背泳入江 日本初五輪仕様50億円プールで練習公開

競泳男子背泳ぎ日本代表の入江陵介(イトマン東進)が、所属先が東京都多摩市に総工費50億円かけてオープンした「AQiT(アキット)」で練習を公開した。

リオオリンピックの出場が決まっているイトマン所属の入江陵介選手、中村克選手、塩浦慎理選手、山口美咲選手らも出席したAQiTの完成披露式典

リオオリンピックの出場が決まっているイトマン所属の入江陵介選手、中村克選手、塩浦慎理選手、山口美咲選手らも出席したAQiTの完成披露式典

 

同施設は民間では日本初の五輪仕様公認競技用プールという触れ込みで5月24日に開場した。水深は3メートル、五輪と同じオメガ社製のスタート台が設置された全8レーンの長水路(50メートル)で、水中や天井に配された計37台のカメラで撮影された映像は、プールから上がることなく、大型画面で即座に見ることができる。

 

AQiTの外観

多摩センターに完成したAQiTの外観

 

リニア大阪延伸、最大8年前倒し

政府と東海旅客鉄道(JR東海)は5月25日、リニア中央新幹線の大阪への延伸時期を2045年から前倒しする検討に入った。東京―大阪間を67分で結ぶリニアの早期整備で経済活性化につなげる。政府は長期低利融資でJR東海の資金調達を支援する。リニアは東京から名古屋までを40分、大阪までを67分で結ぶ計画だ。前倒し幅は最大8年程度が有力。東京―名古屋の建設費だけで5兆5000億円に上る見込みで、JR東海は銀行借り入れや社債発行で自力調達する予定だ。着工済みの東京(品川)―名古屋は27年に開業予定だ。

ひとり親家庭、自治体が転居・家賃支援 

母子家庭などひとり親世帯の移住支援に力を入れる地方自治体が増えている。浜田市は昨年4月、介護事業所での就労などを条件に、全国に先がけてひとり親世帯の移住支援を始めた。都会のひとり親の移住支援は昨秋以降、北海道幌加内町なども取り組み始め、今年度から長野県や大分県国東市などが続いている。人手不足の人材確保を狙う自治体もある。幌加内町は浜田市と同様に介護事業所への就労、三重県鳥羽市は保育士であることが条件。同県玉城町は保健師や看護師かそれらの資格取得を目指す人に絞る予定だ。

中3英語テスト、3年に1度実施へ 

文部科学省の専門家会議は5月25日、全国の中学3年生を対象に2019年度から始まる英語の新テストについて、回答形式や採点など実施方法の概要を決めた。毎年4月の「全国学力調査」の一環として国語、数学と同じ日に実施。頻度は現在の理科と同様、3年に1度程度とする。原則としてすべての中3生が対象で、「読む・書く・聞く・話す」の4技能を測る。回答はマークシートや記述式で、「話す」のみ学力調査と別の日に教員が面接で実施する。文科省は今後、面接に向けた教員研修の方法など詳細を詰める。

ジャワ島横断鉄道 事業費2000億円

インドネシア政府はジャワ島を横断する鉄道の建設を日本に要請する。首都ジャカルタと第2の都市スラバヤの間(約750キロメートル)を現在の半分以下の5時間台で結ぶ計画で、総事業費は2000億円前後となる見通し。日本は円借款の提供を軸に協力を検討する。

 日本のインフラ輸出の拡大に弾みがつきそうだ。ジョナン運輸相ら複数の政権幹部が5月25日までに計画を認めた。伊勢志摩サミットの拡大会合に出席するため訪日するジョコ大統領が安倍晋三首相に計画を説明する方針という。インドネシア側は年内にも契約をまとめたい考えで、2017年着工、19年までの完成をめざす。

発達障害者の支援充実 教育や就労、改正法が成立

自閉症やアスペルガー症候群の人を支える改正発達障害者支援法が5月25日の参院本会議で可決、成立した。一人一人の特性に応じ、学校で個別計画を作成したり、事業主に雇用の確保を求めたりするなど、教育、就労の支援充実が柱。関係機関が連携し、切れ目ない対応を目指す。支援法は議員立法で2005年に施行され、改正は約10年ぶり。発達障害は見た目には分かりにくいが、他人とのコミュニケーションが苦手といった特性がある。周囲の理解が不十分なために日常生活で困ることが多く、社会的障壁を取り除く必要があるとした。

成功の鍵は「努力」と「家庭環境」 米富裕層調査

調査はバンク・オブ・アメリカ傘下のUSトラストが、300万ドル(約3億3000万円)以上の運用可能資産を持つ成人684人を対象に実施した。低中流家庭で育った人が全体の約77%を占め、このうち19%は生い立ちが「貧しかった」と答えた。成功の要因としては「努力」と「野心」、そして「家庭環境」を挙げた人が多かった。これらは「人脈」や「生まれつきの才能」よりも重要な役割を果たしたと考えられている。回答者のうち80%は、両親のしつけが厳しかったと答えた。家庭で重視される価値観として「学業成績」「金銭面の節度」「労働への参加」が挙がった。

大阪樟蔭女子大の低カロリーの弁当用冷食

「女子大コラボ 麻婆×豆腐ハンバーグ」は大阪樟蔭女子大学(大阪府東大阪市)で管理栄養士の資格取得をめざす学生のアイデアを基に、ケイエス冷凍食品が商品化した。摂取カロリーを抑えるために鶏肉と豆腐を合わせた生地を採用。ハンバーグの上にかかるとろみのある麻婆ソースの辛みを生かし、含まれる塩分を控えめにした。麻婆ソースは赤みがかった色合いで、ハンバーグにはニンジンやピーマンなどの緑黄色野菜が練り込まれている。3月から全国約1600の食品スーパーの店頭に並んでいる。

東京農大国際協力センター

東京農業大学(東京・世田谷)は、開校125周年を迎える今年から、「国際協力センター」が推進役になり、ブラジルなど中南米の農業大学への留学生派遣を倍増させる。現地のOBネットワークとも連携し「世界の畑」で活躍する人材の育成を目指す。東京農大の海外への人材派遣は、戦前は中国東北部や樺太などに、戦後はブラジル、メキシコなどに開拓移民を送り出してきた。現地に渡り農園経営や食品加工などで成功した卒業生も多く、海外の校友会は13カ国・地域に広がる。

小学生らのプログラミングの祭典 文京区で開催

小学生らのプログラミングの祭典「スクラッチディイン東京」(実行委員会主催、NPO法人CANVAS共催)が5月21日、文京区の東京大学情報学環・福武ホールで開かれた。約800人の親子が訪れ、ワークショップなどを楽しんだ。このイベントは、米マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボが子ども向けに開発した「スクラッチ」というプログラミング言語を使って、様々なプログミングを楽しもうというもの。スクラッチは世界中に提供されていて、小学生や幼児のプログラミング授業でもよく使われている。