Archive for: 6月 2014

国産線香花火、人気が再燃

国産の線香花火は火花が大きく火玉が落ちにくいのが特長で、各地の生産者や花火問屋が協力して伝統をつなぐ。贈答品などとして百貨店の売り場でも好評。松をいぶしてできる松煙、硫黄、硝石……。線香花火1本の火薬量は約0.085~0.1グラム。配合を間違えれば火花がきれいに飛ばず、和紙で火薬を包む力加減が弱すぎると火玉がすぐに落ちてしまう。線香花火が日本で作られ始めたのは江戸時代。長野や愛知、福岡を中心に職人らが手作りで生産してきたたが、1980年以降、安価な中国産の大量輸入が進み、国産品は次第に姿を消していった。

「ロボットつくりプログラム」 公立校、導入に予算の壁

教材用ブロック「レゴ マインドストーム」は世界60カ国以上の教育施設で採用されている。日本でもブロックは、各地の工業高校や私立の小中学校の授業などで活用されているが、公立校の場合、予算配分の裁量が教育委員会にあるため、導入が広がっていない。公立校で使用する教材は、文部科学省が学習指導要領に沿って定める「教材整備指針」を参考に、各地の教委が購入計画を立てる。各教委が既存の教科になじまないと判断すれば、新たな教材を購入することが難しいのが現状だ。

内閣府調査 「祖父母と近居」が子育ての理想

内閣府が20~79歳の男女を対象に実施した子育てに関する調査で「家族との理想の住み方は親子と祖父母の“近居”」という結果が出た。祖父母が育児や家事の手助けをすることが望ましいとの回答も79%。理想の住み方は、「親子と祖父母との近居」が32%で最も多く、「親子が祖父母と離れて住む」が22%、「親子と祖父母との同居」が21%。近居」を男女別に見ると、夫の親である「父方の祖父母」が男性21%、女性14%だったのに対し、妻の親である「母方の祖父母」は男性9%、女性19%。男女とも自分の実家近くに住むのが理想としている人が多い。

反転授業の公開授業始まる 武雄市

武雄市教委が進める、タブレット端末を使った反転授業(スマイル学習)の公開授業が30日、山内東小と武内小で始まった。来年2月まで、市内全11小学校で2回ずつ公開し、保護者や地域住民らの意見を聞く。

山内東小では2年生の生活科、4年生の理科、3、5、6年生の算数の計6クラスの授業が公開された。同市では今年度、全児童2849人と教職員らにタブレット端末(予備機を含め3153台)を無償貸与し、3~6年の算数と4~6年の理科で実施する。

「公募校長」改正案を否決 橋下市長、再議権行使

大阪市立学校の校長の採用を「原則公募」とする今の制度が維持されることになった。大阪市議会は5月27日に「公募できる」と後退させる条例改正案を可決したが、橋下徹市長が審議のやり直し(再議)を求め、同30日に否決、廃案となった。大阪市議会で再議権が行使されるのは初めて。来春採用の校長を公募・研修する2800万円の経費は、今年度補正予算から削除されている。橋下市長はほかの事務費を工面して公募経費にあてる方針だ。

小中一貫校を制度化 文科省検討

文部科学省は、市区町村の判断で公立の「小中一貫校」を設置できる制度の導入に向けて検討を始めた。現行の小学校6年、中学校3年の「6・3制」だけでなく、9年の義務教育期間を「4・3・2」や「5・4」と弾力的に運用し、地域の事情などに合わせた教育課程(カリキュラム)の編成が可能になる。政府の教育再生実行会議が議論中の「学制改革」提言にも盛り込まれる見通しで、同省は来年の通常国会に学校教育法の改正案を提出する方向だ。

茨城県教育委員会 「教師塾」を開講

茨城県教育委員会は、優秀な人材の確保と現役教員の能力向上を目指し、10月に「教師塾」を開講する。講師は県教育研修センターの指導主事や、生徒指導や部活動指導が評価されている「優秀教員」を予定。若手教員も先輩の立場から、学生の相談に乗る。対象は大学、大学院に在籍中か、常勤、非常勤講師の経験者で、県内公立学校の教員を目指している人と、教職経験5年以内の若手教員。募集は100人程度。7月に募集を始める。研修は10~12月に全6回。

岩手県「一般の授業で十分」土曜授業導入なし

岩手県内33市町村は土曜授業を実施しない方針であることが分かった。理由については、「一般の授業の範囲で十分。子供と地域のつながりも強く、必要がない」(盛岡市教育委員会)などの声が多い。宮古市教委は、土曜日の地区の祭りなどに子供たちを任意で参加させる体験学習を行っているが、正規の土曜授業を行う予定はないとしている。

公立小中学校の92.5%が耐震基準を達成

文部科学省は6月2日、全国の公立小中学校の校舎や体育館など約11万9千棟のうち、4月1日時点で耐震基準を満たしているのは92.5%で、1年前と比べて3.6ポイント増えたと発表した。2002年の調査開始以来初めて9割を超えた。耐震性が十分に確保されていない建物のうち、震度6強の地震で倒壊する危険性が高い建物は1254棟。文科省は公立学校の耐震化を15年度中に完了することを目指しており、下村博文文科相は2日、整備が遅れている118市町村に対策を急ぐよう書簡を出した。

九州・山口が梅雨入り

福岡管区気象台と鹿児島地方気象台は6月2日、山口県を含む九州北部と九州南部が梅雨入りしたとみられる、と発表した。九州北部は平年より3日早く、昨年より6日遅い。九州南部は平年より2日遅く、昨年より6日遅い。気象庁によると、2日午前は長崎県や鹿児島県などの一部で雨がぱらつき、曇り。今週の九州は雨や曇りの日が多いと予想している。