Category: 塾ニュース|地域教育

中学・高校で実践できるグローバル教育プログラムの特別説明会 東京・広尾で11月20日に開催

一般社団法人グローバル教育研究所(東京・港区、渥美育子理事長)は、グローバル教育を中学校や高等学校で実践できるプログラム「地球村への10のステップ」の導入事例や、具体的な活用法に関する特別説明会を、学校の校長・副校長・教頭を対象に11月20日、東京・広尾にある同研究所の日本本部で開催する。

地球村導入説明会チラシ同研究所の理事長であり、米国をはじめアジア各国で25年以上、時代をリードしてきたグローバル企業の人材育成に携わり、7年前から企業と子供のグローバル教育を追及、実践してきた渥美育子氏が講師を務める。「グローバル教育」という言葉が声高に叫ばれる今、日本企業が何としてでも雇いたいグローバル人材の能力とは何か? 中学校や高等学校といった学校教育の現場において、何をどう教えられるのか? 一流企業に就職し、日本にとって貢献できる人材となりうるか? といったことを中心にレクチャーする。

今年3月に「地球村への10のステップ」を導入した東京・新宿区の海城中学校・高等学校の中田大成教頭先生は「今回の学びを通じて得た大きな気づきは、多様性の中における独自性が必要であり、同時に、世界のスタンダードを作る、みんなが納得できる最適解をそこに探し出していくときには、やはり哲学や倫理学といった人間としてどう生きるべきかを学ぶ本学、リベラルアーツのようなものが必要だ」と語る。

既に全国各地で導入が始まっている「地球村への10のステップ」に実際に触れ、事例や活用法を探ってみてはいかがだろうか。

〈「地球村への10のステップ」特別説明会 開催概要〉

開催日: 2015年11月20日(金) 18:30〜20:30
場 所: 一般社団法人 グローバル教育研究所
|    東京都港区南麻布5−10−37 ESQ広尾4階(地図
定 員: 20名
参加費: 無料
対 象: 中学校・高等学校の校長、副校長、教頭
申し込み・問い合わせ: http://www.global-kyoiku-ken.jp
申込期限: 11月19日(木)まで

大阪府教委、学テ活用の代替案検討

大阪府教育委員会が、全国学力・学習状況調査を高校入試の内申点評価に活用する方針について、来年度以降は取りやめたうえで、中学3年生に府独自のテストを導入するといった代替案を検討していることが11月2日までに分かった。今年度入試は予定通り活用する。府教委は、文部科学省の最終的な結論を待って正式に代替案を採用するとみられる。具体的には、中学3年生に府独自の統一テストを導入する案や、昨年度から1、2年生で実施している府独自の「チャレンジテスト」を活用する案などが検討されている。

伝統校の高野山高校が、「全国広域通信制課程普通科」を開設

去る9月24日に、高野山高等学校による学習塾関係者に向けた説明会が開かれた。
学校長の岡本彌久氏の挨拶にはじまり、そのあと、高野山真言宗 宗務総長、総本山金剛峯寺執行長 添田隆昭師の基調講演が「千の風になる前に知っておくべきこと」という演題で行われました。今年は高野山が開創1200年という節目の時期でもあり、参加者は真剣な眼差しで最後まで聞き入っていた。
高野山高等学校説明会今年9月開設した全国広域通信制課程普通科「マイ・ウェイコース」が募集を開始したことも注目を浴びている。収容定員900名で、全国津々浦々、どこに住んでいようが入学が可能となる。全日制とは異なり、留年はなく、3年間以上在籍し、74単位以上修得すれば卒業できる。また「NHK高校講座」や同校指定のインターネット教材の活用により、スクーリング日数を少なくする事が出来るので、在学しながら、スポーツ、芸術、海外留学等多方面において活動が可能になり、いわゆるダブルスクールができることになる。
来年、開学130年を迎える高野山高等学校では、最近のように、科学技術は著しく進歩はしたけれど、天変地異、テロ事件、地域紛争等、明日は何が起こるかわからない不安定な混乱した世界において、弘法大師の偉大な思想に基づき、写経や瞑想のスピリッチャルな癒しの体験で安らかな「心」をとりもどし、新しい「自分探し」のできる通信制高校を目指している。
このような理念に賛同していただける塾等があればサポート校を募集しているとのこと。なお、スクーリング会場は下記のとおり。

【スクーリング会場】
本  校 和歌山県 高野山高等学校
大阪会場 大阪北区中之島 大阪大学構内高野山大學サテライトキャンパス
東京会場 東京都港区高輪 高野山東京別院内高野山大學サテライトキャンパス

上智学院、学校4法人と合併へ

上智大学を運営する学校法人「上智学院」(東京都千代田区)は10月21日、神奈川、兵庫、広島、福岡の各県で中高一貫校を運営する四つの学校法人と2016年4月1日に合併すると発表した。文部科学相が15日付で認可した。栄光学園(神奈川県鎌倉市)、六甲学院(神戸市)、広島学院(広島市)、泰星学園(福岡市)と合併し、上智学院に一本化する。各中学・高校は、上智大学の付属校にはならず、教育方針も変えないという。

「モジュール学習」て何?

脳科学の理論を応用した「モジュール学習」は1回15分程度を漢字の書き取りや四則計算に充て、毎日繰り返すことによって基礎学力を鍛えていく。「モジュール」は「単位」や「部品」を意味する英単語。15分程度の学習時間を一つの“単位”に見立て、時間割の空きスペースに“部品”のようにはめ込むイメージだ。テスト前の一夜漬けで覚えたような一時的な記憶は短期間で忘れてしまいがちだ。しかし、一度覚えた事柄を繰り返し思い起こせば、強固な記憶となって忘れにくくなる。モジュール学習には、この脳の仕組みが応用されている。

大阪「市統一テスト」成績上位6%に無条件で評点「5」

高校入試の内申点の基準を定めるため、大阪市教育委員会が今年度初めて導入した「市統一テスト」(5教科)が10月15日、市内計130公立中学校の3年生ら約1万8500人を対象に行われる。各教科の成績上位6%を無条件で評点「5」とする異例の方式。国社数理英で各45分の筆記試験。5教科の結果を内申書の5段階評価に用い、成績の上位6%には必ず「5」をつける。同様に上位18%の範囲に入れば「4」以上、同39%なら「3」以上が保証される。テスト自体は、委託を受けた業者が実施する。

日本財団 「これも学習マンガだ!〜世界発見プロジェクト〜」100作品選出

日本財団は、子供たちの学習意欲を高めたり、社会問題への興味の入り口になったりする娯楽漫画100作品を選び「これも学習マンガだ!~世界発見プロジェクト~」として発表した。プロジェクトトップページには選考された100作品が11のジャンル(文学、生命と世界、芸術、社会、職業、歴史、戦争、生活、科学・学習、スポーツ)に分けられ、推薦コメントが載っている。立川まんがぱーく(東京都立川市)、明治大学米沢嘉博記念図書館(千代田区)、北九州市漫画ミュージアム(北九州市)の3館で、専用本棚を設けて紹介する予定。今後は国内外の図書イベントで紹介するほか、学校図書への普及などを働きかけていく。

佐賀・武雄市の小学校 ICT化により先生の「達成感」増し「多忙感」減る

市内の全小学生にタブレットを配り、教育のICT化を推進している佐賀県武雄市と、その効果等の検証をおこなっている東洋大学が、6月の第一次検証報告に続く第二次検証報告会を9月28日に開いた。冒頭、武雄市の小松政市長は「地方創生の根本は人づくりであり、人づくりに欠かせないのが教育である」と同市の教育に対する考えを述べた。

左から東洋大学 副学長の松原聡氏、武雄市長の小松政氏、武雄市教育長の浦郷究氏

左から東洋大学 副学長の松原聡氏、武雄市長の小松政氏、武雄市教育長の浦郷究氏

武雄市は市内1小学校の1年生を対象にプログラミング教育をおこなっているほか、全3年生以上の算数、全4年生以上の理科で反転授業を実施。6月の報告では98%の子供がプログラミング授業は楽しかったと答えていることや、85%が反転授業を楽しみにしているといった調査結果を紹介している。

そして今回は保護者、動画を開発した企業全3社、教員へのアンケート結果を報告。武雄市教育長の浦郷究氏は「検証を実施してもらえることは大変ありがたい。全市的にこの取り組みに意義を感じている」と感謝の意を述べた。

保護者に対するアンケートでは、反転授業を概ね理解している割合は約58%と、まだまだ認知度が低いことが分かった。また、動画を開発した企業からは「子供の学習に役立ち、普段の仕事とは違ったやりがいがあった」「教育現場でどのようなコンテンツが望まれているか把握できた」などの前向きな意見が聞かれた一方、3社とも開発費用の負担が大きいことを課題として挙げた。

教員へのアンケートでは「前もって動画を見ることで理解度が増しているのではないか」「事前に動画を見ることで自分の考えを持って授業に臨め、安心しているようだ」といった効果が挙げられたのに対し、課題として「反転授業に適した単元とそうでないものがあるため、どの単元を反転授業にすべきか見直しが必要では」「動画がない通常授業で、いかに予習を習慣づけるかがポイントだ」といった意見があった。

また、教員へは「多忙感」と「達成感」に関するアンケートも実施。反転授業以前の2014年2月は「達成感を感じつつも、多忙感を感じている」教員が多かったのに対し、実施後の15年2月は「達成感が増し、多忙感が減った」という結果が出ている。東洋大学 副学長の松原聡氏は「タブレットの導入で忙しくなっているはずだが、先生たちの多忙感が減ったことは大きい」と反転授業の効果を示した。

算数、理科に占める反転授業の割合は年間授業数の2割程度で、そのうちの約3割が教員の裁量によって通常授業に置き換えられている。今後はその3割を減らしつつ、15年4月にタブレットが配られた市内全中学生と合わせ、引き続き効果を検証していきたいとした。

武雄市教頭会が2014年2月と2015年2月に、それぞれ武雄市内の小中学校全教職員を対象に実施たアンケート調査で、校務に対する多忙感や達成感などを尋ねた。

武雄市教頭会が2014年2月と2015年2月に、それぞれ武雄市内の小中学校全教職員を対象に実施たアンケート調査で、校務に対する多忙感や達成感などを尋ねた。

佐賀市、土曜授業復活 来年度から毎月1回

佐賀市は来年度から、市内の全市立小中学校53校で毎月1回土曜授業を復活させる。2002年度に「ゆとり教育」の一環で導入された公立学校の完全週5日制だが、学力低下への懸念などを背景に国が自治体の判断で土曜授業を導入できるよう方針を改め、県内でも12市町ですでに実施されている。佐賀市の土曜授業は来年度から全学年で一斉導入。市は地域の関係機関との調整といった準備を進める。6、7、9、10、12月の年5回に実施予定で、全学年で午前中のみの半日授業とする。

育鵬社教科書、シェア微増

来年度から中学校で使う社会科の教科書で育鵬社版が、全国で同社版を使う生徒の割合はこれまでの約4%から微増しそうだ。8月5日、大阪市教委の会合。委員6人のうち4人が育鵬社版を支持し、歴史と公民の教科書に決まった。横浜市も同日、4年前に続いて育鵬社版を採択。全国の人口上位2市が使うことになった。育鵬社版を選んだのは前回の11都府県23教委から14都府県31教委に増え、15教委が初採択。同社は、全国シェアは歴史・公民とも6%前後だろう、とほくそ笑む。