小学生向けアプリ開発教室 主婦らがプログラミング講師 サイバーエージェント

サイバーエージェントの子会社のシーエーテックキッズは2016年2月から、主婦などが小学生にスマートフォン向けのアプリ(応用ソフト)やゲームの作り方を教える教室を始める。女性の講師希望者を募り、研修後にフランチャイズ(FC)契約を結んで自宅で教室を開いてもらう。まず東京や神奈川など首都圏で10人程度を募集し、合格者に指導ノウハウを研修する。講師は自宅に生徒を集め、米マサチューセッツ工科大で開発された学習用ソフト「スクラッチ」を使って週1回1時間、アプリやゲームなどの開発法を教える。

埼玉県公立高入試 数・英、難易度別2問題選択 社・理10分延長50分に 17年度から

埼玉県教育委員会は11月24日、現在の中学2年生が受験する2017年度の公立高校入試から、数学と英語で難易度の異なる2種類の試験問題を学校ごとに選択実施する一方、社会と理科では、問題数が変わらないが試験時間を10分延ばして50分にする新制度を導入すると発表した。多くの受験生に本来の力を発揮してもらうのが導入の狙いという。

米ファイザー、19.7兆円でアラガン買収 製薬最大手に

米製薬大手のファイザーは11月23日、アイルランドの同業大手アラガンと合併することで合意したと発表した。ファイザーによる事実上の買収で、総額1600億ドル(約19兆7千億円)と今年最大のM&A(合併・買収)となる。統合後の新会社は世界最大の製薬企業になる。ファイザーは合併を機に本拠を米国より法人税率が低いアイルランドに移し、税負担の軽減も図る。

私立高の学費滞納者微増 4~9月、1.09%

4~9月の半年間に、3カ月以上学費を滞納した私立高校生徒の割合は1.09%で、1998年度の調査開始以降、過去最低だった前年同期から0.02ポイント増加したと24日、全国私立学校教職員組合連合(全国私教連)が発表した。経済的な理由で中退した生徒の割合は0.01%で横ばいだった。

東京大学発「研Q(キュー)室のヨーグルト」

東日本大震災で被災した福島の復興と、地域の人たちの健康増進に役立てたいという思いで開発されたのが東京大学発の「研Q(キュー)室のヨーグルト」。同大大学院薬学系研究科の関水和久教授が発見した乳酸菌をもとに、東北協同乳業(福島県本宮市)と協力して商品化した。被災地の酪農家らをもり立てるため、ヨーグルトには福島県産の生乳を70%以上使用。滑らかな舌触りとさっぱりした後味が特徴という。1箱(8個入り)1120円で、東大キャンパス内の店舗やオンラインストアで購入できる。

全国学力調査の入試使用禁止 文科省年内に通知

文部科学省は11月24日、全国学力調査(学テ)の結果について入試への使用禁止を来年度の実施要領に明記する方針を決めた。文科省は24日、府教委の幹部に対し、実施要領で使用を禁止することを伝えた。府教委は27日の教育委員会会議で正式に断念を決める見込み。代わりに府独自のテストを内申評価に使うことを検討している。文科省は12月1日の専門家会議で実施要領を変更する了承を得る。その後、具体的な文言などを調整し、年内にも、全国学力調査の入試使用禁止を、全国の都道府県教委などに通知する方針だ。

中高生向けスマホ学習塾の「アオイゼミ」の葵 KDDI、マイナビ、電通デジタルHDなどから総額2.8億円の資金調達を実施

日本最大級の中高生向けライブ学習サービス「スマホ学習塾 アオイゼミ」を運営する株式会社葵(東京・新宿区、石井貴基代表)は、11月25日、KDDI株式会社によるコーポレートベンチャーキャピタル「KDDI Open Innovation Fund」、株式会社マイナビ、株式会社電通デジタル・ホールディングス、日本政策金融公庫などを調達先として、総額2.8億円の資金調達を実施したことを明らかにした。

アオイゼミのライブ授業のイメージ

アオイゼミのライブ授業のイメージ

アオイゼミは、ライブ配信の利点を活かし、受講する生徒が実際に教室にいるのと同じように、リアルタイムに講師に質問したり、ほかの生徒とコミュニケーションを図りながら学習を進めることができる。アオイゼミを受講する生徒からは、「いつでも見られる学習動画は、いつでも見ない」や、「ライブ授業は配信時間が決まっていて、全国の学生と一緒に学べるからモチベーションが上がり、習慣化できる」といった声も寄せられている。

今回の資金調達を受け、同社はさらなる経営体制の強化を図る。10月には前年同月比で200%以上の成長を果たし、平日の19時から配信されるライブ授業に、連日3000人を超える生徒が全国で受講している。この急激な生徒増に対応するため、新しい配信システムの構築や、個々の生徒に最適な学習コンテンツを薦めるレコメンド機能などを盛り込んだ学習管理システムを強化するとともに、学習コンテンツの拡充を図るため、大手予備校で指導経験のある人気プロ講師の採用を進めながら、新規科目の開講やコンテンツ数を増やす。

また、今回の資金調達にともない、葵に出資するKDDI株式会社の運営するコーポレートベンチャーキャピタルおよび、事業会社の株式会社マイナビとはそれぞれ、「auスマートパス」や「マイナビ進学」と連携して、双方のサービス向上のための相乗効果を狙う。

スマホが塾になる

「スーパーマリオメーカー」を教材にした教育イベント開催

株式会社サイバーエージェント(東京・渋谷区、藤田晋代表)の連結子会社である、小学生向けのプログラミング教育事業の株式会CA Tech Kids(東京・渋谷区、上野朝大代表)は、任天堂株式会社(京都府京都市、君島達己社長)と11月14日(東京会場)と11月23日(大阪会場)に共催で「ゲームクリエイター養成講座 with SUPER MARIO MAKER」を開催した。

本講座は任天堂のゲームクリエイターから直接ゲームづくりについて学びことのできる特別無料講座。任天堂の現役の開発者から、ゲーム開発において心がけていることや、どうすればプレイヤーに楽しんでもらえるかというユーザー目線に学べる他、任天堂のWiiUソフト「スーパーマリオメーカー」を用いてオリジナルのゲームコースづくりに挑戦し、完成した作品についてプレゼンテーションを行う。

今回のイベントは各会場20組ずつの定員で募集。告知は主に同社のサイトだけだったにも関わらず、東京、大阪の2会場に累計約600件の応募があった。「マリオ」の知名度にだけではなく、プログラミング教育への意識の高さが伺える。
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11月23日は、祝日にも関わらず、大阪会場のTech Kids School大阪梅田校に抽選による20組の小学生と保護者が出席した。CA Tech Kids大阪支社長の黒川広貴氏が進行役を務め、同イベントがスタート。実際に「スーパーマリオメーカー」を教材にしながら、任天堂のゲームクリエーターからゲーム作りの極意をレクチャーした。

ワークショップを交えながら、「ゲームは遊んでくれる人のために作る」ことを丁寧に説明。参加した小学生は、同講座を通じて、ただゲームを楽しむだけではなく、モノ作り独特の「産みの苦しみ」を体感していた。

「スーパーマリオメーカー」は本年9月10日に発売され、全世界で既に100万本以上販売されている任天堂WiiUのソフト。世界的に大人気となっている「スーパーマリオ」のステージを自由に作成できるほか、自分が作成したコースをインターネットにアップロードし世界中にシェアすることもでき、これまでに計320万以上のコースが作成され、累計1億3600万回以上プレイされている。

CA Tech Kidsは2013年5月に設立。運営する小学生向けのプログラミングスクール「Tech Kids School」では、小学生1年生から6年生まで、現在約430名の小学生がプログラミングを学んでおり、スマートフォンアプリやゲームの開発に取り組んでいる。同社は引き続きプログラミング学習の機会創出と普及を通じて、子どもたちの「アイデアを実現する力」の育成に努めていく。

小学生の勉強「母が見る」76%、 中学生「塾」46%

オウチーノ(東京)が今年6月、首都圏に住む35~49歳の母親695人に「子供の勉強を誰が見ているか」を複数回答で訊ねたところ、小学生では「自分(母親)」が76%と圧倒的。次いで塾(24%)、父親(22%)の順。中学生になると母親は34%まで下がり、塾が46%でトップになった。小中学生時の学力が将来に影響を与えると思うかどうかを尋ねると、85%が「影響を与える」と回答。理由は「基礎が大事だから」という答えが多かったが、「進路や就職に関わる」「勉強に取り組む態度や姿勢が役立つ」という意見もあった。

大阪維新、ダブル選圧勝

大阪府知事・市長のダブル選挙は11月22日投開票され、知事選は現職の松井一郎氏(51)が再選、市長選は前衆院議員の吉村洋文氏(40)が初当選を決めた。ともに橋下徹市長が率いる地域政党「大阪維新の会」の公認候補の勝利で、両氏は5月の住民投票で否決された「大阪都構想」の再挑戦を掲げ、自民党推薦候補らを大差で破った。投票率は市長選が50.51%で前回より10.41ポイント、知事選は45.47%で同7.41ポイント下回った。「おおさか維新の会」に弾みとなるほか、今後の野党再編や来夏の参院選にも影響を与えそうだ。