朝日ネットは大学の授業で教授と学生の双方でコミュニケーションできるアプリ「レスポン」を開発し、提供を始めた。学生は教授からの質問にスマートフォンで答えたり、回答結果を集計したグラフや、他の学生の意見などを即座に見たりできる。「レスポン」はスマホやタブレットで無料で取得できる。教授はアプリを通じて学生の反応を見ながら授業を進められる。同社が大学向けに提供しているクラウド型学習支援システム「マナバ」と連動させると、教授側による回答履歴の管理のほか、スマホでの出席確認も可能になる。
東京大学の特許や人材を生かして創業した「東大関連ベンチャー企業(VB)」が200社を突破、合計の企業価値が1兆円を超えた。同大産学連携本部の調査で、関連VBの株式上場などで東大の特許収入は2013年度に過去最多の6億円超になった。東大が関連VBの規模を算出したのは初めて。大学の特許や研究成果をもとに起業した「大学発VB」に、(1)学生が創業(2)教員が役職員を兼務(3)東大系ベンチャーキャピタル(VC)が出資の事例も加えた。
4月上旬時点でミクシィ、バイオ食品のユーグレナ、医薬品のペプチドリームなど上場企業16社、非上場208社の計224社だった。5年前の約2倍だ。上場16社の時価総額は計9600億円超。非上場会社は直近のVCからの資金調達額を基に企業価値をはじき、合わせて約1兆3千億円となった。