AIがSNSの投稿内容から性格を分析し、学生と本をマッチング

近畿大学(大阪府東大阪市)は、AI(人工知能)がSNSの投稿内容から学生一人ひとりの性格を分析し、その人の潜在的興味に一番合致する本を紹介する新サービスを開始することを発表した。この機能は、ウェブアプリケーションの開発などを手掛ける株式会社エイド・ディーシーシー(大阪府大阪市)が開発し、今年4月に開設した近畿大学の新たな学術拠点「ACADEMIC THEATER(アカデミックシアター)」の公式ホームページで、公開されている。

「ACADEMIC THEATER」の中心施設である図書館「BIBLIOTHEATER(ビブリオシアター)」は、編集工学研究所所長・松岡正剛氏の監修によって、マンガ約2万2千冊を含む約7万冊の本を配架している。これらの本を学生に活用してもらうため、AIを使って、学生一人ひとりに適した本を紹介するサービスを開始する。AIがTwitterもしくはFacebookの投稿内容から学生のキャラクターを分析。心理学のビッグファイブ理論に基づいて、人間の性格を構成するとされる「開放性」「誠実性」「外向性」「調和性」「神経症傾向」の5つの因子に関連する言葉を抽出し、スコア化を行う。AIは、BIBLIOTHEATERに配架している7万冊の本についても、書評を分析して5項目をスコア化。その人の特性分布値と最も近い本をお薦めの本として抽出する仕組みだ。

小学校英語とグローバル教育を語る パピルス書房主催「教育情報セミナー2017」が開催

株式会社パピルス書房主催「教育情報セミナー2017」が、6月16日にキャンパスプラザ京都(京都市下京区)で開催された。テーマは、「小学校英語とグローバル教育-新学習指導要領をふまえた中高英語教育との連携も鑑みて-」であり、講師は、中高大入試のみならず、英語教育にも定評ある龍谷大学平安中学高等学校校長補佐の平井正朗氏。

現在、小学5、6年生にある外国語活動を小学校3、4年生に前倒し、小学5、6年生は「英語」として教科化される。5、6年生では「読む、書く」を加え、3人称や活用頻度が高い過去形、動名詞等にも触れ、英語で話すことが盛り込まれている。語彙は600~700語程度。今回は、小・中・高校で一貫した「聞くこと」「読むこと」「話すこと(やりとり)」「話すこと(発表)」「書くこと」の5領域別に目標が設定されている点に注目したい。

平井氏によれば、「教室では、発達段階に合わせた実践が不可欠であり、オール・イングリッシュで遊び、歌い、楽しみながら英語を身につけられる空間づくり」が第一段階とのこと。その上で、「BICS(ビクス:Basic Interpersonal Communicative Skills)レベルの会話を取り入れ、聞いた内容を理解し、行動できる、簡単なスピーチができる、アクティビティーやイベントを通して外国の文化や習慣に馴染み、コミュニケーションする自信をつける」のが第二段階だという。

保護者の期待は高い反面、小学校現場には、英語の授業に対する「自信がない」という声がある。当然、小中連携、短時間学習の内容と指導法、教材、評価、教員養成といった課題もある。中高現場では国の目標であるCEFRレベルに到達しておらず、その背景には、学習習慣、授業時間や苦手意識やつまづきの原因となる単語や文法といった課題もある。

平井正朗氏

学習塾へのアドバイスを求められ、平井氏は次のように締めくくった。
「日本の学校は、入試を突破し、序列化された学校へ進学することが潮流であったため、そこに学習塾の立ち位置があったように思います。科学技術の発展に相俟って、グローバル化が進み、個々のポテンシャルを最大限に引き出し、複雑化する地球的レベルの問題に果敢にチャレンジできる人物像の育成が求められています。コミュニケーション・ツールとしての発信型英語教育は、社会全体をも巻き込んだ一大プロジェクトであり、教育に携わる者すべてが知恵を絞って模索する段階にあり、それが生徒一人ひとりの夢の実現に結びつくのではないでしょうか」

教育と探求社 鹿児島県長島でサマースクール「ソーシャルチェンジ in NAGASHIMA」を開催

鹿児島県・長島町(川添健町長)と株式会社教育と探求社(東京・千代田区、宮地勘司代表)は、2017年8月21日(月)・22日(火)に、長島町にて、島内の中学・高校生対象に課題発見解決型教育プログラムを活用したサマースクール「ソーシャルチェンジ in NAGASHIMA」を開催する。

「ソーシャルチェンジ」は、教育と探求社が今年4月にリリースした新プログラム。生徒が自ら身近な社会課題を見つけて、解決策を考えることで、社会をより住みやすい場所に変えていくというものだ。

地方自治体との連携の第1弾として、先進的な地方創生の取り組みを行っている鹿児島・長島町にて実施する運びとなりました。島内の中学・高校生が、身近な課題を自分事として捉え、チームで企画を考えて、プレゼンテーションをします。この取り組みを通して如何に人の心を動かし、どう社会や地元・長島をより良く変えるかを考える。

また、最終プレゼンテーションには地域住民も参加し、生徒らの提案を如何に実現するか一緒に議論する、教室の中だけでは終わらない学びを体験する2日間となる。

第1回 ソーシャルチェンジ in NAGASHIMA 開催概要

■日 時:2017年8月21日(月) 13:00~17:30
2017年8月22日(火) 9:00~15:00

■会 場:長島大陸Nセンター(鹿児島県出水郡長島町鷹巣1875番地1 4F)

■対 象:長島町島内および長島町出身の中学高校生 30名

ヨコハマトリエンナーレ2017 横浜市の全小・中学生に「鑑賞ポケットガイド」を配布

ヨコハマトリエンナーレ2017「島と星座とガラパゴス」が、8月4日(金)に開幕する。
ヨコハマトリエンナーレ2017では、小・中学生とその保護者の作品鑑賞の手引きとして、「ヨコトリ2017をもっと楽しむ!鑑賞ポケットガイド」を制作し、横浜市内の小・中学校を通じて、全児童・生徒約30万人に、6月下旬から順次配布する事を発表した。
また、団体鑑賞を希望する市外の小・中学校や、会期中に来場した小・中学生にも希望があれば配布する予定。

なお、中学生以下は、ヨコハマトリエンナーレ2017の入場が無料。
ヨコハマトリエンナーレ公式WEBサイト

小6から中1への英語学習に対する意識の変化は? ベネッセ教育総合研究所調べ

ベネッセ教育総合研究所は、2016年3~4月に、全国の中学1年生1,170名を対象に「中1生の英語学習に関する調査」を実施した。今回の調査の目的は、中1生の英語学習や小中接続の実態・課題を把握することだ。本調査の一部回答者(583名)は、小学6年生の時に「小学生の英語学習に関する調査」(2015年3月実施)にも回答をしている。本調査と前調査の結果を比較することで、小学6年生から中学1年生への英語学習に対する意識の変化についてとらえることができる。

主な調査結果は以下の通り。
1.「小学校英語は中学校で役立つ」という小6生の時の期待に対し、中1生では半数が「役に立たない」。

2.「英語を勉強する上で大切だと思うこと」のうち、「発音」「たくさん会話すること」が小6から中1で減少。
「問題をたくさん解く」「英語をたくさん聞く」「英語をたくさん読む」が増加している。

3.小学校英語に役立ちを感じている中1生は、中学校の授業で「話す」活動を多くしている。

4.小学校英語に役立ちを感じている中1生は、「わかろうとする」「伝え合おうとする」意欲が高い。

さらに詳しくは以下のページへ
ベネッセ教育総合研究所のホームページ http://berd.benesse.jp/

「LITALICOワンダー」夏の特別講習「サマーラボ2017」開催

株式会社LITALICO(本社 目黒区:長谷川敦弥 代表取締役社長)が運営する、デジタルツールを活用してものづくりを学ぶ専門塾「LITALICOワンダー」は、プログラミングやロボット制作などを1日で体験できる、夏の特別講習「サマーラボ2017」を開催する。2017年度は「この夏、クリエイターデビュー!」をテーマに、ゲームクリエイターやロボットエンジニア、ビジュアルアーティストなど、クリエイター系の職業と結びつけたコンテンツにより、子どもの職業観や興味関心を拡げる。

夏の特別講習「サマーラボ2017」概要
<開催日程>
2017年7月17日(月・祝)~8月31日(木)
<開催場所>
LITALICOワンダー渋谷/LITALICOワンダー池袋/LITALICOワンダー秋葉原
LITALICOワンダー川崎/LITALICOワンダー横浜
<詳細・申込方法>
下記のURLより、詳細をご確認の上お申し込みください。
【サマーラボ2017】https://wonder.litalico.jp/event/summer_lab/

株式会社NTTドコモと株式会社EduLabが英語4技能が学べる「English 4skills」の開発・提供に向けた業務・資本提携に合意

Edtech(教育技術)に基づき、各種英語関連システムの開発・運用を手がける株式会社EduLab(東京都港区、髙村淳一代表)と、株式会社NTTドコモ(東京都千代田区、吉澤和弘代表)は、「読む」「聞く」「話す」「書く」の英語4技能を学べるサービス「English 4skills™」の開発・提供に向けた業務・資本提携について、合意したことを発表した。

近年、大学入試を中心に、英語4技能を総合的に測定する外部試験の活用がひろがっている。2020年度に大学入試センター試験に代わり導入される新テストでも英語4技能を測定する方向性が示されている。

「English 4skills」は、スマートフォンやタブレットを利用して、英語4技能の学習だけでなく、技能ごとの実力を測ることができるサービスで、2018年春から提供予定。

日本経済新聞「香川大 国際希少糖研究教育機構」を紹介

日本経済新聞は6月14日、大学面で「香川大の国際希少糖研究教育機構 自然由来の農薬に道」と題した記事を掲載した。希少糖は香川大学がいち早く量産化の技術を確立した、と冒頭で紹介し、希少糖はこれまで甘みがあるのにカロリーがない糖類として注目されてきたが、植物の成長を抑える効果も持つ、と別の効能にも言及。応用すれば自然由来の農薬開発にもつながる、と未来を暗示する。機構は食品のほか、農業や医療など糖を使う幅広い分野で活用や国際展開を後押しする。商業化に向け海外の注目度も高まる中、香川大はオックスフォード大との共同研究や、タイ・ブルネイの大学と臨床試験で協力し展開を急ぐ。研究をリードし続け、希少糖を香川の一大産業に育てることで、地域に根付く地方大学の姿勢も示そうとしている、と結ぶ。

千葉大、会社員の健康で協定

千葉大学と千葉県商工会議所連合会、全国健康保険協会(協会けんぽ)千葉支部は、同県企業の社員の健康づくりを後押しするための連携協定を結んだ。セミナーの共同開催や企業向けアンケートの実施などで協力する。協会けんぽが持つ健診データを活用し、共同で健康増進に向けた課題を洗い出した上で対策を講じることを想定。社員の健康意識を高め、企業の生産性を向上させることを狙う。

高校の外国人留学生 2000人超え最多

文部科学省6月13日、国際交流状況調査の結果を公表した。2015年度に日本の高校に3カ月以上留学した外国人は13年度に比べ482人増えて2147人で、比較可能な1992年度以降の調査では最多となった。3カ月以上の外国留学をした日本の高校生は300人増の4197人だった。調査は86年度から全国の国公私立高校などを対象にほぼ隔年で実施し現在、92年度以降のデータが比較可能とされる。外国人留学生数は、東日本大震災の影響を受けた2011年度に大幅減となったが、その後は急速な回復傾向を示していた。