Category: 塾ニュース

シッター依頼に「子育て訪問支援券」 文京区

ひとり親世帯なら小学6年まで利用できるチケット式の「子育て訪問支援券」によるベビーシッター派遣事業を、文京区が今月始めた。チケット式では、利用者は区の指定業者に電話やインターネットで連絡し、支援券と引き換えにサービスを受ける。理由も「リフレッシュ」など券裏の項目にチェックを入れるだけだ。休日や夜間など閉庁時でも予約の連絡ができる。1枚4時間以内で、利用可能な時間帯内なら複数枚の利用も可能。料金(所得に応じて1時間300~1300円)は変わらず、月締めで請求書が届く。

大学での「反転学習」、その効果は?

大学での「反転学習」で学習効果を高める試みが広がり始めた。ネット経由で大学の授業を誰でも受けられる「大規模公開オンライン講座(MOOC=ムーク)」が登場し、授業でのネット利用に弾みをつけている。東京工科大学(東京都八王子市)コンピュータサイエンス学部、東京大学では日本中世史の研究で知られる本郷和人教授のネット講義、芝浦工業大学の「イノベーション入門」、立教大学の「グローバリゼーション下の日本経済と日本企業」などが反転授業を取り入れ、日本版MOOCの特色になりつつある。

みかんジュース「100%近大です。」

みかんジュース「100%近大です。」は農学部の学生が育てた「近大みかん」を原料に作った無添加ジュースだ。近大みかんは宮川早生と林晩生温州という2種類の温州ミカンを、魚由来の有機肥料で栽培したブランド農産物。和歌山県湯浅町にある近大付属農場で学生が栽培している。日当たりを良くしているため、糖度が高く、酸味とバランスが良いミカンに仕上がるという。学内向けのほか、関西のスーパーで冬季限定で販売している。9月から大阪市内や奈良市内の飲食店でメニューとして提供を始め、好評を博している。

“世界市民”の育成を目指す関西学院大学 国連・国際機関へのゲートウェイを創設

10月21日、関西学院大学(兵庫・西宮)は、今年2月より実施している定例会見を都内で開催した。首都圏での認知度向上を目的とした本会見には学長の村田治氏と、副学長の神余隆博氏が出席。冒頭、村田氏は、就職・進学決定率は89・3%と、4000人以上の学生を擁する全国私大で8年連続1位という同学の強みや特徴、歴史などを紹介した。

SGU(スーパー・グローバル・ユニバーシティ)に採択されている関西学院は「グローバル・アカデミック・ポート」構想を掲げ、日本と海外の学生・教職員が頻繁に行き来して協働する、国際性豊かな学術交流の母港づくりを目指している。その構想の1つとして推進しているのが「国連・国際機関へのゲートウェイ創設」だ。

関西学院大学の村田治学長

関西学院大学の村田治学長

なぜ関西学院が、国連をはじめとする国際機関で活躍できる人材を育成したいかというと、同学は”世界市民”として生涯を送ったW.R.ランバス氏によって創設されているためだ。ランバス氏に倣い、公共性の高い国際機関へ人材を輩出したいと考えている。

ゲートウェイ創設の第一歩として、10月24日には外務省と連携した「関学国際機関人事センター」を開設。外務省国際機関人事センターと連携しながら、国際機関で活躍するまでの道のりを長期的にサポートできるようにする。

また、16年にはSGH(スーパー・グローバル・ハイスクール)に採択されている関西学院高等部、関西学院千里国際高等部の2つの院内校、および院外のSGH校を対象に、元国連事務次長の明石康氏を招いて「明石塾」もスタートさせるつもりだ。これによって、早い段階からグローバルリーダーを育成していく。

さらに、17年には「大学院博士課程前期課程」(修士)および「大学院専門職課程」(専門職学位)の副専攻プログラムとして「国連・外交コース」も設置する計画だ。このコースでは全科目を英語で授業する他、国際機関などでの2〜3か月のインターンシップが必修となる。第1期生は16年春から募集を開始し、定員は20人程度。村田学長は「国内の大学を卒業後、渡米して国連職員になるケースがほとんどだが、それでは意味がない。日本の大学を出て国連の職員になれるよう、本コースを開設する」と話した。会見では同学の16年度の入試についても紹介。関西地区の大学ではめずらしい「補欠合格制度」を導入し、定員通りの学生を募集する方針だ。

西宮上ヶ原キャンパスでは、著名建築家のW.M.ヴォーリズの手によって1929年に設計・建築された建物が多く現存しており、スパニッシュ・ミッション様式の美しい建築を見ることができる。

西宮上ヶ原キャンパスでは、著名建築家のW.M.ヴォーリズの手によって1929年に設計・建築された建物が多く現存しており、スパニッシュ・ミッション様式の美しい建築を見ることができる。

社会保障給付、初の110兆円超え 2013年度

国立社会保障・人口問題研究所が10月23日に公表したところによると、2013年度に年金や医療、介護などに支払われた「社会保障給付費」は110兆6566億円だった。高齢化の影響で前年度より1兆6556億円(1・5%)増え、初めて110兆円を超えた。統計を取り始めた1950年度から過去最高を更新し続けている。一方、子育て向けの支出は主要国と比べて低い水準にとどまっている。

 社会保障給付費は主に社会保険料や公費が財源で、治療を受けた時の窓口負担など自己負担分は含まない。給付費は年々膨らみ、91年度に50兆円を突破し、09年度に100兆円を超えた。13年度は国民1人当たりで86万9300円。前年度より1万4500円(1・7%)増えた。

東急電鉄が学童保育とカルチャースクールの複合施設 雪が谷に開設

東京急行電鉄は東急池上線・雪が谷大塚駅の駅ビルで、学童保育と社会人向けのカルチャースクールの複合施設を開く。2016年春に開設する。東急は子会社を通じて、共働きやひとり親家庭などの小学生を放課後に預かる学童保育を沿線で運営している。「キッズベースキャンプ」の名称で、都内と神奈川県内に約20店舗を構える。駅ビル内のカルチャースクール「東急セミナーBE雪が谷」が全面改装をするタイミングにあわせ、複合施設とすることにした。

ラグビーW杯日本大会のロゴ決定

2019年に開催されるラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会の開幕戦と決勝の日程が発表され、開幕戦は9月20日に東京・味の素スタジアムで、決勝は11月2日に横浜・日産スタジアムで行われることになった。日程の詳細は来年に決めるが、開催中のイングランド大会と同様に大会は6週間かけて行われる。ワールドラグビー(WR)が10月27日、ロンドンで発表した。19年日本大会のロゴデザイン(トーナメントマーク)もお披露目され、WRのロゴをベースに、日本の象徴でもある富士山から日が昇る様子をあしらった。

加工肉に「発がん性認定」 IARC

世界保健機関(WHO)の外部組織、国際がん研究機関(IARC)は10月26日、ハムやソーセージなど加工肉について新たに「発がん性がある」と認定したと発表。牛や豚など哺乳動物の赤身の肉についても「恐らく発がん性がある」とした。5段階の評価で、加工肉はリスクが一番大きい「グループ1」、赤身の肉は2番目の「グループ2A」に分類された。加工肉に関しては、毎日食べる量が50グラム増すごとに大腸がんになる確率が18%上昇するという。赤身の肉は大腸がんのほか、膵臓すいぞうや前立腺のがんを引き起こす危険が認められるという。

都英語村、18年度開設へ 有識者会議が報告書

東京都教育委員会が設置を検討している英語村の在り方を議論する有識者会議は10月27日、小学5年から高校3年までを対象に、年代に応じたプログラムを作成すべきだなどとした報告書をまとめた。都教委は2018年度の開設を目指す。報告書では、子供たちに英語を使った生活や社会活動を疑似体験させることで、学校での学習意欲が向上すると指摘している。

オンライン講座、 日本は出遅れ

大規模公開オンライン講座(MOOC)は2012年に開講した米スタンフォード大学の「コーセラ」や、米マサチューセッツ工科大学(MIT)とハーバード大学の「エデックス」が先駆けだ。受講者は2千万人を超えた。

日本でも14年にJMOOCが開講したが、参加大学は約40、受講者も延べ40万人にとどまる。ネット教材を開発する資金や人材が不足していることが要因とされる。日本が取り残されないためには、教材開発費の助成などで国が支援を強める必要もありそうだ。