Archive for: 11月 2015

先生を3万7千人削減、財務省要求へ

財務省は10月26日、公立小中学校の教職員の定数を今後9年間で約3万7千人減らすよう文部科学省に求めていく方針を打ち出した。10クラス当たりの先生の数をいまと同じ18人に据え置いても、24年度の教職員数は3万7千人減らせると指摘。年1兆5千億円の人件費の国負担分を約800億円削れるとしており、来年度の予算編成でも削減を求めていく方針だ。2024年度の小中学生の数は、いまより94万人少ない875万人に減る見通し。文科省は24年度までに5千人の削減にとどめる計画だ。

山手線の新型車両いち早く 、営業運転前にツアー JR東日本

東日本旅客鉄道(JR東日本)は11月29日、山手線の新型車両「E235系」を使った団体ツアー向け臨時列車を運行する。新型車両の営業運転を同30日に始める前に、鉄道ファンにいち早く乗車してもらう。品川―鎌倉など山手線以外を走る。団体ツアー「E235系初乗り」は、品川駅から新型車両で鎌倉駅に移動し鎌倉を散策する「鎌倉への旅」と、横須賀駅から品川駅に向かって周辺を散策する「品川への旅」の2種類を用意する。帰りは普通列車のグリーン車を利用する。各ツアーとも定員235人で料金は1人6800円。

日本経済新聞コラム「大機小機」世界大学ランキングの怪 を読む

日本経済新聞は10月28日、コラム「大機小機」に「世界大学ランキングの怪」と題する一風変わった文章を掲載した。同紙は19日から毎週月曜日、3回に分けて、「激震・大学ランキング」のタイトルでタイムズ・ハイヤー・エデュケーションの「世界大学ランキング」で日本の大学が急落した要因を開明すべく、専門とするかどうかは知る由もないが、その筋に詳しい大学教授が解説している。が、このコラムの文章が最も分かり易い。日本賛美というか、日本耽美というか精神主義てきなところがなくはないが、大学を数値化することに意味を見出せない意見には賛同できる。ただ、末文「せめて早慶両校はランキングに掲載されること自体を拒否し〜」は蛇足ではなかろうか。末文を読み早慶のOBは、喜怒いずれか?

小中高生用プログラミング教材  日本マイクロソフトとレゴ 

日本マイクロソフト(MS)とレゴグループは、小中高生がプログラミングを学ぶための教材を開発した。レゴのロボット「レゴ マインドストーム」とMSの専用ソフトを使ってパソコンでプログラムを作ると、ロボットがその通りに動く。生徒はロボットの動きを通じてプログラミングの手法を学ぶ。MSはプログラム例や指導者向けのマニュアルを無償で提供する。マインドストームに加えて、無線LAN接続の付属品を購入すれば、ロボットの動作データをクラウドで蓄積して表計算ソフト「エクセル」で分析するといったことも可能になる。

シッター依頼に「子育て訪問支援券」 文京区

ひとり親世帯なら小学6年まで利用できるチケット式の「子育て訪問支援券」によるベビーシッター派遣事業を、文京区が今月始めた。チケット式では、利用者は区の指定業者に電話やインターネットで連絡し、支援券と引き換えにサービスを受ける。理由も「リフレッシュ」など券裏の項目にチェックを入れるだけだ。休日や夜間など閉庁時でも予約の連絡ができる。1枚4時間以内で、利用可能な時間帯内なら複数枚の利用も可能。料金(所得に応じて1時間300~1300円)は変わらず、月締めで請求書が届く。

大学での「反転学習」、その効果は?

大学での「反転学習」で学習効果を高める試みが広がり始めた。ネット経由で大学の授業を誰でも受けられる「大規模公開オンライン講座(MOOC=ムーク)」が登場し、授業でのネット利用に弾みをつけている。東京工科大学(東京都八王子市)コンピュータサイエンス学部、東京大学では日本中世史の研究で知られる本郷和人教授のネット講義、芝浦工業大学の「イノベーション入門」、立教大学の「グローバリゼーション下の日本経済と日本企業」などが反転授業を取り入れ、日本版MOOCの特色になりつつある。

みかんジュース「100%近大です。」

みかんジュース「100%近大です。」は農学部の学生が育てた「近大みかん」を原料に作った無添加ジュースだ。近大みかんは宮川早生と林晩生温州という2種類の温州ミカンを、魚由来の有機肥料で栽培したブランド農産物。和歌山県湯浅町にある近大付属農場で学生が栽培している。日当たりを良くしているため、糖度が高く、酸味とバランスが良いミカンに仕上がるという。学内向けのほか、関西のスーパーで冬季限定で販売している。9月から大阪市内や奈良市内の飲食店でメニューとして提供を始め、好評を博している。

“世界市民”の育成を目指す関西学院大学 国連・国際機関へのゲートウェイを創設

10月21日、関西学院大学(兵庫・西宮)は、今年2月より実施している定例会見を都内で開催した。首都圏での認知度向上を目的とした本会見には学長の村田治氏と、副学長の神余隆博氏が出席。冒頭、村田氏は、就職・進学決定率は89・3%と、4000人以上の学生を擁する全国私大で8年連続1位という同学の強みや特徴、歴史などを紹介した。

SGU(スーパー・グローバル・ユニバーシティ)に採択されている関西学院は「グローバル・アカデミック・ポート」構想を掲げ、日本と海外の学生・教職員が頻繁に行き来して協働する、国際性豊かな学術交流の母港づくりを目指している。その構想の1つとして推進しているのが「国連・国際機関へのゲートウェイ創設」だ。

関西学院大学の村田治学長

関西学院大学の村田治学長

なぜ関西学院が、国連をはじめとする国際機関で活躍できる人材を育成したいかというと、同学は”世界市民”として生涯を送ったW.R.ランバス氏によって創設されているためだ。ランバス氏に倣い、公共性の高い国際機関へ人材を輩出したいと考えている。

ゲートウェイ創設の第一歩として、10月24日には外務省と連携した「関学国際機関人事センター」を開設。外務省国際機関人事センターと連携しながら、国際機関で活躍するまでの道のりを長期的にサポートできるようにする。

また、16年にはSGH(スーパー・グローバル・ハイスクール)に採択されている関西学院高等部、関西学院千里国際高等部の2つの院内校、および院外のSGH校を対象に、元国連事務次長の明石康氏を招いて「明石塾」もスタートさせるつもりだ。これによって、早い段階からグローバルリーダーを育成していく。

さらに、17年には「大学院博士課程前期課程」(修士)および「大学院専門職課程」(専門職学位)の副専攻プログラムとして「国連・外交コース」も設置する計画だ。このコースでは全科目を英語で授業する他、国際機関などでの2〜3か月のインターンシップが必修となる。第1期生は16年春から募集を開始し、定員は20人程度。村田学長は「国内の大学を卒業後、渡米して国連職員になるケースがほとんどだが、それでは意味がない。日本の大学を出て国連の職員になれるよう、本コースを開設する」と話した。会見では同学の16年度の入試についても紹介。関西地区の大学ではめずらしい「補欠合格制度」を導入し、定員通りの学生を募集する方針だ。

西宮上ヶ原キャンパスでは、著名建築家のW.M.ヴォーリズの手によって1929年に設計・建築された建物が多く現存しており、スパニッシュ・ミッション様式の美しい建築を見ることができる。

西宮上ヶ原キャンパスでは、著名建築家のW.M.ヴォーリズの手によって1929年に設計・建築された建物が多く現存しており、スパニッシュ・ミッション様式の美しい建築を見ることができる。

2015年11月の塾歴(じゅくごよみ)

(10月22日現在/敬称略)

11月1日(日)13:30-18:00
NPO塾全協 西日本ブロック 主催
「第41回 NPO塾全協全国研修大会」
会場:神戸・ラッセルホール
お問い合わせ:TEL.06-6382-1224

11月1日(日)
東進ハイスクール・東進衛星予備校 主催
「全国統一中学生テスト」
会場:東進ハイスクール・東進衛星予備校加盟校、
   中学NET加盟校各校舎等、東進公認会場
対象:中3年・中2生・中1生
受験料:無料
URL www.toitsutest.com

11月3日(火・祝)
四谷大塚 主催
「全国統一小学生テスト」
会場:47都道府県2,000会場以上で実施
対象:小学1・2・3・4・5・6年生
受験料:無料
URL www.toitsutest.com

11月3日(火・祝)
eisu 主催
「第28回 eisu文芸カップコンテスト/英語スピーチコンテスト」
会場:eisu俱楽部 湯の山「新館」
URL www.eisu.co.jp/bungeicup/

11月8日(日)13:00-16:00
一般社団法人 四国教育再生協議会 主催
「大学入試改革 シンポジウム」
会場:徳島大学 長井記念ホール
お問い合わせ:TEL.088-652-2510
URL www.shikokukyoikusaisei.jp

11月8日(日)13:00-16:00
株式会社名学館ホールディングス 主催
「名学館グループ 創立27周年記念全国大会」
会場:東京ミッドタウン・ホール
お問い合わせ:TEL.03-3404-4119

11月9日(月)13:30-15:00
DiTT事務局 主催
「デジタル教科書の位置づけはどうなる? ~文科省検討会議について」
会場:紀尾井フォーラム
お問い合わせ:TEL.03-5114-6722(担当:大山)

11月11日(水)18:00-21:00
火曜倶楽部セミナー 事務局
「第55回 火曜倶楽部セミナー」
会場:東京ドームホテル 地下1階「天空」
お問い合わせ:TEL.03-3511-7773

11月13日(金)・14日(土)・15日(日)
グローバル人材育成教育学会 主催
「グローバル人材育成教育学会 第3回全国大会」
会場:明治大学駿河台キャンパス リバティタワー
お問い合わせ:TEL.092-871-6631(内2529、事務局)

11月25日(水)17:00~
学校法人 駒込学園 主催
「駒込学園創立90周年記念祝賀会」
会場:上野精養軒
お問い合わせ:TEL.03-3821-2181

11月28日(土)13:30~
学校法人 東京聖徳学園 主催
「聖徳大学創立25周年
 聖徳大学短期大学部創立50周年 記念式典・祝賀会」
会場:聖徳大学
お問い合わせ:TEL.047-365-1111

12月3日(木)14:00-21:00
全国私塾情報センター(株式会社私塾界)主催
「私塾界プレミアムセミナー&謝恩セミナー」
会場:ホテルメトロポリタン池袋 3F・富士の間
お問い合わせ:TEL.03-3987-0838(担当:山田・松本)

社会保障給付、初の110兆円超え 2013年度

国立社会保障・人口問題研究所が10月23日に公表したところによると、2013年度に年金や医療、介護などに支払われた「社会保障給付費」は110兆6566億円だった。高齢化の影響で前年度より1兆6556億円(1・5%)増え、初めて110兆円を超えた。統計を取り始めた1950年度から過去最高を更新し続けている。一方、子育て向けの支出は主要国と比べて低い水準にとどまっている。

 社会保障給付費は主に社会保険料や公費が財源で、治療を受けた時の窓口負担など自己負担分は含まない。給付費は年々膨らみ、91年度に50兆円を突破し、09年度に100兆円を超えた。13年度は国民1人当たりで86万9300円。前年度より1万4500円(1・7%)増えた。