日本学生支援機構は4月2日、日本の大学や日本語学校などに2016年5月1日時点で在籍する外国人留学生が23万9287人だったと発表した。前年同時期より3万908人増。大学や短大など高等教育機関への留学生が、約1万9千人増えた。
出身国・地域別ではベトナムの伸びが著しく、1万4925人増えて5万3807人。半数近い2万5228人が日本語学校への留学だった。最多は中国で4372人増の9万8483人。3番目はネパールで、3221人増の1万9471人だった。
株式会社学研ホールディングス(東京・品川 代表取締役社長:宮原博昭)学研教育総合研究所は、小学生の「イマ」を総合的に分析した「小学生白書2016」の最終調査結果をWEBサイト上で発表した。
【「小学生白書2016」の概要】
家や学校でどのような暮らしをしているのか、好きな色や教科、将来何になりたいのかなどをはじめ57項目を調査し、その調査結果をもとにリアルな小学生のイマを発表している。
【調査結果サマリー】
男女別1番人気はサッカー選手&ケーキ屋!
小学生1200名を対象に、「あなたが将来つきたい職業は何ですか?」と選択式で回答してもらった。選択肢に将来つきたい職業がない場合は「その他」とし、自由記述での回答を得た。「YouTuber」は(0.5%、6人)でランク外だが、自分らしく楽しいことをしながら稼ぐ、という新時代のビジネスに小学生も注目していることが分かる。
男女別に見た「将来つきたい職業」のランキングは以下の通り。
男子では、「プロサッカー選手」、次いで「プロ野球選手」と、プロのスポーツ選手が2トップ。一方で、「わからない」と答えた子が37.8%を占めた。約4割もの子が将来就きたい職業を決めかねているようだ。
女子では低学年を中心に、ケーキ屋、パティシエといった洋菓子を作ったり売ったりする仕事に票が集中。医師、教師、看護師など、昔からの人気職も危なげなくランクインした。
算数タブレットによる遠隔学習や、個別指導塾による学習支援サービスを提供するRISU Japan株式会社(文京区)は、3月1日より「保育園に落ちた『不承諾通知』の1万円分買い取り支援」を実施開始した。
4歳程度から利用可能の「RISUきっず」の申し込みについて、RISUの学習費用に使用できる1万円分のポイントを該当者全員に提供し、待機児童がいる家庭を支援する。3月の上旬には、多くの自治体で認可保育園の二次募集の結果が発表される。今年の発表は事実上これが最後であり、今年も多くの待機児童が生まれることが予想される。
児童福祉法は、保護者の労働によって保育が提供できない場合にも、自治体に保育の提供義務があることを定めている。2013年には、自治体が法律で定められた保育提供義務に違反しているとして、保育園に落ちた家庭の母親たちが集団で異議申し立てを行ったことがニュースになった。しかし、その後も行政による保育確保が十分な水準に回復しているとはいえない状況が背景にある。
詳しくはRISUのページへ: http://www.risu-japan.com/t/taikijido/
キャスタリア株式会社は、国立大学法人上越教育大学教育情報システム研究室 大森康正准教授と共同で行う、プログラミング教育指導者養成講座「CodeEdu/」の2017年度前期受講生の募集を、2017年4月5日より開始した。
プログラミング教育指導者養成講座「CodeEdu/」(コードエデュ)とは、児童向けプログラミング教育に携わる方を対象とした、プログラミング教育指導者養成プログラム。
2020年からの小学校でのプログラミング教育の必修化等に伴い、小学校から高等学校におけるプログラミング教育全般において、指導者の育成と供給が大きな課題となっている。
これまでキャスタリアと大森准教授は、学校法人信学会(長野県長野市)とともに、プログラミング教育に関する共同研究を行ってきた。2015年11月から2016年3月にかけて長野県長野市の小学3・4年生を対象とした実証研究を実施し、「初等・中等教育向けプログミング教育カリキュラムに対応した指導者養成プログラム」を開発、その成果を情報処理学会(コンピュータと教育研究会)で発表するなどの活動をしている。
2016年度「CodeEdu/」をスタート、全国各地から20名以上の受講生が参加し、教育方法や教材開発について学んだのち、それを実践する機会として小学生を対象とした模擬授業を行った。多くの受講生からは、全体を通して貴重な体験ができ有意義な機会であったという声が寄せられた。
今回は、これに続く第2期生の募集となる。
講座概要
オンライン学習と、全5回のスクーリングを通じて、プログラミング教育において重要となる知識や概念、プログラミング技術およびその教育方法を習得する。児童向けのワークショップの企画から実施、分析までを含む演習をおこなうことにより、実践力を育成する。
講師には、小金井市立前原小学校の松田孝校長、上越教育大学の大森准教授、ジャーナリストの松村太郎らを迎え、それぞれの立場からの知見を踏まえたバラエティ豊かな講義が展開される。
講座内容
本講座では、プログラミング教育における知識や概念、基礎的なプログラミング技術および指導方法の習得を行う。
具体的な科目として、プログラミング教育に関する現状と必要な概念などを学ぶ「プログラミング教育概論」、プログラミング技術の習得を行う「プログラミング入門」、プログラミング教育で用いる教材の開発方法などを学ぶ「プログラミング教材開発」、プログラミング教育の授業等を分析し、その評価方法を実践的に学ぶ「授業分析・評価」、特別な支援を必要とする児童への支援方法などを学ぶ「児童への対応方法」がある。
会場と募集定員
期間
オンライン受講期間
プログラミング教育概論、プログラミング入門、教材開発など
スクーリングスケジュール(各会場共通)
第1回 5月13日(土)13:00 – 16:00
アイスブレーク、オリエンテーション、教材等の使い方
第2回 6月3日(土)10:00 – 17:00
講義、メンターによる模擬授業
第3回 7月1日(土)10:00 – 17:00
児童向けワークショップの企画
第4回 8月5日(土)9:00 – 17:00
児童向けワークショップの実施
第5回 8月19日(土)10:00 – 17:00
児童向けワークショップの分析
費用
受講料:無料
教材費:32,400円(税込)
※学生向けの学割もあり。詳細は事務局まで。
CodeEdu/ 2017年度前期の詳細およびお申し込みにつきましては、次のページを参照。
www.codeedu.info
学習支援こどもみらい園(東京都足立区、斉藤幸枝園長)は、東京未来大学と連携して「学習支援の心理学−意欲を育む学習法」をテーマにした講演会を、3月12日に開催した。
同園は、「勉強が苦手」な小学生から中学生を対象とした学習支援塾。講演会では、小学生から中学生の保護者を対象に、子供たちの勉強意欲を引き出すヒントが心理学の理論を交えながら語られた。
講師を務めた東京未来大学モチベーション行動科学部講師の小林寛子氏は、
「学習を継続していくためには、多様な動機づけをしていくことが大事になります」とモチベーションについて語る。その上で、「内発的動機づけ(自分の興味・関心)で学習することは質の高い学習を促すと言われますが、どうしても興味が持てないときはある」と説明する。
その際に、外発的に動機づけること(例えばご褒美を与えるなど)は、学習の始発点になり得る。学習を始めてみることでその面白さが分かり、内発的動機づけが高まることもあるだろう。しかし、報酬の与え方には注意も必要だ。内発的動機づけがすでにできている子共の成果に対して報酬を与えてしまうと、内発的動機づけが低減する現象が生じる(アンダーマイニング効果)。
このように、効果的な報酬の使い方など内発的動機づけと外発的動機づけの特徴を知ることは、子供のモチベーションを高めるポイントになる。
また、子供の「自己効力感を高める」ことがモチベーションの維持に繋がる。他者との比較で評価するのではなく、自分自身が「努力できる存在である」と認めることが重要なのだ。そのためには、
「100点満点中、70点だったとしても、まずは70点を褒めるようにしてほしい。そして、できなかった30点を咎めるのではなく、『どうしてできなかったのか』を一緒に考えてあげてほしいです」と小林氏はレクチャーした。
講演会では、参加者同士で意見を交わす場面もあり、参加した保護者にとっても有意義な時間だったことだろう。
学習支援こどもみらい園は、今後も大学と連携したイベントを開催していく。
FLENS株式会社(東京・品川区、大生隆洋代表)は、株式会社キッズベースキャンプ(東京・世田谷区、島根太郎代表)の運営するアフタースクール(学童保育)で、楽しみながら計算の基礎力を強化する「計算マスター講座」を今月から開始した。両社にとって、学童保育施設でのタブレット活用した講座の開講は両社にとって初めての取り組みとなる。
「計算マスター講座」は、子供たちが自らの意思で学ぶ意欲を持ち、新しいことを理解する楽しさを知り、自分の力で考え抜く達成感や教室を超えた全国対戦で活躍する充実感を得ることによって、将来の「学びの土台」を育むプログラムになっている。無学年式、個別学習スタイルで、自分のペースで進めることができる。
同プログラムは、タブレット端末とネットワークを活用して反復学習のやる気を高める講座で、単調になりがちな計算練習を楽しく競い合いながら学習する。事前学習(リハトレプリント)により講座(コンテスト)でその成果を実感できる。そのため、学習意欲を高める効果が期待できるという。「計算マスター講座」は、タブレット学習で実績のある「FLENS 算数特訓」をキッズベースキャンプα用にアレンジした。「FLENS 特訓シリーズ」は、2012年4月より実践運用を開始し、現在約1万6000名(2017年3月末時点)の小中学生が利用している。
「世界大学ランキング」で権威のある英国の教育専門誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(以下、THE)を有するTES Globalは、国内総合パートナーのベネッセグループの協力のもと、大学の教学改革やグローバル化の推進に向けて、「THE世界大学ランキング 日本版2017」を発表した。
世界版ランキングでは「研究力」を軸に据えているが、日本版ランキングは、日本の教育事情により即した形で大学の魅力や特性が表れるように、大学の「教育力」を測る設計となっている。
日本版ランキングの指標は「教育リソース」「教育満足度」「教育成果」「国際性」の4分野11項目で構成されています。既存の大学ランキングが主に入学時の学力を軸に作成している一方で、今回のランキングは学生の学びの質や成長性に焦点を当て、総合ランキングで150大学のランキングを作成している。
THE世界大学ランキング 日本版2017 【総合順位】50位まで抜粋
20170330release 2