Category: 塾ニュース

東南アジアの留学生 欧米志向強く伸び悩み

日本で学ぶ外国人留学生数は2015年5月時点で前年同期比13%増の20万8379人を記録した。ただ内訳をみると、大学や短大などで学ぶ学生は同2%増の6万9405人にとどまった。専門学校や日本語学校の留学生は増加傾向にあるものの、大学などに通う留学生は伸び悩んでいる。背景には外国人留学生の半数近くを占める中国や韓国の学生の間で欧米志向が強まり、相対的に日本の大学の存在感が薄れていることがある。

アルファ線でがん細胞を狙い撃ち

国立研究開発法人「量子科学技術研究開発機構」(本部・千葉市)が、アルファ線」でがん細胞を「狙い撃ち」にする転移がんの治療薬開発を始める。2022年度までの臨床研究開始を目指す。新薬は、アルファ線を放出する物質に、がん細胞だけに集まる性質を持たせたもの。基本的には静脈から注射し、血流に乗って全身に運ばれる。放射線の照射を受けると、がん細胞だけでなく、正常な細胞も傷ついてしまうが、アルファ線は体内での放出距離が約10マイクロ・メートルと短く、体内に取り込んでも正常な細胞を傷つけにくい特徴がある。

イモリ、250年の謎解けた 四肢再生の仕組み判明

生物学上の250年来の謎「両生類のなかでもイモリだけがなぜ、オトナになっても四肢の再生能力を持つのか」がとけた、と筑波大などのチームが発表した。幼生期の再生能力は成体になるときに失われるが、別の新たな再生メカニズムを獲得することがわかったという。両生類は一般に、幼生期には脚を再生する能力を持つが、変態して成体になると、その能力が低下するか全く失われてしまう。しかしイモリだけは、成体になってからも繰り返し完全に再生することができる。この現象が発見されたのは18世紀中ごろで、仕組みは未解明のままだった。英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに30日、論文が掲載された。

高校での模擬投票推進を 文科省チームが中間報告

主権者教育の進め方を話し合う文部科学省の検討チームは31日、中間報告をまとめた。高校と選挙管理委員会が連携して行う模擬投票を促すことなどを盛り込んだ。若年層の政治的関心や投票率の向上が狙い。大学のキャンパス内に期日前投票所を置くことも後押しする。文科省が昨年配った政治や選挙の仕組みを学ぶ副教材「私たちが拓く日本の未来」について、全国の高校の活用状況を調査し、優れた取り組みを共有する。

ソバのアレルギー軽減に道筋か

ソバのゲノム(全遺伝情報)を解読することに京都大や石川県立大などのグループが初めて成功した。アレルギーの原因やもちもちした食感のカギとなる遺伝子などが一挙に明らかになり、今後の品種開発を後押しする成果だという。ソバはコメやムギと違って自分の花粉では実がつかず、昆虫が花粉を運んでくることが必要だ。世代が変わるごとに遺伝情報が変わるので品種開発が難しく、ゲノム解読も遅れていた。グループは京大が育ててきた遺伝情報のばらつきが少ない品種を使ってほぼすべてを解読、3万6千近い遺伝子を特定した。

米マイクロソフトの拡張現実端末、JAL試験導入

米マイクロソフト(MS)は3月30日、3次元のCG(コンピューターグラフィックス)映像を現実に重ね合わせてみせる拡張現実(AR)端末「ホロレンズ」を、日本航空(JAL)が試験的に導入することを明らかにした。ホロレンズは2015年1月にMSが発表した次世代のコンピューターで、ゴーグルのように頭部に装着して利用する。北米では30日からソフトウエア開発者向けに出荷を始めた。価格は1台3000ドル(約33万8000円)。機体整備士の訓練などへの応用を検討するとみられる。

京大 特色入試、「出願要件」緩和へ

京都大は3月30日、2016年度入試(15年度実施)で初実施した「特色入試」で、一部学科が出願要件とした「国際科学オリンピック日本代表」などを17年度入試から撤廃し、要件を緩和すると発表した。要件が厳しくて志願者が少ないためで、全体の募集人数は108人から144人に増やす。同オリンピックは20歳未満の中高生を対象に数学や物理、化学などの成績を競う国際大会。日本代表などを出願要件とした工学部の地球工学科と工業化学科の志願者は0人、情報学科は1人と低迷した。

「泊まれる本屋」 BOOK AND BED TOKYO 

東京・池袋にある雑居ビルの7階にある「BOOK AND BED TOKYO」は昨年11月、デザイナーズやリノベーション物件などの不動産情報サイトを運営するR-STOREが、「泊まれる本屋」をコンセプトに開いたホステルだ。よく見ると本棚の奥には布団一枚分ほどのベッドスペースが埋め込まれ、3500円から泊まることができる。シャワールームも洗面台も共有だが、1日30人の宿泊予約は2ヶ月先までとりづらい状況だという(2016年3月時点)。

政府、大学生向け奨学金制度拡充へ

菅義偉官房長官は3月30日の記者会見で、大学生らを対象にした奨学金制度について、「無利子奨学金の拡充や、所得連動返還型奨学金の速やかな導入について検討している」と述べ、5月にまとめる「ニッポン1億総活躍プラン」に具体策を盛り込む考えを示した。安倍晋三首相も29日の会見で、「本当に厳しい状況にある子には、返還がいらなくなる給付型の支援によって手をさしのべる」と発言していた。ただ、民進党などが求めている給付型奨学金には巨額の財源が必要で導入のめどは立っていない。

国基準保育施設、中部空港内に

愛知県常滑市の中部空港で、国の子ども・子育て支援新制度に基づき認可対象になった保育園が4月1日に開園する。空港内に国の基準を満たす保育施設ができるのは全国初で、従業員のほか地元住民も利用できる。同市内で保育施設を開いている民間会社「エスチャイル」が運営する。定員は0~2歳児の計19人で、中部国際空港のグループ会社や航空各社などの従業員枠14人、地元の地域枠5人。30日時点で14人が入園予定という。

 年中無休で午前5時半から午後11時まで受け入れる。施設は第2セントレアビル1階に設け、年齢別に区分けした部屋(計161平方メートル)や、滑り台などの遊具を備えた園庭(100平方メートル)がある。栄養士や保育士ら約10人で運営にあたる。