ジャパンライム40周年記念セミナー開催される

市進教育グループのスポーツ・教育・医療分野などの指導者、技術者向け映像コンテンツを主に提供する、ジャパンライム株式会社が創立40周年を迎えた。その記念セミナーが8月19日に東京・品川きゅりあんにて行われた。

ジャパンライム・秀島卓也社長

冒頭、ジャパンライムの秀島卓也社長は挨拶の中で「これから50年、100年、事業を継承していきたい」と力強く語った。

為末大氏

為末大氏

続いて、陸上400mハードルの日本記録保持者(2014年7月現在)の為末大氏による特別講演が行われた。為末氏は、指導者を持たずに競技をしていた自身の競技人生を振り返りながら、目標設定の重要性、行動力の大切さを説いた。

つぎに、株式会社大塚製薬工場の利根義人氏による「熱中症と経口補水療法」と題した、熱中症が発症するメカニズムとその対処法についての特別講座が行われた。

最後に関西大学人間健康学部教授の小田伸午氏によるファシリテーションのもと「選手の育成とマネージメント」と題したパネルディスカッションが行われた。パネリストとして開志国際高等学校バスケットボール部監督の富樫英樹氏、広島県立安芸南高等学校サッカー部監督の畑喜美夫氏、東京都市大学塩尻高等学校女子バレー部監督の岡田隆安氏、相模原市立新町中学校野球部監督の水野澄雄氏、文化学園大学杉並中学高等学校ソフトテニス部監督の野口英一氏が登壇し、指導者が主体となるのではなく、選手が主体となるボトムアップの組織作り、マネージメント方法を各パネリストの視点をもとに議論された。

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子

ときに熱く、ときに笑いありのディスカッションも時間切れのためやむなく終了することになったが、全国各地から参加したスポーツ指導者や教育者たちも充実感を抱いて会場を後にしたことだろう。ジャパンライム株式会社の40周年にふさわしいセミナーとなった。

月刊私塾界2014年9月号(通巻401号)

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巻頭言

5月に出雲を旅した折、三保神社を訪れた。全国各地にあるえびす神社の総本社だ。その近くにある大正レトロ感漂う「青石畳通り」を散策しているときだった。古い民家の軒先に燕の巣を発見した。巣の中で囀る雛たちを仰ぎ見ながら、長い間燕の巣を見なかったなぁと感傷に浸っていた。ふと気付くと、沢山の燕が、長い歴史を持つ港町を、勢いよく飛び回っていた。巣もあちらこちらにあった。何か豊かなものを感じた。
近年、燕は減少している。水田の減少により、餌となる昆虫が減ってしまったり、巣材となる良質の泥が減少したことが要因だ。また、住宅が高層化し、建材が変化し、土壁やモルタル壁が減り、泥が付きにくいタイルなどに替わった。また、家の軒先が狭くなったことも影響している。
自然や環境の変化以外に、悲しくなるような要因もある。人が巣を壊してしまうのだ。巣の周りに落ちる糞、その臭いと雛たちの鳴き声を嫌い、人間が除去してしまうのだ。天敵であるカラスの増加の次に来る原因である。
古来より、燕は農作物を食べる害虫を餌とすることから、益鳥とされてきた。また、春を告げる渡り鳥として、「巣を作ると商売が繁盛する」など、身近な鳥として親しまれてきたのに、である。多くの人々が燕を害鳥として見るようになってしまった。
これが減少の大きな要因とは、寂しい限り。段ボールで糞よけを設置したり、蒲鉾の板などで巣台を作ったり、共存の知恵を絞りたいものである。

(如己 一)

目次

<<特集>>
    • 塾教材目録 2014・秋
    • 2015年3月期 第1四半期決算を読む
<<TOP LEADER COMPANY>>

ウィザスグループ 生駒 富男 社長

<<日本の教育の鍵>>

嶋田 義皓 さん× 大川 翔 さん

      • 19 目次・巻頭言
      • 20 NEWS ARCHIVES
      • 40 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
      • 56 教育サービス業界 企業研究 23 シエンプレ
      • 66 学習塾の空間づくり 33 みやび個別指導学院(埼玉県越谷市)
      • 70 挑む私学2 江戸川学園取手小学校次代を担うリーダーの育成のカギは小学校にあり
      • 76 【寄稿論文】須原英数教室 塾長 須原 秀和氏『塾教育』の役割を考える(日本語原文)
      • 82 石田淳の「ケイゾクはチカラなり」(最終回)ゲスト 石田淳・行動科学マネジメント研究所 所長
      • 86 疾風の如く 62 創心ゼミ(東京都)代表 高田 康太郎さん
      • 107 論点2014 9 ここにも存在した待機児童。学童保育
      • 68 学習塾フランチャイズ研究所 57
      • 75 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿 248
      • 88 challenge~進化形jukuのカタチ 24 J-P.O.P.
      • 91 芸術見聞録 14
      • 92 新米塾長のための 学習塾経営基礎講座 16
      • 96 中学生からの子育てスクランブル 30
      • 98 井上郁夫の因数分解 6
      • 100 林明夫の「21世紀の地球社会」 109
      • 102 高嶋哲夫の「塾への応援歌」 149
      • 104 未之知也(いまだこれ知らざるなり)17
      • 110 編集後記
      • 112 Book Review
      • 114 塾長のためのガジェット講座

[お詫び]須原秀和先生の論文「『塾教育』の役割を考える」の掲載について
『月刊私塾界』2014年9月号(通巻401号)の76-81ページに掲載された「【寄稿論文】須原英数教室塾長 須原 秀和氏『塾教育』の役割を考える(日本語原文)」については、国際教育学会(ISE)学会誌『クオリティ・エデュケーション』6号に掲載されたA study of the Role of Juku School Educationの日本語訳であるが、国際教育学会(ISE)から転載の許可を得る前に、掲載いたしました。この件について、国際教育学会(ISE)ならびに関係の皆さまに深くお詫び申し上げます。

主婦のスマホ利用率66 % 凸版印刷調査 

凸版印刷は主婦のスマートフォン(スマホ)利用実態調査を25日発表した。利用率は昨年の48.7%から66.3%に増えた。週に1回以上、スーパーで買い物をする25~49歳の既婚女性1752人に聞いた。食品を買う際に影響を受ける情報源は「店頭で陳列されている商品」が20.6%で首位、新聞の折り込みチラシが20.3%で2位だった。

教員、タブレットや電子黒板活用 大学の課程で授業方法習得 文科省方針

文部科学省は8月15日までに、学校の授業でタブレットや電子黒板をより活用するため、教員の養成課程でICTを使う授業方法を身に付けるカリキュラムを拡充する方針を決めた。同省の有識者会議が近くまとめる報告書に盛り込む。今後、中央教育審議会で具体的な内容の検討を始める。報告書では、各都道府県・政令市が行う教員採用選考で、実際に授業で使えるかどうかについての実技試験を課すことなどの検討も求める。教育現場のICTの利用状況は海外と比べ遅れているとされ、教員の指導力向上も課題になっている。

総合学習推進校 成績向上 学テ好結果

小中学校などで週に2時間程度実施されている「総合的な学習の時間」で積極的に探究活動に取り組む学校ほど全国学力テストの結果が良く、学習意欲も高かいことがわかった。「課題を見つけ、解決する資質・能力」を身につける教科横断型学習として2002年度から本格導入された総合学習は「ゆとり教育が学力低下を招いた」との見方による主要教科の授業時間増に伴い、11年度から授業時数が削減された経緯がある。専門家は「学力、意欲向上のためにも時間を増やすべきだ」と指摘している。

20代「朝はパンよりご飯」半数超える JA全中調べ

全国農業協同組合中央会(JA全中)が実施した朝食に関する調査で、ご飯をよく食べると答えた割合が20代では半分を超え、パンを大きく上回った。調査対象は20代から60代。最もよく食べている朝食の主食は、全体ではパンが49.8%とトップで、ご飯が38.7%、ヨーグルトが4.4%と続いた。年代別で見ると、20代はご飯が50.6%とパンの34.5%に差をつけた。30代以上はいずれもパンと回答した人が多く、60代は6割近くを占めた。男女別では、男性はご飯が上回ったが、女性はパンの方が多かった。

大学生ボランティアらによる学習支援教室 南相馬で児童ら60人参加

「小高区小中学校児童生徒親の会」が主催の大学生ボランティアらによる児童・生徒の学習支援教室が8月10日まで、南相馬市鹿島区の万葉ふれあいセンターで開かれた。1日から10日間連続開講し、小高区出身者を中心に、小学生から高校生まで約60人が参加した。原発事故による避難生活で生まれた未習分野や学習の遅れを取り戻すことを目的に2011年冬から始まった。毎年夏冬の2回開催で、今回6回目。大学のない相馬地方では普段接する機会の少ない大学生と触れ合うことで進学意識が高まる効果も生まれているという。

竹富町教委 中学公民教科書に東京書籍を単独採択

沖縄県竹富町教育委員会は18日、臨時会を開き、平成27年度の中学公民教科書に東京書籍版を単独採択した。この問題で竹富町は23年8月、八重山採択地区協議会が選定した育鵬社版の中学公民教科書を採択せず、東京書籍版を使用。このため文部科学省は、採択地区で同一の教科書を使うと定めた教科書無償措置法に反するとして是正要求をしたが、竹富町は従わなかった。これに対し沖縄県教委が今年5月、採択地区からの分離を認めたため単独採択が可能な状況となっていた。

佐賀・武雄市、タブレットで「反転授業」 不登校児が減る効果も

佐賀県武雄市の全11小学校で今春からタブレット(多機能携帯端末)を使った「反転授業」が始まった。反転授業では自宅でタブレットの動画などを見て予習し、教室では分からなかったところを復習し応用に進む。教材は学習塾のワオ・コーポレーション(大阪市)と科学雑誌を発行するニュートンプレス(東京・渋谷)、市内小学校の教諭が共同開発した。3年生以上が算数、4年生以上が理科を学ぶ。

 市は4月、約2800人の全児童に端末を配り、5月から反転授業を始めた。月に2~3日は一般に公開し、保護者や住民に加え教材出版社や端末メーカーなども視察に訪れる。父母らの不安を取り除くとともに商機も生みつつある。

意欲測る入試、大学7割が困難視 朝日新聞・河合塾調査

朝日新聞社と河合塾の「ひらく 日本の大学」調査で、大学の7割が、学習意欲や、どんな高校生活を送ったかなど、能力を総合的に評価することが困難だと考えていることが分かった。調査は4~7月、全国の745大学(短大、通信制、大学院大学を除く)を対象に実施。81%に当たる607大学が回答した。そのうち、「学生の学習意欲を十分に測ること」について69%が「非常に困難」「困難」と答えた。また、「学生の能力を適切に測る方法を開発できているか」についても、「非常に困難」「困難」とする回答が、69%に上った。