に顔になれるようにがんばりたい」と意気込みを語った。
松本選手は、高校1年生の頃からレギュラーとして多くの公式戦に出場し、同校初の全国大会出場にも貢献。2年生の頃は怪我に苦しみながらも、チームの中心選手として活躍。3年生となった今年は、主に左サイドでプレー。両足ともにキックの精度が高く、高校総体では大会優秀選手にも選出された。
松本泰志選手がプロを目指すきっかけは、「不調だった2年生の頃に監督から励まされて意識が変わった」と記者の問いに答えた。将来の目標は、「1年目からスタメンで出れるように練習に励み、サンフレッチェや日本代表の顔になれるようにがんばりたい」と意気込みを語った。サンフレッチェのスカウト・村山哲也氏によると、松本選手の存在は彼が1年生の頃から知っていて、今年広島県で開かれたインターハイの後に、サンフレッチェの合同練習に参加してもらい、左右差のない正確なボールコントロールをはじめ、トリッキーさやアイディアを兼ね備えた得点に繋げるの自分なりの形を持っているのが特徴的」という。