文部科学省の「所得連動型奨学金」有識者会議は2月5日、返還額の下限を月2千~3千円とする骨子案をまとめた。新制度の「所得連動返還型奨学金」は、2017年春に大学・短大などに入学する学生から対象となる。日本学生支援機構の無利子奨学金の利用者から先行導入し、希望者は今年4月から在籍する学校を通じ申し込む。卒業後の年収はマイナンバーを使って把握する。年間の返還額は所得の9%か10%とする方針で、今後どちらかに決める。年収300万円以下であれば申請によって返還を最長10年間猶予できるとした。
全日本私塾教育ネットワーク(湯口兼司理事長、以下「私塾ネット」)は、私塾ネット設立15周年を記念して「第14回 全国塾長・職員研修大会」を4月17日(日)に東京ガーデンパレス(東京・文京区)で開催する。
15周年記念講演には、コミュニケーションロボット「OriHime(オリヒメ)」を開発した株式会社オリィの吉藤健太朗代表を迎え、「本当の幸せとは何か」について考える。「オリヒメ」は、病気や身体的問題を抱え、孤独を感じている人々が社会に参加できるようになることを目指すロボットで、距離を克服し、ベッドの上に居ても「会いたい人に会えて、行きたい所へいき、社会に参加できる」サービスの提供を、ロボットテクノロジーとパートナーシップにより実現している。
同研修会の参加申込みは、Eメールでcenter-office@shijuku.net(私塾ネット事務局)へ。
全日本私塾教育ネットワーク(私塾ネット)
設立15周年記念「第14回 全国塾長・職員研修大会」開催概要
『心安らぐ温かな時間』〜ハイテクよりも使いやすさと親しみやすさ〜
〈プログラム〉
■第一部 研修大会
①オープニング「15周年を迎えて」 14:00〜15:00
②15周年記念講演
吉藤 健太朗氏・株式会社オリィ研究所 代表取締役所長 15:10〜16:30
③「めんどうみの良さ」って何? 16:40〜17:30
④「振り返りと感謝」 17:30〜18:00
■第二部 懇親会 18:15〜20:15
株式会社成学社(大阪市北区、太田明弘代表)は、2月8日、同社が展開する「個別指導学院フリーステップ」の新CMのオン・エアーに合わせて、Web限定オリジナル動画『パジャマジック』を公開した。CMには、バラエティ番組等で活躍中の人気ハーフタレント、春香クリスティーンさんを起用。Webで公開されるオリジナル動画『パジャマジック』では、パジャマを着た春香クリスティーンさんがベッドの上で女子中学生たちにマジックを披露して盛り上がる。「英語」「歴史」「数学」の3つの教科にまつわるマジックを順次公開していく。
これから高校受験の山場を迎える受験生に、「寝る前ぐらいはリラックスして楽しんでもらいたい」(同社)という思いから公開に至ったという。サイトでは、マジックのタネ明かしも公開されることから、動画に出てくるマジックを覚えて「友達にも披露してほしい」としている。
外部リンク:フリーステップ『パジャマジック』動画
今年は1都3県の私立・国立中学計約400校の入試(定員約4万1千人)に、約4万5千人が挑む見込み。人数は昨年並みだが、少子化などの影響で、ピークだった07年を約7千人下回っている。従来の学力試験とは異なるタイプの入試は昨年ごろから目立ち始めた。今年、入試で英語を設けるのは、東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県で約60校に上り、昨年の2倍に。公立中高一貫校の入試に似た教科横断型の「適性検査型」の試験を導入する学校も、昨年より約30校多い約80校になる。
入試が多様化する背景に、大学入試が思考力や表現力、実用性の高い英語力を重視する傾向にあることが要因の一つだとみる。新たな大学入試に対応できる力を、中学段階からつけさせたいと考える保護者が増えている。近年は、複数回行う入試で応募倍率が数十倍となる回がある学校もある。一方、一部の学校は定員割れで志願者確保が課題となっている