神奈川・東京・千葉・埼玉に進学塾「臨海セミナー」や個別指導塾「臨海セレクト」を展開する株式会社臨海は、5月25日に開かれた株主総会ならびに取締役会において役員の改選をおこない、新経営陣を決定したことを明らかにした。今回の改選で、専務取締役の佐藤博紀氏が新たに代表取締役社長に就任した。代表取締役社長だった佐藤勝氏は、代表取締役会長に就任。そのほかに、取締役常務に松山雅之氏、取締役事業部長に日下部健司氏と西川普生氏が就任した。
ロボット教材を使ったオリジナルカリキュラムで科学を楽しく学ぶ学習塾(クレファス及びクレファスジュニアエリート)を全国的に展開しているロボット科学教育は、6月3日に、これまで各教室で提供していた小学校低学年向けSTEM教育プログラムを全国の学童保育向けに映像講座として提供開始することを発表した。
今回、映像講座として提供するのは、ロボット科学教育の500以上のオリジナルカリキュラムのうち、小学1・2年生を対象にした「Kicksジュニアエリート」。同プログラムはブロックの製作・実験・プログラミングという手と頭を使ったハンズオン体験を通して、サイエンス(science)、テクノロジー(technology)、エンジニアリング(engineering)、数学(math)といった様々な分野への子どもたちの興味関心を広げ、想像力や創造力・論理的思考能力・空間把握能力などを養うだけでなく、科学の原理原則を楽しみながら学ぶことができるSTEM教育プログラム。1回50分の映像講座では、あらかじめ組立てられた作品とプログラミング画面が並べて表示されており、どのプログラムがどの部分の動作を指示しているのかがわかりやすくなっています。また、授業を映像化したことで教材キットとPC環境、映像機器が整備された場所であれば、学童保育の先生方は2日間の研修を受けるだけで、子ども向けのSTEM教育プログラムを導入・運営することができるようになる。
なお、「Kicksジュニアエリート」の映像講座は2015年4月にKTC中央学院株式会社が愛知県を中心 に展開する民間学童保育「KTC放課後スクールHugPON!(ハグポン!」)」の藤ヶ丘教室(名古屋市)で初めて導入され、運営が開始される。
なお、ロボット科学教育では2014年4月から東京都の「新渡戸文化小学校」、神奈川県の「湘南学園小学校」のアフタースクールに通う生徒に対し、ロボットの製作、プログラミングなどに関する学びやプレゼンテーションを取り入れた独自の「ファーストレゴリーグ(FLL)出場向け講座」を提供している。
【お問い合わせ先】
株式会社ロボット科学教育
関根・足立
TEL: 03-5784-9791
Email: sekine@crefus.com
ロボット科学教育広報代理
バーソン・マーステラ
恩田・相庭
TEL: 03-3264-6701(会社代表)
Email: CrefusJP.PR@bm.com
論理的に考える力を育む学習塾ロジム(東京・江東区、苅野進塾長)は、小学生向けの英語教室「AIC Kids」を、代々木に開校することを明らかにした。ロジムは、小学生向けにロジカルシンキングを活用した学習塾を2004年から運営している。今回は、鷗州コーポレーション(広島市中区、宇津田敬二代表)が展開するAIC Kidsと提携し、首都圏で初めてとなる同スクールを開校させる。
開校にあたって、ロジムの野村竜一事務局長は「受験に受かるための英語ではなく、英語で学び、考える英語授業を実施することで、将来海外留学・進学を果たし、世界で活躍できる人材を育成していきたい」といい、「歌や踊りで楽しく英語に慣れるだけの英語教室ではなく、近い将来の留学、海外進学、海外生活に対応する小学生向けの英語カリキュラムを探していたところAIC Kidsと出逢った」と今回の提携に至った経緯を語る。
問答や討論中心のロジムの国語や社会の授業を英語でおこないたい、という思いが以前からあり、「英語を学ぶのではなく、英語で学ぶ習慣を身につけることで実用的な英語の力を身につける」というAIC Kidsとコンセプトが一致したことが決め手となった。今回開校するAIC Kidsロジム代々木校では、7月初旬から無料体験レッスンをはじめ、7月後半から通常授業を開始する。
5月17日、クイーンズスクエア横浜にて、おもしろ文字コンテスト2015(もじコンフェスティバル)(以下、もじコン)が開催された。幼児・小学生を対象とした学習教室を展開する株式会社ガウディアが主催するこのもじコンは、小学生以下を対象とした「オリジナル文字のコンテスト」である。
「他者に考えやキモチを伝えないと生きていくことはできません。この『もじコン』という場をとおして、子どもたちに自分のキモチを自由に表現してもらい、楽しみながらその力を身に付けてもらえればと思い、企画しました」と、株式会社ガウディア経営企画部副部長の小澤将司氏は開催した意義について語った。
もじコンはまだ開催されて2回目。しかし今回は、なんと6000通を超える応募作品が寄せられた。この試みに多くの関心が寄せられていることがうかがえる。そして、「塾や学校の授業にも使ってもらいたい。さらには、ひとつの文化になってくれればいいですね」と小澤氏は続けた。
見事に最優秀賞に輝いたのは、小原圭翔さんの「盲導犬を表現した」文字。受賞した小原さんは、「横断歩道に目の見えない人がいて、そのそばにいた盲導犬が印象的で、文字にしようと思った」と、制作した経緯を檀上で語ってくれた。
審査委員のひとりであるNHKEテレ「いないいないばあっ!」の4代目おねえさん、「ことちゃん」こと空閑琴美さんは、「この『もうどうけん』という文字が本当にあったらいいなと素直に思いました」と受賞理由を語った。来場者にも最優秀賞にふさわしい文字を投票で募集していたが、こちらも見事に小原さんの作品が最多票を獲得した。
子どもたちは自由な発想を持っている。その発想を文字として表現することによって、しいては生きる力を身に付けることになるではないだろうか。ガウディアの試みは、子どもたちの発想と同様に、ひろい視野を持った試みである。会場には最優秀候補作だけではなく、応募作品の一部も紹介されており、たくさんの来場者たちが、足を止めて子どもたちの作品をじっくりと見ている姿が印象的だった。
会場に入った瞬間からその熱気に圧倒された。5月15日に行われた湘南ゼミナールQ1グランプリは、神奈川を中心に関東圏で進学塾、予備校を展開する湘南ゼミナールの模擬授業大会である。地域の予選を勝ち上がり、決勝に残った9名の講師たちがチャンピオンになるべく競った。今回で第3回を数える。会場内は、熱気に包まれ、みな決勝に残った講師たちの授業に注目していた。
ルールは、12分間の持ち時間の中で、講師各々が考案したオリジナルの授業を生徒役の同じ教科の講師に向けて行う。それを審査員たちに判定してもらい、投票によりチャンピオンが決定する。講師たちは黒、赤、青のペンを片手に持ち、テンポのよい授業が展開された。どの講師たちも生徒を飽きさせない工夫が随所にみられ、だれがチャンピオンになってもおかしくない授業が行われていた。
その中でチャンピオンに輝いたのは、2位とは1票差という僅差を制した西船橋教室の鈴木徹先生。鈴木先生は第2回チャンピオンでもあり、史上初の連覇となった。トロフィーを授与された鈴木先生は、「もっとQEを鍛えていきたいと思います」と抱負を語った。
QEとは、湘南ゼミナールのオリジナル指導法であり、「クイックエクササイズ」の略である。QE授業はテキストを使わず、先生が発問するところから始まる。そのため、生徒は思考プロセスと答えをノートに記すことになり、先生は生徒の挙手などで理解度を見極め、次の問題を考え出す。生徒の理解度が高ければ、ワンランク上のレベルの問題を発問、理解定着が不十分ならば、同レベルの問題をもう一度行う。常に生徒たちの理解度に合わせ、先生と生徒で言葉のキャッチボールをすることで、ともに空間全体をつくりながら授業を進めていくのが特徴的である。
鈴木先生は、国語を担当しており、今回の授業では、指示語についての講義が行われた。指示語は、普段使われている言葉だが、この「既知の表現」を深める授業が行われた。その授業は、担当する科目だけではなく、国語の本質を学ぶことができる思考力を鍛える授業であった。
このグランプリは、授業力を試す場であるだけでなく、決勝に残った授業を見ることによって、ほかの講師たちにとっても大きな勉強の機会といえる。湘南ゼミナールのこの取り組みは、講師が自ら授業力を高めていく文化をつくる場になっているだろう。ぜひ、今後も続けていってもらいたい。
千葉学習塾協同組合(西出一信理事長)は、6月28日(日)、授業力アップ研修を千葉市文化センターで開催する。研修は、「授業力アップ研修」「特別授業」「特別研修」の3部制となっており、講師としての⾃信やモチベーションの向上をはかるとともに、他塾の講師がおこなう授業を実際に見学して、指導力の研鑽の機会にする。
授業力アップ研修は、優劣をつけることが目的ではなく、あくまで先生たちの自身向上のために毎年1回おこなわれている。昨年までは、一斉授業のみで実施していたが、今年からは参加者の要望に応えて個別指導部門も設置する。これに、昨年から加わった「ルーキー」部門を含めて3つの部門に分かれて研修する。同研修は、毎年マイナーチェンジを繰り返している。
また、ルーキー部門には、立ち位置や板書の仕方、話し方や表現の仕方など25項目の採点基準があらかじめ公開されており、それに沿って授業準備出来る。そして、同組合が設定した「到達基準」に到達した先生には「認定証」を与えられる。模擬授業のエントリーは、6月18日(木)(見学の申し込みは同22日(月))までとなっている。
特別授業の部では、昨年度の授業力アップ研修で最優秀賞を受賞した、日米文化学院の大久保貴博先生と、5月24日に開催された第10回 全国模擬授業大会で最優秀賞を受賞した、開倫塾の津久井一則先生が模範授業を披露する。また、今回の新たな試みとして「『むちゃぶり?』即興授業」が組み込まれている。ここでは、同協同組合に加盟する塾長クラスの先生が、会場からのお題に応える形で、即興の模範授業をするというもので、プロとしての腕が問われる。
そして、特別研修では発達障害の理解を深めるため、千葉大学医学部付属病院の児童精 神科医・久能勝先生を招いて、発達障害と向き合う保護者の経験談を踏まえた基礎知識講座やワークショップがおこなわれる。発達障害を知る事は保護者・学校に次ぐ第3の大人である塾の先生の義務であるという考えにもとづいて、ADHD、LD、アスペルガー症候群といった生徒と向き合い方や、保護者との対応など、これまでの誤解を解き、反省し、今後正しく対応することで、塾経営にどう活かしていくか考える。
この研修についての申し込み、問い合わせは、総合教育商社 翔英館の井原⼤平代表(Email:SHOEIKAN*aol.com)、FAX.0479-21-3218)まで。同組合に加盟していない塾の先生も申し込める。
※Emailの(*)は(@)に変換してメール送信。
授業力アップ研修会の概要 | |
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【⽇時】 | 2015年6月28日(日) 10:00-17:25 |
【場所】 | 千葉市文化センター JR・京成千葉駅 徒歩10分。京成千葉中央駅徒歩7分。 〒260‒0013 千葉市中央区中央2-5-1 TEL.043-224-8211 |
【参加費】 | 3,000円(税込・昼⾷代込み) ※模擬授業者・見学者とも同額です。 ※費⽤は当⽇お持ちください(領収書を発行致します)。 |
【対象】 | より良い授業を⽬指す全ての塾講師の方 ※お申し込みは先着順となりますので、お早めにお願い申し上げます。 |
【模擬授業定員】 | ⼀⻫授業部門 8名 個別指導部⾨ 8名 ルーキー部⾨ 10名 |
【締め切り】 | 第一次締切 6⽉11日(木) 第二次締切 6⽉18日(木) 模擬授業エントリー最終締切 第三次締切 6⽉22日(月) ⾒学者最終締切 |