学研ホールディングスはミャンマーで介護施設の運営に乗り出す。グループで介護事業を手がける学研ココファン(東京・品川)が来年4月、現地で通所介護(デイサービス)の事業所を開く。日本に続き、これから高齢化が進むとみられるアジアで事業を拡大する計画で、2020年までに中国や東南アジアのうち3カ国10拠点で介護サービスを提供する。運営は現地の合弁会社「学研エースエデュケーション」が手がける予定。日本の介護事業者のミャンマー進出は初めて。最大都市ヤンゴンの市中心部にデイサービス事業所を設ける。
株式会社エナジード(東京・港区、氏家光謙社長)は、学習塾「栄光ゼミナール」を運営する株式会社栄光(Z会グループ)のグループ会社である株式会社エデュケーショナルネットワーク(東京・千代田区、二瓶嘉男社長)と2020年の入試改革に向けた「21世紀型キャリア教育ENAGEED」の提供を12月1日から正式に開始した。
「ENAGEED」は、21世紀を支える生徒が自分の可能性を正確に理解し、「いま予想されている未来で戦う力」を学校教育・塾で身につけることができる教材コンテンツ。2020年の入試改革に向けて、アクティブラーニングや英語の4要素など、学び方(HOW)が重視されている。しかし、それ以上に「何を学ぶか(WHAT)」が今後の国の成長を決めると考える株式会社エナジードは「未来に予測されていること」や「社会に価値を生む方法」などを体系化させた。そこで、教育機関のベストパートナーとして数多くの教育機関や自治体に教育ソリューションサービスを提供する株式会社エデュケーショナルネットワークと販売に関する提携を行うに至った。
2020年からはじまる入試改革では「思考力・判断力・表現力」が求められ、「正解のない問い」が増えると言われている。さらに文科省からは、能動的に考える為のアクティブラーニングの学校導入が勧められているものの、それに対し学校現場では教員の業務過多から文科省が求める内容への対応が難しい現状がある。そんな中、エナジードは教員に負荷をかけずに次世代に求められるスキルを育む教材を開発し、提供を開始。エデュケーショナルネットワークと共に全国の小中学校・高校・学習塾を中心とした教育機関への導入を進める。

総合学習プログラム「ENAGEED」

集中力を高めるためにジャンプをする生徒たち
やる気スイッチグループホールディングスは、アイウェアブランド・JINSを展開するジェイアイエヌとともに、エフティ資生堂が発足した『中学生の集中力を検証する共同研究プロジェクト』に参画した。予防医学研究者の石川善樹氏の監修のもと、エフティ資生堂のボディケアブランド・シーブリーズを使った『爽快!集中ステップ』による検証実験を行った。その実験結果の発表をかね、『集中力の権威が教える親向け〝子どもの集中力向上〟講座(エフティ資生堂主催)』が11月8日、JINS MEME Flagship Store 原宿(東京都渋谷区)にて開催された。

『爽快!集中ステップ』を実施した場合は集中力が126%高まった

予防医学研究者の石川善樹氏
では、『爽快!集中ステップ』とは何か。①目標行動をイメージする。②その場で5回ジャンプする。③シーブリーズを首元Vゾーンに塗布する。この3ステップのことだ。実はこれ、世界のトップアスリートが実践しているメンタルトレーニングの理論をもとに、勉学時向けに開発された集中力を発揮するためのメソッドだと石川氏はいう。
「集中状態に入りやすくするには、脳に強いストレスを与えてから一気にリラックスするのがポイントです。まず、〝5分間で何問目まで解くか〟といった段取りをイメージし、ジャンプするという激しい運動を行うことによって強いストレスを与え、その後、シーブリーズの香りでリフレッシュすることで一気にリラックスすることです」と石川氏。そして、イチロー選手の例を紹介した。イチロー選手はバッターボックスに立つときに、スイングのイメージをし、遠くを見る。人は遠くを見ると緊張し、近くを見るとリラックスする傾向があるので、遠くを見ることで強いストレスをかけ、その後、左手に付けたグレープフルーツの香りをかいでリラックスをして集中モードに入っているのだそうだ。「受験シーズン本番。限られた時間の中で少しでも学習効率を上げるための秘策として、こうしたルーティンをぜひ試してほしい」と石川氏は締めくくった。

やる気スイッチグループ能力開発課の佐藤広康氏
さらに、やる気スイッチグループ能力開発課の佐藤広康氏から『受験を控えた子どものモチベーションを維持するためのコミュニケーション術』と題し、モチベーションをどのようにつくり、それを維持するために、どのようにやる気スイッチを入れていくかについて講演があり、保護者の関心を誘った。
有限会社碇塾(群馬県太田市)の創業者で塾長の碇優さんが、かねてより病気療養中のところ、11月23日に逝去した。享年73歳。

2015年10月の塾の日シンポジウムであいさつする碇優さん
碇さんは、1974年6月に群馬県太田市で碇塾を創立し、今年で開塾42年を迎えていた。公益社団法人全国学習塾協会の副会長として、各地で開催される研修会にも精力的に参加したほか、「碇の数学」としてYouTubeに独自の解き方を動画で配信するなど、後進育成のために熱心に取り組みを続けていた。
2007年9月10日の朝日新聞には、「碇先生の技術を学ぼうと、ほかの塾の若手講師が毎月、教えを請いに集まる。『数学はコーチがよければ必ずできるようになる』という先生。塾の垣根を越え、いいコーチが育って、数学の得意な子が増えることを願っている」と記事が掲載された。葬儀には、業界団体の代表者らをはじめ、全国から関係者が弔問に訪れ、碇さんとの突然の別れを惜しんだ。
岐阜県内に東進ゼミナールをはじめ複数ブランドの学習塾15校を展開する株式会社東進(飯田裕紀社長)は、来春から新たに「ナユタス」という音楽指導コースを本格的に展開する。すでに多治見駅前校、各務原校、コータス岐阜駅前校の3校ではテスト的にナユタスをスタート。中学生、高校生や大学生、社会人など、10代から30代まで25人が音楽を学んでいる。

2017年3月に開校予定の「ナユタス」本山校の教室イメージ
ナユタスで用意しているコースは「洋楽・英会話コース」「ボーカル/プロボーカルコース」「声優コース」「DTMコース」など多彩だ。例えば洋楽・英会話コースでは、音楽を聴いたり歌ったりする他、歌詞の意味や文法を学んだり、作詞をしたりする。そうしたレッスンを通し、4技能の習得を目指す。

東進の飯田裕紀社長
東進ゼミナールの飯田裕紀代表取締役社長は、「都内であれば音楽を習える場所はありますが、地方にはほとんどない。そこで音楽を教育に組み込んだらいいのではないかと思い、今年の3月くらいから構想を練って準備してきました」とナユタスを立ち上げるに至った経緯について話す。
レッスンはマンツーマンによっておこなわれ、週1回50分、土日に実施を予定している。土日であれば塾も空いているので、空き教室を有効に活用することが可能だ。レッスン料は幼児〜小学3年生8500円、小学4年生〜中学生1万500円、高校生・大学生・社会人1万2000円となっている。
また、東進ゼミナールは1年に1回、レコード会社やプロダクションの担当者を呼んで発表会も開催する予定だ。そこで担当者の目に留まれば、デビューすることも可能だという。

ハロウィンイベントでは、カラオケコンテストやコサージュづくり体験ができる東進ゼミナールのブースが人気を集めていた
そして今回ナユタスをスタートさせるに当たり、東進ゼミナールは10月29日と30日に名古屋市でおこなわれた、ハロウィンイベントにカラオケコンテストブースを出展した。2日間を通じて最高得点を獲得するとギターがプレゼントされることもあって、子供からシニアまで多くの参加者が集まった。参加者はみな物怖じすることなく全力で歌を披露し、ブースは大いに賑わっていた。「子供たちは大人が思っているより表現したがっています。コミュニケーションが苦手な子も、歌うことでどんどん性格が開いていくんです」と、飯田氏は音楽が持つ可能性について語る。

東進のブースでカラオケコンテストをする参加者
さらに東進ゼミナールではナユタス立ち上げのために教材も開発しているとのこと。「塾で音楽を教えるというのは、ありそうでありませんでした。しかし私たちがそれを展開することで、教材の提供などをはじめ、様々な環境整備ができたらと思っています。そして、現在は3校で運営していますが、音楽と教育は相乗効果が高いと実感しています」と話す。将来は、ナユタスをFC展開することも予定しているという。ナユタスのFCに関する問い合わせは、Email iida-h◆toshin-seminar.co.jpへ。
(◆は ”@” アットマーク)
「学習塾京進」や「個別指導スクール・ワン」などを展開する教育サービス大手の株式会社京進(京都市下京区、白川寛治代表)は17日、産業界労使・学識経験者からなる「~生涯活躍と働き方改革を実現する運動~ワーク・ライフ・バランス推進会議」(事務局:公益財団法人 日本生産性本部)が主催する「第9回 ワーク・ライフ・バランス大賞」において「奨励賞」を受賞した。
同社は、多様な人材が活躍できる企業をめざし、2002年より定時退社キャンペーンを展開し、従業員の意識改革により早く退社できる風土・体制づくりを実施してきた。また、グローバル視点を養う風土づくりとして、海外での異文化体験を図るよう、勤続10年ごとに連続10日間の連続休暇と旅行券支給などで推進を強化。社員満足度(ワークライフバランス項目)が継続して改善したという。
同大賞は、ワーク・ライフ・バランスの推進にあたり優れた成果をあげている、または地域・社会に大きな貢献を果たしている企業・団体を表彰する制度だ。「ワークライフバランス推進会議」は、組織を中心としたワーク・ライフ・バランスの推進から個人起点でのワーク・ライフ・バランス実現を目指した新たな活動を進めている。07年から始まった同制度は、今年から特に中長期視点でのキャリア形成や働き方改革をはじめ、個人の様々な活動によるワーク・ライフ・バランスの実現を支援している企業や組織について、実効性ある先進的な取り組みを表彰している。
京進は「今後もワーク・ライフ・バランスの実現に向けた取組みを推進し、従業員一人ひとりがいきいきと働ける企業をめざす」としている。

サマデイグループ代表で日本アクティブラーニング協会の相川秀希理事長
教育コンサルティング、システム開発事業を行う株式会社サマデイ(東京・千代田区、相川秀希代表)は11月7日、私塾界が主催する「教育ICTカンファレンス」で3つの新しいサービス提供を開始すると発表した。今回発表したのは、1つ目が日本の大学のためのWEB入試コンソーシアム「Universal College Application Asia(UCA ASIA)」の設立、2つ目が学生のための“課外活動”ポータルサイト「World School(ワールドスクール)」をオープン、3つ目がウェブリオ株式会社(東京・新宿区、辻村直也代表)との協働による、学修ポートフォリオ「Feelnote」上でのAI(人工知能)自動英語添削搭載だ。

ApplicationsOnline代表でUCA創設者のDr. Joshua J. Reiter
「UCA ASIA」は、ハーバードやプリンストンといった、アメリカの名門大学が参加している共同入試コンソーシアム「Universal College Application(UCA)」のシステムを使って、新たにアジアの大学のための「UCA ASIA」を設立し、メンバー大学の募集を開始しするもので、サマデイと米ApplicationsOnlin社の提携により、日本の大学が日本語でも受け付けられる願書出願プラットフォームが誕生した。
「World School」は、国内AO入試、海外入試、多面的・総合的評価型入試、就職活動でも重要となる「課外活動」を見つけられる学生のためのポータルサイトで、学生が「キーワード」や「開催地」など、様々な検索条件で教室外の学びの場を無料で見つけられるサービス。

ウェブリオ株式会社の辻村直也代表取締役
オンライン総合辞書「weblio」を提供するウェブリオとは、教育分野におけるAIの活用に向けての両社の協働事業の一環として、ウェブリオが開発する英語学習AIを、サマデイが開発するオンライン学修ポートフォリオサービス「Feelnote」に搭載するための取り組みを開始する。
一般社団法人岐阜県学習塾協会(寺林良理事長)は、毎年1月に開催する岐阜県内最大規模の教材展示会、「教育フェアぎふ」を2017年1月17日(火)に岐阜産業会館で開催する。同フェアは、入場無料で30社を超える教材販売会社の教材が一堂に会し、会場内に展示される。
毎年著名なゲストを招いて行われるこの日の教育講演には、東京・三鷹市の学習塾「探究学舎」の宝槻泰伸代表が登壇し、「塾でアクティブ・ラーニングを始める方法」について話をする。2020年に予定されている高大接続改革を前に、大きな変革を迫られる受験指導において、実際にどのような対応が必要となるのか。
その対応策のひとつとして、文科省も学校教育に「主体的・対話的で深い学び」の実現をめざし、積極的に推進している「アクティブ・ラーニング」を、学習塾ではどのように採り入れ実践することができるのか。
2012年の開塾当初から、知的好奇心や探究心を触発する「探究学習」を中心としたプログラムを実践している探究学舎の宝槻氏が、探究学舎での取り組みを存分に語ってくれる。講演に先駆けて、宝槻氏の著書『強烈なオヤジが高校も塾も通わせずに3人の息子を京都大学に放り込んだ話』『勉強嫌いほどハマる勉強法』をご一読されることをお勧めする。
日本コスモトピアは10月16日、「わくわく読書フォーラム2016」を東京・千代田区の区立日比谷図書文化館で開催した。このフォーラムには、書道家の武田双雲氏による講演と書道パフォーマンスと、「第5回わくわく文庫読書感想文コンクール授賞式」、そして「第1回 子ども白熱会議」の3つのイベントがおこなわれた。
はじめに講演した武田氏は、自らの家庭の親子関係や教育についての考えを交えたユーモアのある話に、会場は一瞬にして惹き込まれ、「楽しむことが大事」「物の見方、考え方、視点を変えてみる」そういった言葉が印象的だった。

「遊」という字を書く武田双雲氏
講演の締めくくりにあたって、武田氏が「遊」という文字を書き、その迫力のある文字に会場からは大きな拍手が送られた。
次に5回目となる「わくわく文庫読書感想文コンクール授賞式」がおこなわれた。今回のコンクールには全国の小中学生から453作品の応募があり、読解力、表現力、独創性などをもとに審査。低学年・中学年・高学年各部門の金賞、審査員長特別賞、株式会社日本コスモトピア社長賞、そして最も優れた作品が大賞に選ばれた。見事大賞に輝いた小学5年の三浦暢也くん本人による感想文の朗読があった。自分の夢を手塚治虫の夢に重ね合わせ、意欲的に読書や勉強に励むと共に、応援してくれる家族の大切さを改めて感じさせる素晴らしい感想文を堂々と朗読する姿に、来場者は大きくうなずき感動を覚えた。

大賞受賞者に賞状を授与する審査員長池田あきこ氏
審査員長の絵本作家・池田あきこ氏は今回のコンクールを振り返り、「みんなそれぞれ登場人物に共感したり、反発したり、視点が違って面白かった。」と講評し、受賞者一人ひとりにメッセージを送った。
そして、今回はじめて開催された「第1回 子ども白熱会議」は、子どもが自主的に学習できる教育プログラムを考え、国際社会でも活躍できるよう支援することを目指している一般社団法人自立学習推進協会(アスモル)との共催で行われた。今回は「人工知能」について議論を戦わせた。この会議には23名の小学生から応募があったが、今回は戸梶璃音さん、遠藤大樹くん、加納大誠くん、下谷桃子さん、津根蒼大くんの5名が選ばれている。モデレーターを務めたのは東京コミュニティスクール校長の市川力氏だ。

第1回子ども白熱会議では様々な意見が飛び交った
市川氏の「人工知能とは?」という問いかけに対し、パネリストからは「人間が造ったロボット。人間の考える力より大きい」という声が挙がった。議論は進行し、「人間がすべきことは?」という投げかけに対しては「ピアノの演奏。弾いている人の姿に感動するから」、「先生。いじめの問題が起きた時に対応してくれるから」
「人工知能に何をやらせたいか」という問いには「宇宙飛行士。隕石が飛んできても人が犠牲にならないから」「数学の研究。新しい発見ができそう」という意見があった。
また、「人工知能を『飼う』」という考え方や、自分で描いた掃除ロボットの絵を披露する場面もあり、豊かな発想を持ちそれを堂々と発表する子どもたちの姿勢に、会場は終始驚かされていた。
まさに白熱した会議はあっという間に終わり、参加者からは「意見をたくさん持っている人と議論できて楽しかった」「いろんな意見があって驚いた」といった感想が寄せられた。