大阪府の中原徹教育長(44)は3月11日、府教育委員会の臨時会議で教育長の辞職を表明した。職員らへのパワーハラスメントや威圧的言動を府教委の第三者委員会に認定され、「現場に迷惑をかけており決断した」としている。松井一郎知事には伝えており、知事も同意する見通しだ。 中原氏は弁護士出身。橋下徹・大阪市長の大学時代の友人で、橋下氏の府知事時代に公募された府立高校の校長を経て、2013年春に教育長に就任した。
政府は2015年度、国立大学の学長が自由に使える予算枠を新設する。予算配分を通じた国立大改革は来年度に本格化する。国立大への運営費交付金(15年度予算案は1兆945億円)に「学長裁量経費」と呼ぶ資金枠を設ける。各大学が教職員の人件費や出張費、光熱水費、施設補修費などにあてる一般経費のうち、人件費などを除いた額の5%相当額を最低でも学長の自由枠とするよう求める。学長のリーダーシップを強化し、各大学の独自の取り組みを後押しする。18年度にも国からの交付金の配分に成果主義を導入する。
京都産業大は3月3日までに、法科大学院の入学者募集を2016年度から停止すると発表した。入学者の受け入れは今年4月が最後となり、全ての在校生が修了した時点で廃止とする。入学者の減少が続き、将来の見通しが立たなくなったためという。廃止を含めた法科大学院の募集停止は全国で24例目。京産大は04年4月に法科大学院を開設。08年度から定員割れが続いていた。
静岡県立大学薬用植物園には約850種類の植物がそろう。敷地は5400平方メートル。園内には学生が足を運ぶだけでなく、近くに住む中高年を中心に散歩コースにもなっている。身近なものではアロエやアサガオ。中にはウコンやドクダミなどの植物も多く栽培されている。薬学部を持つ大学には薬用植物園の設置が義務付けられており、県立大でも26年前に植物園を設置した。研究や授業で使う植物を育てるため、基本的には学生向けだ。ただ同大学は開園に合わせて植物園を平日限定で一般開放した。
信州大農学部の小嶋政信教授らが、抗インフルエンザ薬「タミフル」の原料となるシキミ酸を、キノコのヒラタケの菌糸に青色LEDを当てて生産する技術を開発したと発表した。実験の結果、ヒラタケの菌糸に36時間、青色光の刺激を与えると、菌糸1キロあたり0・45グラムのシキミ酸ができることが分かった。シキミ酸は、中国で生産される八角から抽出すると1キロあたり30~80グラム程度が抽出されるが、収穫は年1回。ヒラタケは八角に比べて安価で、どこでも通年で製造できる。
キッズスター(東京・世田谷)が2月、アプリのユーザーで就学前の子供がいる全国の644世帯に実施した調査で、16%が小遣いを与えていると答えた。与えるタイミング(複数回答)については「子供が手伝いをした時」(33%)、「定期的に」(19%)といった回答が目立った。与えていない世帯に、与え始めようと考えている時期を聞いたところ、「小学校1年生」が36%と最多で「まだ分からない」が16%で続いた。
文部科学省は3月6日、平成27年度の全国学力テストに参加する小中学校は、全国で計3万399校になったと発表した。国公立は全校が参加し、私立の参加率は昨年より1・2ポイント増の48・2%となった。
対象は小学6年生と中学3年生で、文科省によると、参加するのは国公私立の小学校2万227校(約110万4000人)、中学校1万172校(約112万5000人)。
27年度の学力テストは4月21日に行われ、国語と算数・数学に加え、理科も実施される。
厚生労働省は3月4日、全国で生活保護を受けているのは昨年12月時点で前月比3296世帯増の161万8196世帯となり、過去最多を更新したと発表した。受給者は前月から3388人増えて217万161人で、過去2番目の多さだった。世帯別(一時的な保護停止を除く)では、65歳以上の高齢者世帯が76万4693世帯。働ける世帯を含む「その他の世帯」は27万9536世帯、母子世帯は10万9250世帯だった。
教育再生実行会議(座長・鎌田薫早大総長)は3月4日、職業に結びつく知識や技能を高める実践的なプログラムを大学に設けるとの提言を安倍晋三首相に提出した。大学のあり方に関し「人生を豊かにする学びに加え、実学を重視した教育を提供することも必要」と指摘。そのうえで資格の取得などを目指す教育プログラムを各大学が設け、国がこうしたプログラムの内容を認定する仕組みを創設するよう提案した。アカデミックな教育課程に偏りがちな大学を変革し、産業界が求める「即戦力」となる人材を育てるのが狙い。
上野東京ライン開業記念イベント実行委員会は3月14日、上野公園内の東京国立博物館、国立科学博物館、国立西洋美術館の3館で使える共通入場券「上野ウエルカムパスポート」を発売する。料金は1000円で使用期限は5月31日まで。各館の常設展を1回ずつ鑑賞でき、一般料金の合計1670円より割安。共通入場券は上野駅や3館の窓口などで3万枚販売し、売り切れ次第終了する。同日開業のJR東日本「上野東京ライン」で東海道線沿線から上野へ乗り換えなしで行けるのを記念する。
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