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奨学金 借りる前に知って 申込時10項目確認 学生支援機構

日本学生支援機構(横浜市)が奨学金の返済徹底を求めるPRを4月から始めた。3カ月以上の滞納者は17万人に上り、898億円の返済が滞っている。借入金であることを理解していない人も多く、同機構は申込時の確認を強化する。日本学生支援機構の奨学金は主に国費が原資。2014年度は大学生や短大生、専門学校生らの38%に当たる133万人が利用した。無利子と有利子があり、すべて貸与型だ。翌年度に進学を控えた高校3年生の申し込みが多く、書類の提出に加え、インターネットの専用サイトから申請する必要がある。

返還免除、卒業後に  新給付型奨学金で文科相意向

馳浩文部科学相は4月5日の閣議後の記者会見で、与党が創設を求める給付型奨学金について、大学卒業後に返還を免除する仕組みを軸に検討したいとの意向を表明した。奨学金のあり方について(1)税負担の公平性(2)財源の確保(3)対象者の選定(4)給付のあり方などが検討課題になると指摘。そのうえで「最初から4年間分の奨学金をどうぞ、というのは給付のあり方として課題が大きい」と述べ、進学実績や単位の取得状況などを踏まえて返還を判断するのが「理屈に合っている」との考えを示した。

給付型奨学金、自公も提言

自民、公明両党は4月4日、国が返済不要の給付型奨学金を創設するよう安倍晋三首相に提言した。自民党は提言に「基金を活用した給付型奨学金の創設」などを盛り込んだ。2016年度補正予算で5年間限定で使える基金を設けて、年度内に奨学金を創設するよう求めた。民進、共産などの野党もこれまで創設を主張している。選挙権年齢が18歳以上に下がる夏の参院選に向けて各党は若年層の取り込みを図る考えだ。ただ、財源確保や高卒者との公平性など実現へ向けた課題もある。

政府、大学生向け奨学金制度拡充へ

菅義偉官房長官は3月30日の記者会見で、大学生らを対象にした奨学金制度について、「無利子奨学金の拡充や、所得連動返還型奨学金の速やかな導入について検討している」と述べ、5月にまとめる「ニッポン1億総活躍プラン」に具体策を盛り込む考えを示した。安倍晋三首相も29日の会見で、「本当に厳しい状況にある子には、返還がいらなくなる給付型の支援によって手をさしのべる」と発言していた。ただ、民進党などが求めている給付型奨学金には巨額の財源が必要で導入のめどは立っていない。

香川県 独自の奨学金制度で地域活性化を狙う

香川県は大学卒業後、県内に戻って就職すれば一定額を免除する独自の奨学金制度を導入した。卒業後、県内の企業などで3年以上働けば、奨学金(四年制大学で月額3万―6万4000円)のうち、月1万5000円分、最大で計72万円の返還が免除される。戻らなかった場合は全額を返済する。今春、進学予定の高校生などのうち、この奨学金制度を申し込んでいるのは122人。昨春、卒業生が出た短大や専門学校などでは、利用者32人のうち9人が地元に戻った。国も地方創生の一環で同様の制度導入を他の自治体に促している。