東京都世田谷区は2015年度に、保育サービスの定員を2082人増やす方針を決めた。14年度の1221人から大幅に増やし、過去最大の規模とする。同区の今年4月の保育定員は1万4675人で、5年間で約5000人増やした。ただ、就学前人口も同規模で増えている。定員増が需要に追い付いていないため、大幅に拡充する。国有地などを活用し、認可保育所の施設整備を中心に取り組む。15年度からの新制度である、主に0~2歳児を対象とする小規模保育も含め、幅広い需要に対応する。
千葉学習塾協同組合(西出一信理事長)は、6月28日(日)、授業力アップ研修を千葉市文化センターで開催する。研修は、「授業力アップ研修」「特別授業」「特別研修」の3部制となっており、講師としての⾃信やモチベーションの向上をはかるとともに、他塾の講師がおこなう授業を実際に見学して、指導力の研鑽の機会にする。
授業力アップ研修は、優劣をつけることが目的ではなく、あくまで先生たちの自身向上のために毎年1回おこなわれている。昨年までは、一斉授業のみで実施していたが、今年からは参加者の要望に応えて個別指導部門も設置する。これに、昨年から加わった「ルーキー」部門を含めて3つの部門に分かれて研修する。同研修は、毎年マイナーチェンジを繰り返している。
また、ルーキー部門には、立ち位置や板書の仕方、話し方や表現の仕方など25項目の採点基準があらかじめ公開されており、それに沿って授業準備出来る。そして、同組合が設定した「到達基準」に到達した先生には「認定証」を与えられる。模擬授業のエントリーは、6月18日(木)(見学の申し込みは同22日(月))までとなっている。
特別授業の部では、昨年度の授業力アップ研修で最優秀賞を受賞した、日米文化学院の大久保貴博先生と、5月24日に開催された第10回 全国模擬授業大会で最優秀賞を受賞した、開倫塾の津久井一則先生が模範授業を披露する。また、今回の新たな試みとして「『むちゃぶり?』即興授業」が組み込まれている。ここでは、同協同組合に加盟する塾長クラスの先生が、会場からのお題に応える形で、即興の模範授業をするというもので、プロとしての腕が問われる。
そして、特別研修では発達障害の理解を深めるため、千葉大学医学部付属病院の児童精 神科医・久能勝先生を招いて、発達障害と向き合う保護者の経験談を踏まえた基礎知識講座やワークショップがおこなわれる。発達障害を知る事は保護者・学校に次ぐ第3の大人である塾の先生の義務であるという考えにもとづいて、ADHD、LD、アスペルガー症候群といった生徒と向き合い方や、保護者との対応など、これまでの誤解を解き、反省し、今後正しく対応することで、塾経営にどう活かしていくか考える。
この研修についての申し込み、問い合わせは、総合教育商社 翔英館の井原⼤平代表(Email:SHOEIKAN*aol.com)、FAX.0479-21-3218)まで。同組合に加盟していない塾の先生も申し込める。
※Emailの(*)は(@)に変換してメール送信。
授業力アップ研修会の概要 | |
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【⽇時】 | 2015年6月28日(日) 10:00-17:25 |
【場所】 | 千葉市文化センター JR・京成千葉駅 徒歩10分。京成千葉中央駅徒歩7分。 〒260‒0013 千葉市中央区中央2-5-1 TEL.043-224-8211 |
【参加費】 | 3,000円(税込・昼⾷代込み) ※模擬授業者・見学者とも同額です。 ※費⽤は当⽇お持ちください(領収書を発行致します)。 |
【対象】 | より良い授業を⽬指す全ての塾講師の方 ※お申し込みは先着順となりますので、お早めにお願い申し上げます。 |
【模擬授業定員】 | ⼀⻫授業部門 8名 個別指導部⾨ 8名 ルーキー部⾨ 10名 |
【締め切り】 | 第一次締切 6⽉11日(木) 第二次締切 6⽉18日(木) 模擬授業エントリー最終締切 第三次締切 6⽉22日(月) ⾒学者最終締切 |
大手学習塾で講師として働く大学生らが6月4日、未払い賃金などがあるとして労働組合「個別指導塾ユニオン」を結成し、茨城県などで「明光義塾」の名前で50教室を運営するワールドオーエー(水戸市)とフランチャイズ本部の明光ネットワークジャパン(東京都)、「代々木個別指導学院」として都内などで55教室を運営する日本教育協会(同)の塾の運営会社3社に団体交渉を申し入れた。今後はさらに8社ほどに未払い分の支払いを求めていく方針だ。
新しい労組の母体は、若者の労働相談にのるNPO法人POSSE(ポッセ)が立ち上げた「ブラックバイトユニオン」。個別指導塾で働く大学生らから「授業時間以外にも、報告書づくりなどを命じられ働いているのに、その分の賃金が支払われない」といった相談がユニオンに相次いでいた。このため講師らの労組をつくって、労働条件の改善に取り組むことにしたという。
同ユニオンでは、6月6日・7日の20〜24時にかけて、「塾ブラックバイト無料相談」のホットライン(0120−222−737)を開設。塾・教育業界からの労働相談を広く受け付ける。
5月24日(日)、全国学習塾協会九州・沖縄支部は、全体研修会・懇親会を八千閣本店(福岡県福岡市)にて開催した。
同協会支部の支部長の中垣量文氏(全教研)、常任理事の野中績宏氏(SI進学ゼミナール)の挨拶の後、講演会が開始。第一部には、ライフネット生命保険(株)の代表取締役兼CEOの出口宏明氏を招聘。「思考軸のつくり方/働き方、学び方」と題し、90分にも渡り、持論を展開。同氏は、「どんな職業であっても人間には向上心がある。もっと良くしたいなど考えている。みなさんが周囲の世界を思うように変えたいと思い、各自が『世界経営計画』を持っている。ただ、文部科学省、教育委員会などもあり、今の自分のポジションで、教育を良くすることしか出来ない。そのためには、もっと周囲を見ないといけないが、人間は脳の構造上、見たいものしか見ることが出来ない。そういった脳のクセを直すのに一番簡単なのは、「タテ・ヨコ(時間軸・空間軸)」に見て、日本はどういう教育をしてきたかを見ることが有効。これは教育以外でも適用できる」と述べた。
その後、第2部の講演会には民主党参議院議員の大島九州男氏による「教育委員会と学習塾の今後の関わり方」と題し、国の現状の取組みを熱弁。また懇親会も多くの参加者が集い、最後まで実りのある会となった。