総務省が5月19日に発表した2014年の1世帯あたりの平均貯蓄残高は、13年より59万円多い1798万円で過去最高となった。平均貯蓄残高は、2人以上の世帯が対象の家計調査によるもの。現在の調査方式になったのは02年で厳密な比較はできないが、同様の調査で過去最高だった00年の1781万円を17万円上回った。内訳は、定期預金が758万円(13年比34万円増)、普通預金が380万円(同24万円増)、株などの有価証券が251万円(同11万円増)。
5月11日に、アカデミーホール(東京都豊島区)で、ISI国際学院 北京大学医学部進学コース第13期生の開学式が行われた。ISI国際学院は、留学を主とした教育事業を展開し、大学・高校・語学など、幅広い海外留学プロ グラムを提供している。その留学事業のひとつである「北京大学医学部進学コース」は、中国の最高学府である北京大学医学部において医学を学ぶための準備 コースと位置付けられている。
新入生たちは、まず東京で中国語、数学、物理、化学を約10ヶ月間学び、来年の3月に北京に渡る。そして、北京大学の予科コースで入学準備をし、来年の9月に正式に入学する。そこから6年間、医学を学ぶことになる。
北京大学は、大学評価の世界的指標のひとつである 「The Times Higher Education(2014‐2015)」において、48位にランクインするなど、世界的に評価が高い大学だ。その北京大学医学部のめぐまれた教育環境 の中で、新入生たちは学ぶことになる。その開学式には、北京大学医学部で学ぶことに魅かれた、全国の進学高校、国内外の名門大学の卒業生や社会人経験者た ち40名が集った。
新入生を代表して宣誓を行ったのは、柚木理克(ゆのき・みちかつ)さん。柚木さんは、岡山の大学で教育学を学び、教師になることを目指していた。し かし、教育実習の際、医療的ケアが確立されていないために、いつも保健室にいて授業に参加できない生徒を目の当たりにする。子どもによりそえる方法は、ほ かにもあるのではないか、と思ったそうだ。さらに、親友の死もきっかけとなり、医師になることを決意。
「必ず医師になるという初心を忘れずにがんばっていきたい。日本に戻ったあとは、すこしでも困っている人の力になりたいです」と、柚木さんは語ってくれた。緊張した面持ちで語る柚木さんだったが、その目には固い決意が宿っていた。
慣れない海外生活では、幾多の困難がつきまとうと思われる。しかし、留学事業で実績のあるISI国際学院のサポートを受けられることは、心強いので はないだろうか。また、海外で医学を学ぶことで、グローバルな視野をはじめ、かけがえのない知識と経験を得ることができるだろう。彼らの武運を祈りたい。
佐賀県上峰町教委が、町立の小中学校でインターネットを活用した教育に力を入れている。昨年度導入したオンラインでの個別補充学習の対象学年を拡大するほか、小学6年生を対象としたオンライン英会話も始める。町教委は補充学習の一環として、今年1~3月に上峰中の1年生98人(当時)を対象とした放課後学習「カミング学習」を行った。「ワオ・コーポレーション」(大阪市)と契約を結び、同社が授業を実施。インターネット中継で、講師が生徒に英語または数学の個別指導を行った。
町教委は、町内のほぼ全域に光ファイバー網が整備されていることを生かし、家庭学習でオンラインを活用することも検討。3月にNTT西日本佐賀支店(佐賀市)と締結した情報通信技術(ICT)の包括連携協定では、町の新たな事業創出に向けた技術やサービスを同社が提供することなどを定めている。