東大、推薦導入 京大も推薦・AO 16年度入試

2016年度入試で東京大が推薦入試、京都大が推薦と書類や面接で選考するアドミッション・オフィス(AO)入試を初めて導入する。国立大学協会がこのほど発表したアクションプランでも、推薦やAOなどの合格者を21年度までに全定員の30%に拡大することを掲げており、多様な人材獲得に向けた、独自入試の導入はさらに進み、今後も広がりそうだ。

大阪府教委、学テ活用の代替案検討

大阪府教育委員会が、全国学力・学習状況調査を高校入試の内申点評価に活用する方針について、来年度以降は取りやめたうえで、中学3年生に府独自のテストを導入するといった代替案を検討していることが11月2日までに分かった。今年度入試は予定通り活用する。府教委は、文部科学省の最終的な結論を待って正式に代替案を採用するとみられる。具体的には、中学3年生に府独自の統一テストを導入する案や、昨年度から1、2年生で実施している府独自の「チャレンジテスト」を活用する案などが検討されている。

明光義塾、直営教室も賃金未払い 仙台で

明光ネットワークジャパン(東京)が、賃金未払いがあったとして、仙台労働基準監督署から是正勧告を受けたことが10月26日わかった。個別指導塾ユニオンが発表した。明光も勧告を受けたことを認めた。明光は、宮城県内の直営教室で、講師に対し、授業前後の準備や報告のため計約30分に相当する「手当」を出していた。しかし、準備や報告には1時間半超かかることが多く、未払い賃金が発生していたという。この直営教室で働く大学院生のアルバイト講師の男性(23)が9月に労基署に申告し、10月6日に勧告が出た。

通信教育大手 ネット戦略次々と

通信教育大手のベネッセホールディングス(HD)、「Z会」の増進会出版社(静岡県長泉町)が相次いでIT(情報技術)戦略を繰り出してきた。ナガセを代表とする学習塾に加え、近年はリクルートやjジャストシステムなどのIT企業が教育分野に参入し、生徒の囲い込み競争に激しさを増す。ベネッセHDと増進会は多数の採点者を持つ強みを生かし、デジタル教材と人手をかけたサービスで違いを打ち出そうとする。が、果たしてどうなるか。教育格差の隙をついた通信教育だが、訴求対象の絞込がポイントでは?

「生活費以外は自由」58% 夫婦それぞれの時間重視 DINKS消費調査

1980年代に消費の担い手として注目された、共働きで子供のいない夫婦「DINKS(ダブル・インカム・ノー・キッズ)」が変化している。日本経済新聞社が20~40代のDINKSに尋ねたところ、58%が「生活費を負担すれば、それぞれ好きにお金を使っていい」と答えた。夫婦一緒より、別々の時間を尊重する傾向が高まっている。調査では86%が「自由に使える金額の範囲なら、好きに使っている」と答えた。生活費を折半し、残りの収入は別々に使う「おひとりさまが同居する」ような状況だ。

 81%は「DINKSなので個人の消費を楽しめる」とし、1カ月のお小遣いは平均6.9万円。民間調査のビジネスマンの平均4万円弱を上回る。

先生を3万7千人削減、財務省要求へ

財務省は10月26日、公立小中学校の教職員の定数を今後9年間で約3万7千人減らすよう文部科学省に求めていく方針を打ち出した。10クラス当たりの先生の数をいまと同じ18人に据え置いても、24年度の教職員数は3万7千人減らせると指摘。年1兆5千億円の人件費の国負担分を約800億円削れるとしており、来年度の予算編成でも削減を求めていく方針だ。2024年度の小中学生の数は、いまより94万人少ない875万人に減る見通し。文科省は24年度までに5千人の削減にとどめる計画だ。

山手線の新型車両いち早く 、営業運転前にツアー JR東日本

東日本旅客鉄道(JR東日本)は11月29日、山手線の新型車両「E235系」を使った団体ツアー向け臨時列車を運行する。新型車両の営業運転を同30日に始める前に、鉄道ファンにいち早く乗車してもらう。品川―鎌倉など山手線以外を走る。団体ツアー「E235系初乗り」は、品川駅から新型車両で鎌倉駅に移動し鎌倉を散策する「鎌倉への旅」と、横須賀駅から品川駅に向かって周辺を散策する「品川への旅」の2種類を用意する。帰りは普通列車のグリーン車を利用する。各ツアーとも定員235人で料金は1人6800円。

日本経済新聞コラム「大機小機」世界大学ランキングの怪 を読む

日本経済新聞は10月28日、コラム「大機小機」に「世界大学ランキングの怪」と題する一風変わった文章を掲載した。同紙は19日から毎週月曜日、3回に分けて、「激震・大学ランキング」のタイトルでタイムズ・ハイヤー・エデュケーションの「世界大学ランキング」で日本の大学が急落した要因を開明すべく、専門とするかどうかは知る由もないが、その筋に詳しい大学教授が解説している。が、このコラムの文章が最も分かり易い。日本賛美というか、日本耽美というか精神主義てきなところがなくはないが、大学を数値化することに意味を見出せない意見には賛同できる。ただ、末文「せめて早慶両校はランキングに掲載されること自体を拒否し〜」は蛇足ではなかろうか。末文を読み早慶のOBは、喜怒いずれか?

小中高生用プログラミング教材  日本マイクロソフトとレゴ 

日本マイクロソフト(MS)とレゴグループは、小中高生がプログラミングを学ぶための教材を開発した。レゴのロボット「レゴ マインドストーム」とMSの専用ソフトを使ってパソコンでプログラムを作ると、ロボットがその通りに動く。生徒はロボットの動きを通じてプログラミングの手法を学ぶ。MSはプログラム例や指導者向けのマニュアルを無償で提供する。マインドストームに加えて、無線LAN接続の付属品を購入すれば、ロボットの動作データをクラウドで蓄積して表計算ソフト「エクセル」で分析するといったことも可能になる。

シッター依頼に「子育て訪問支援券」 文京区

ひとり親世帯なら小学6年まで利用できるチケット式の「子育て訪問支援券」によるベビーシッター派遣事業を、文京区が今月始めた。チケット式では、利用者は区の指定業者に電話やインターネットで連絡し、支援券と引き換えにサービスを受ける。理由も「リフレッシュ」など券裏の項目にチェックを入れるだけだ。休日や夜間など閉庁時でも予約の連絡ができる。1枚4時間以内で、利用可能な時間帯内なら複数枚の利用も可能。料金(所得に応じて1時間300~1300円)は変わらず、月締めで請求書が届く。