Archive for: 2月 2016

育鵬社、5府県の6市教育長に検定中の教科書閲覧させる

育鵬社が教科書の採択権限のある大阪、福井、広島、山口、愛媛の5府県6市の教育長計6人に閲覧させていたことが分かった。いずれの自治体でも同社の教科書は採択されていないが、同社は「採択を期待する意図はなかったが、不適切な行為だった」と陳謝している。文部科学省によると、1月に各教科書会社から教科書を閲覧させた教員の人数などの報告を受けた際、同社は35人と報告。同社によると、今回明らかになった6人の教育長は、この35人に含まれるという。いずれも金品のやり取りはなかった。

文科省が「トビタテ! 留学JAPAN」のオンラインポートフォリオの公式アプリとしてFeelnoteを採用

文科省による海外留学支援プログラム「トビタテ! 留学JAPAN」は、株式会社サマデイ(東京都千代田区、相川秀希代表)の提供するオンラインポートフォリオシステム「Feelnote」を採用し、2月より運用をはじめた。

「Feelnote」のスマホ画面

「Feelnote」のスマホ画面

Feelnoteとは、SNSのように日々の活動経験を記録・保存・共有できるシステムのこと。学校や部活、課外活動などの様子を簡単な操作でインターネット上にアップ・保存することができる。個人が許可すれば、他の生徒や教師が閲覧することも可能だ。

このシステムの大きな特徴の1つが、〝閉じた世界〟で運用できること。法人ごとに認定アドバイザーを置き、承認済みのユーザーのみ参加できる。そのため、外部から素性の知れない利用者が紛れ込むといったこともない。

さらに、保存した大量の活動記録を、フォーマットにまとめる機能もついており、オリジナルのホームページや、大学に提出するポートフォリオを簡単につくることが可能だ。すでに、ハーバード、プリンストンといった名門大学に採用されているオンラインアプリケーション「Universal College Application(UCA)」でも公認されている。

ポートフォリオの出力イメージ

ポートフォリオの出力イメージ

同社では以前から、教員研修センターをはじめ、各種企業研修などでアナログによるポートフォリオの作成を実践してきた。今後、日本では大学入試改革がおこなわれるが、同社では多様な力を伸ばすアクティブ・ラーニングと、それを適正に評価するポートフォリオ作成は車の両輪のようなものと捉えており、それをICTで支援する方法を模索してきた。

トビタテ!留学JAPANのログイン画面

トビタテ!留学JAPANのログイン画面

文科省とは昨年8月頃から協議を重ね、機能がむやみに付加されないよう、丁寧にチューニングを進めた。そして、今年1月末にローンチした。「トビタテ!留学JAPAN」では、既にプロジェクトに参加している学生、高校・大学の教職員、支援企業の担当者、事務局のメンター等、約5000人が利用を開始。システム全体として、ユーザー数は、2016年度中に1万人を突破する見込みだ。

国内では、国際バカロレアの認定校などが採用を発表している。ただ、サマデイの相川秀希代表は「国家プロジェクトと、当初から話を進めている複数の教育機関が、安定的かつ効果的に運営できることが大前提」とした上で、「現在進行中の案件、今後の要請についても同様。規模の拡大よりも、導入先が、教育改革・入試改革の環境下で、大きなアドバンテージを得るための基盤づくりを優先したい」と話している。

同社では、クローズドな環境であるFeelnoteを活用すれば、匿名やなりすましによる攻撃を心配することなく、ありのままの自分を発信できるため、広く一般に普及すれば、ITリテラシーの基本教育にも繋がるほか、一億総活躍、地域創生の文脈でも様々な効果が期待できるとしている。Feelnoteに関するお問い合わせは、Eメールで〈info@feel-note.com〉まで。

消費者ホットライン「188」 9割近く知らず  連合調査

連合が実施したアンケート調査で、消費者ホットラインの全国共通の電話番号「188」を知らない人が9割近くに上ることが分かった。188にかけると最寄りの消費生活センターなどの窓口につながる仕組みだが、住んでいる自治体にセンターがあるか知らない人も60.8%に上った。消費生活センターは全国に763カ所(2014年4月現在)あり、悪質商法や製品・サービスによる事故などについての相談を受け付ける。ほかに、全市町村に消費生活相談窓口があり、188にかけると最寄りの窓口を案内される。

高校国語必修を「現代の国語」と「言語文化」2科目に 文科省

文部科学省は2月19日、高校の国語の必修科目を「現代の国語」と「言語文化」(いずれも仮称)の2科目とする案を公表した。2020年度から小中高校で順次始まる新学習指導要領に合わせ、「読む」以外に、「書く・聞く・話す」力を育てることを重視するという。文科相の諮問機関「中央教育審議会」にたたき台として示した。16年度中に答申する予定だ。

沖縄の子ども3割「貧困」、全国の2倍

沖縄県は、県内の子どもの3割が貧困状態にあるとする調査をまとめた。調査は昨秋、専門家チームが実施。厚労省が2013年に調査した数値と比較できる県内8自治体の14年の情報を分析した。1人当たりの手取り収入の試算額を高い方から並べた際の真ん中の値の半額が「貧困基準」と定義。県内では、基準未満の収入で暮らす子どもの割合(貧困率)は29.9%。厚労省調査では、全国の12年の貧困率は16.3%。全国の貧困率の約2倍のレベルに達しており、県は近く30億円規模の支援基金を設けて対策に乗り出す。

総務省職員「テレワーク」急増、14年度の4倍

職場には行かず、パソコンを自宅に持ち込むなどして仕事をする働き方「テレワーク」について、2015年4~12月の総務省職員の利用者数が1270人に上った。14年度1年間と比較しても約4倍に急増しており、同省の全職員約5000人の「4人に1人」が、年1回以上はテレワークを利用したことになる。同省はテレワーク普及の旗振り役で、率先して利用することで、他省庁や民間にも広げたい考えだ。

基礎学力テスト、高校のパソコンで受験 文科省検討

2019年度に導入される予定の「高校基礎学力テスト(仮称)」について、文部科学省は学校内にあるパソコンを使って受験する方法で行うことを検討している。テストの問題は複数の難易度を用意し、高校側が生徒の学力などを踏まえて選べるようにする。大学入試への活用は当面見送られる方向。テストは一斉受験ではなく、生徒が一定期間内で順に受けることを想定。主に高校が指導改善目的に使うことになり、小中学校で実施されている「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」の高校版という位置づけになりそうだ。

政府、プログラミング教育の指導手引書 年内に作成

政府はコンピューターを使ったプログラミングに関する教育で、小・中学校の教員に対する指導手引書を年内に作成する。IT(情報技術)による技術革新やサイバー犯罪増加などに対応し、教育を充実させる。

 プログラミング学習は12年の中学校の学習指導要領で必修になったが、教員の知識、経験不足や教材、指導事例の不足などが指摘されている。

手書き文字、細かな違いOK 文化審が指針案

文化審議会漢字小委員会は常用漢字では、様々な字形が認められることを解説した指針案を大筋で了承した。指針案では漢字を点画の長短や方向のほか、「つけるか、はなすか」「はらうか、とめるか」などに分けて紹介。例えば「保」のつくりの「口」の下は「木」でも「ホ」でも誤りではないことや、「言」の1画目の点が2画目の線に接触してもしなくても同じ漢字だとした。現在の常用漢字表でも細かい形の違いを認めているが、手書きの正誤の判断が分かれるようになったため。29日開催の親部会の国語分科会で報告する予定。

2016年3月の塾歴(じゅくごよみ)

3月4日(金)18:00-20:30
安田教育研究所 主催
「2016年 中学入試から私学の今後を考える」
会場:大妻中野中学校・高等学校
お問い合わせ:TEL.03-5413-3320

3月4日(金)10:00-17:00
立命館大学 稲盛経営哲学研究センター 主催
「第1回 国際シンポジウム 稲盛経営哲学研究の国際化の展望」
会場:立命館大学 大阪いばらきキャンパス
お問い合わせ:Email riprc@st.ritsumei.ac.jp

3月5日(土)14:00-16:00
政策分析ネットワーク 主催
「日本社会におけるグローバル人材育成のあり方
 ~英語教育に焦点を当てて~」
会場:三菱UFJリサーチ&コンサルティング19階 ANNEX
お問い合わせ:Email takoh@r3.dion.ne.jp

3月5日(土)12:45-18:00
電通総研 主催
「アクティブラーニング こんなのどうだろう サミット vol.1」
会場:電通本社 電通ホール
お問い合わせ:Email al-do@dentsu.co.jp または d-ii@dentsu.co.jp

3月8日(火)18:00-21:00
第56回 火曜倶楽部セミナー「2016年中学入試総括」
会場:東京ドームホテル 地下1階「天空」
お問い合わせ:TEL.03-3511-7773(事務局:キャリアビスタ)

3月11日(金)13:00-16:00
株式会社興学社 主催
「興学社入社式・年次総会」
会場:杜のホールはしもと
お問い合わせ:TEL.044-959-4001

3月12日(土)13:00-17:00
株式会社リバネス 主催
「第5回 超異分野学会」
会場:日本橋ライフサイエンスハブ
お問い合わせ:TEL.03-5227-4198

3月19日(土)13:00-17:00
株式会社リバネス 主催
「第5回 超異分野学会」
会場:オムロン京都センタービル啓真館
お問い合わせ:TEL.03-5227-4198

3月27日(日)13:00-18:00
Mono Coto Innovation 主催
「プロトタイプ決勝」
会場:リクルートマーケティングパートナーズ社
お問い合わせ:Email info@mono-coto-innovation.com

4月16日(土)13:00-18:00
iTeachers 主催
「iTeachersカンファレンス 2016」
会場:同志社中学校 グレース・チャペル (京都)