Category: 塾ニュース

東京医大・慶大・日本医大、相次ぎ新病棟

東京医科大は西新宿に新病棟を開設する。ビルは地上20階、地下2階建てで、延べ床面積は現行より3割ほど広い約9万7000平方メートル。2016年春にも着工、19年春の完成を予定する。17年に医学部創立100年を迎える慶大は、信濃町の同大キャンパス内に診療科の壁を超えた「クラスター診療」の拠点として新病棟を17年度に開設する。日本医科大は千駄木に新病棟を建設する。14年に前期工事を終え、外来を中心に新病棟の運用が始まっている。17年に後期工事が終われば、延べ床面積は従来の2倍の8万2000平方メートルへと拡大する。

新卒「ニート」2万4千人 明大・法政大・東洋大、キャリア教育に力

文部科学省が6日に発表した学校基本調査(速報)によると、就職も進学の準備もしない新卒の「ニート」(若年無業者)はなお約2万4千人に上る。各大学は学生の就労意識を高めるようと、職業観を養う「キャリア教育」に力を入れている。明治大は4月、全2年生に就職支援などを目的に「キャリア手帳」を配布した。入学式に新入生キャリアガイダンスを行う法政大は昨年度から2年生向けにも始めた。東洋大は4月、就職しなかった卒業生向けに就職セミナーを開催した。

上場企業、経常益24%増 4~6月 非製造業も回復  日経調査

日本経済新聞社が集計した上場企業の2015年4~6月期決算は、連結経常利益が前年同期比で24%増えた。円安が輸出企業の利益を押し上げ、昨年4月の消費増税の影響一巡で非製造業など内需企業も回復した。8月7日までに決算発表を終えた3月期決算の1298社(金融など除く)を集計した。社数で全体の85%、株式時価総額では97%を占める。純利益は28%増だった。2016年3月期通期の経常利益は前期比8%増え、前期に続いて最高になる見通し。増益率は欧米に比べて突出して高く、国内外の投資資金を呼び込んでいる。

定員割れの私大 4割

日本私立学校振興・共済事業団の調査で8月6日、今春の入学者が定員割れした四年制私立大は全体の43.2%だったことが分かった。前年からは2.6ポイント減少した。定員割れが減ったのは、高校を卒業した18歳人口が前年比で約1万9千人増えたことが要因。18歳人口は2018年から再び大きく減少するため、依然として厳しい状況が続いている。回答した579校のうち、定員割れは250校(43.2%)で、前年から15校減った。

高校生半数「社会変えられる」

電通総研が2月、関東、関西、東海地方の高校生や大学生ら3千人を対象に行ったインターネット調査で「社会制度は自分たちの働きで変えられるか」を尋ねたところ、「変えられる」と答えた割合は男子高校生が53%を占めた。女子高校生は46%だった。男子大学生は47%、女子大学生は39%。「自分の将来」に対してはいずれの年代、性別とも約6割が「不安」と回答。ただ「日本の将来」への心配の方が上回るようで、特に女性は高校、大学生とも8割が「不安」と回答。男性を10ポイント近く上回った。

山梨県立大に観光産業人材育成3コース

山梨県立大(清水一彦学長)は2017年度から、観光産業に携わる人材などを育成するため、国際政策学部に新たな3コース制を導入する。3コースは、国際的な視点で地域社会の問題解決ができる人材を育てる「地域創成」、観光業や地場産業などで世界市場を視野に入れた活動ができる人材を目指す「国際ビジネス観光」、国際経営や国際開発などで活躍できる人材を養成する「国際コミュニケーション」。来春の新入生が2年生になる2017年度から始め、各コース約30人を想定している。

小中、不登校12万人 文科省 2014年度

文部科学省の学校基本調査(速報)で8月6日、2014年度に「不登校」を理由に30日以上欠席した小中学生は計12万2902人で、2年連続で増加したことが分かった。前年度比3285人増。全児童に占める「不登校率」は小学生で0.39%となり、1991年に調査を始めて以来最も高くなった。不登校の内訳は小学生が2万5866人(前年比1691人増)、中学生が9万6789人(同1608人増)だった。中学生の不登校率は2.76%だった。不登校は2001年に過去最多の13万8733人を記録。その後、減少傾向にあったが、13年度は6年ぶりに増加に転じた。

国立大に寄付しやすく 政府減税検討

政府は個人が国立大学法人に寄付しやすくなる税額控除制度を導入する検討に入った。寄付額の約4割を個人が支払う所得税から差し引く。年収700万円の世帯では、現行制度と比べて控除額が4倍超に増える。新制度では現在の所得控除に加え、税額控除も新たに選択できるようにする。税額控除は個人の所得にかかわらず、寄付額の約4割を所得税から差し引く仕組みで、年収700万円の世帯が5万円寄付した場合、控除される所得税額は1万9200円程度に増える。日本の国立大は米国の大学に比べ寄付などの民間資金の活用が遅れていた。

新スエズ運河完成、通航18時間から11時間に

地中海と紅海を結ぶエジプトのスエズ運河の拡張工事が終了し、エジプト政府は8月6日、北部イスマイリアで竣工しゅんこう式を開いた。利用できる船舶数が倍増し、通航時間も短縮される。スエズ運河庁などによると、今回の拡張で全長193キロのうち72キロで双方向通航が可能になる。地中海側のポートサイドから紅海側のスエズに向かう南行きでは所要時間が18時間から11時間に短縮される。

今春の大卒者 就職率、7割の40万人 文科省調査

文部科学省の学校基本調査(速報)で8月6日、今春に大学を卒業した学生約56万4千人のうち、72.6%にあたる約40万9千人が就職したことが分かった。リーマン・ショック前の2008年(69.9%)を上回り、1994年(70.5%)以来21年ぶりに70%を超えた。今春の就職者は前年比で約1万5千人増の約40万9千人。大学院などへの進学者は同2千人余り減の約6万9千人(全体の12.2%)で、過去10年で最低。進学も就職もしなかった人は約5万8千人(同10.3%)。うち「ニート」とみられる人は、約2万4千人だった。