Category: 塾ニュース|各種リサーチ

携帯禁止で成績向上、週1時間の勉強時間追加に相当 英研究

ロンドン大学経済政治学院(LSE)の研究チームが、学校が携帯電話の使用を禁止すると、生徒の成績が大幅に向上するとの研究結果を発表した。チームでは、2001年以降、英国内91の学校の携帯電話に関する規則の変更を調査し、生徒たちが16歳の時に受ける全国学力試験の結果との相関関係を調べた。調査対象の生徒は13万人に上った。その結果、校内で携帯電話を使うことを禁止した学校では、試験の平均スコアが6.4%上がったことが分かった。特に成績不振の生徒では、スコアが14%も伸びていた。

子供との会話悩む母58%

調査会社ソフトブレーン・フィールド(東京・港)が4月、30~40代を中心とした母親797人に「子供との会話について、母親はどんなことに悩んでいるのだろうか」を聞いたところ、58.0%が「悩みがある」と回答。内容は「時間が取れない」が40.7%で「返事がそっけない」(31.8%)、「学校、友人のことを話してくれない」(18.0%)が続いた。子供と話すときに気をつけていることとしては51.3%が「話を最後まで聞く」と答えた。「相づちを打つ」(44.8%)や「一緒に考える」(43.7%)も多い。

日本人飲酒量年間7.2リットル、平均9.1リットルを下回る  OECD調査

経済協力開発機構(OECD)は5月12日、加盟国など40カ国の飲酒事情に関する報告書を発表した。日本は2012年の1人当たり年間飲酒量が純粋アルコール換算で7.2リットルとなり、調査対象国平均の9.1リットルを下回った。40カ国の15歳以上の飲酒量を比較したところ日本は31位で、過去20年間にわたり緩やかな減少が続いている。トップはウオツカなど強い酒が有名なエストニアの12リットル超で、多くのワイン産地を抱えるオーストリア、フランスが続いた。

日本、長寿世界一を維持 平均84歳

世界保健機関(WHO)は5月13日、2015年版の「世界保健統計」を発表、13年の男女合わせた日本の平均寿命は84歳で、前年に続き首位を維持した。男女別では日本の女性の平均寿命が87歳と首位だったが、男性は80歳で、サンマリノ(83歳)やシンガポール(81歳)などを下回った。世界の平均寿命は71歳で、女性は73歳、男性は68歳だった。1990年に比べ、男女ともに6歳伸びた。男女合わせた平均寿命が最も短かったのは西アフリカのシエラレオネで46歳。サハラ砂漠以南のアフリカ諸国で平均寿命の低さが目立っている。

子の生活力アップには 「がんばれ」より「一緒に」青少年教育振興機構調べ

国立青少年教育振興機構が5月1日、子の生活力アップ調査結果を発表。叱咤激励をよくする家庭の子供は「家事・暮らしの力が高い」が15.2%、「課題解決力が高い」が45.7%。叱咤激励をあまりしない家庭の子供はそれぞれ18.9%と49.2%で、「高い」の割合が上回った。礼儀・マナーの力、健康管理の力でも叱咤激励しない家庭の子供のほうが好結果だった。趣味などを一緒によく楽しみ、規則正しい生活を送らせている家庭の子供ほど自己評価が高かった。調査は全国の公立小学校の4~6年生の児童と保護者の約8千組の回答を分析した。

「相談相手いない」高校生4割 

三菱UFJリサーチ&コンサルティングが2014年、全国の中学・高校生1200人に調査したところ、最大の悩み事について「相談している人はいない」という高校生は全体の41%、中学生は16%に上った。相談相手で最も多かったのは高校生が「学校の友達」で22%、中学生は「母親」で48%。最も悩んでいる事は「勉強」が最多で高校生は29%、中学生は45%を占めた。次いで高校生は「将来」(20%)、中学生は「学校生活」(9%)を挙げた。「悩みはない」高校生は14%、中学生は19%だった。

大学教員「任期付き」4割 主要11大学、6年で4000人増 文科省調査

文部科学省が、北海道、東北、筑波、東京、早稲田、慶応義塾、東京工業、名古屋、京都、大阪、九州の計11大学でつくる懇談会「RU11」の全教員を対象に調査したところ、有期雇用に当たる任期付き教員が2013年度までの6年間で4千人以上増えたことが分かった。特に若手研究者で増えており、特定の研究プロジェクトに対する外部資金を財源にした雇用の増加が背景にある。

「母親に優しい国」日本32位

国際NGOのセーブ・ザ・チルドレンは5月4日、「母親に優しい国」ランキングを発表した。トップのノルウェーをはじめ上位5位を北欧諸国が独占し、日本は32位。最下位はソマリアだった。ランキングは、世界179カ国を対象に、母子保健や教育、所得水準、女性の社会的な地位などの項目を調査して比較した。米国は先進諸国の中で妊産婦の死亡率が最も高く、日本より1ランク低い33位だった。下位には、紛争に見舞われている国々が並んだ。

受験料のクレジットカード払い全体の6割に ネット出願サービス利用の首都圏の私立中高で

大学などのネット出願や入学検定料(受験料)収納代行サービスを提供する株式会社オプト・ジャパン(東京・新宿区、柳田謙治代表)が、私立中学高等学校における2015年度入試のネット出願サービスの利用調査結果を発表した。

同社が提供する「ASP型インターネット出願(ネット出願)サービス」は、これまで、主に大学向けに提供してきたネット出願サービスをもとに、「学校・入試 説明会ウェブ予約システム(2015年4月より提供開始予定)」、「ネット出願」、「受験料のコンビニ・クレジットカード支払いシステム」をワンパッケー ジにして提供する私立中高専用のサービス。今回の調査は、2015年度入試に同サービスを導入した東京・神奈川・千葉の私立学校10校を対象としている。

受験料の支払い方法同社によると、受験料の支払い方法は、全体の59%が「クレジットカード」、37%が「コンビニ」だったと報告している。中学・高校別にみると、「中学」の クレジットカード利用率は69%、「高校」では45%となっており、20%以上の差が出ている。また、「中学」のコンビニ利用率は、30%、「高校」では 48%と差が出ており、「高校」のコンビニ利用率がクレジットカードを上回る結果となっていることから、「高校」では受験生自身がコンビニで支払い手続き をしているのでは、と分析している。

出願時館学・高校別の出願時間の結果にも大きなズレが出ている。中学では、「9ー11時」、高校は「21ー23時」に最も手続きされており、これは、学校がある時 間帯「9ー11時」では、保護者が手続きしていると考えられる。一方高校では、「15ー17時」以降から徐々に割合が増加しており、保護者だけでなく、学 校や塾が終わったあとに受験生本人が手続きしているのでは、と同社は見ている。

ネット出願を行ったツールは、全体の67%が「パソコン」、28%が「スマートフォン」、5%が「タブレット」と続く。その中でも、2月上旬の「スマートフォン」利用率が増加していることに注目したい。

日付別、スマホからの出願東京・神奈川の中学入試は、2月1日~3日までに集中している。また、中学入試では、合否結果が即日発表されることも多い。そのため、すぐに入学手続きがで きるだけでなく、合否結果から次の受験校を決める際に、外出先でも手続きできるため、スマートフォンの利用が増加したと同社は考察している。

今回の調査結果から、今後さらに普及すると見込まれるいるネット出願では、利用目的の違いから、中学入試と高校入試で利用者や支払い方法に違いが表れることが浮き彫りとなった。

日本観光競争力、総合は9位

ダボス会議で有名なスイスの団体「世界経済フォーラム(WEF)」は5月6日、2015年の観光競争力ランキングを発表、日本は141カ国・地域中、総合9位だった。「客の待遇」の項目では首位となり、「鉄道インフラの質」でもトップだった。総合首位はスペインで、フランス、ドイツと続いた。日本は前回13年の調査の14位から五つ順位を上げた。日本は豊かな文化資源や安全性なども高く評価されたが、物価の高さを指摘された。