月刊私塾界2019年6月号(通巻458号)

巻頭言

葛飾北斎作「富士越龍」を見たくなり、信州小布施を訪れた。

 人口1万人余の小さな町(長野県内最小)だが、年間100万人以上の方々が来訪する。しかもリピーターが多い。その理由に挙げられるのが「修景」事業である。

 小布施は人口減対策に悩んでいた。1970年頃町は宅地を造成し、完売した。人口は2000人以上増加。更に、その収益5億円で、76年町に残された北斎の肉筆画を一堂に集めた「北斎館」を開館した。当時は、〝田んぼの中の美術館〟と揶揄される状態であった。

 そして北斎館を中心とした町並み修景事業が始まる。修景の主意は、歴史様式で装って町並みを観光地化するのではなく、日常生活の中で自然に歴史文化が感じられるように環境を整備する。古いものは古いものとして残し、それらと連続性を保ちながら、生活環境を新たに作り上げることだ。この整った町並みに来訪者は癒される。

 修景事業が格段に進んだのは、05年東京理科大学川向研究室と「小布施まちづくり研究所」を設立したことが大きい。それまでも町民、地場企業、行政で丁寧な協議が重ねられ、町民の支持を得ていたが、そこに大学の研究室が加わり、修景の理論武装ができた。

 業界でも幾つかの学習塾が大学と協働事業を行っている。自分たちが提供する教育サービスのバックボーンを明確化している。 教育理論は研究者の数だけあると云われる。だからこちら側も相当広く勉強しなければならないが、取り組む必要がある課題ではないだろうか。

(如己 一)

目次

10 CatchUp01 英才個別学院+ベリタス・アカデミー

  1回約5分の映像授業と学習管理ツールで成績を押し上げる

12 CatchUp02 自立型学習塾「ゴールフリーLab」

  子どもの主体性を育み志実現に導く

16 挑む私学 箕面自由学園

   一人に寄り添う充実のカリキュラムと指導体制

19 目次・巻頭言

20 NEWS ARCHIVES

44 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~

45 【特集①】これからはじめる幼児教育

56 【特集②】株式公開企業塾2019 年

       2・3月期決算を読む

64 HOT TOPICS

  加盟塾の発展に尽力 全国即アップミラクル協会が

  10周年を記念してフォーラムを開催

68 TOP LEADER Interview

   株式会社東京個別指導学院

   働く人の活力こそが事業成長の源泉

80 教育サービス業界 企業研究(79) 株式会社花まるラボ

83 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(305)

84 疾風の如く(119)

  個別進学塾ipsim(兵庫県)

  代表 山本 玄さん

86 好機到来(50)

  株式会社クラヤ・エデュケーション

  代表取締役 鈴木 嘉記さん

  代表取締役 南里 洋一郎さん

88 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(73)

90 白書界隈徘徊話(51) 西村克之

92 自ら動き出すチームにする方法(57) 中谷彰宏

94 塾の家計簿(25)

96 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(71)

97 芸術見聞録(71)

98 ぼくの幼児教育考(12)

99 塾長の机

100 為田裕行の「教育ICT行」(51)

101 1981(3)

102 英語教育 どう変わらなければならないか(最終回) 田中 茂範

104 林明夫の「歩きながら考える」(166)

106 塾ソムリエの講師研修指南 西村則康(名門指導会代表 塾ソムリエ)(25)

108 私塾界インサイト(16)

112 咲かせよ桜(53) 小林哲夫

116 未之知也(いまだこれ知らざるなり)(73)

118 論点2019(6) 学習塾業に係る経営力向上に関する指針

122 編集後記

124 Book Review

126 塾長のためのガジェット講座

業界カレンダー

7月11日(木)

キャリア教育プログラム開発推進コンソーシアム 主催

「教育CSRフォーラム2019」

会場:一橋大学 一橋講堂 2階中会議場(2・3・4)

対象:企業の経営戦略・CSV/CSR・人事担当者、教育行政ご担当者、教育関係者

定員:150名

参加費:無料

お問い合わせ:URL.www.career-program.ne.jp/

7月13日(土)9:30-17:00

東京学芸大学附属小金井小学校 主催

「東京学芸大学附属小金井小学校 ICT×インクルーシブ教育セミナー vol.2」

会場:マイクロソフト品川本社 セミナールーム

定員:先着200名

参加費:無料

お問い合わせ:Mail.ict-incl@u-gakugei.ac.jp

7月13日(土)、14日(日)10:00-17:00

モノづくり日本会議、日韓工業新聞 主催

「モノづくり体感スタジアム」

会場:TEPIA

参加費:無料

お問い合わせ:Tel.03-6256-9780(モノづくり体感スタジアム事務局)

7月20日(土)9:30-17:00

NPO法人WRO Japan 主催

WRO Japan実行委員会、株式会社アフレル 共催

「第12回 科学技術におけるロボット教育シンポジウム」

会場:科学技術館

対象者:小中校校の教員、私塾やNPOの指導者、およびそれらをサポートする機関(大学、科学館等)また人材育成として取り組んでいる機関(企業、NPO等)

参加費:一般3,000円、NPO法人WRO Japan会員1,000円、学生1,000円

お問い合わせ:Tel.03-4405-9780(NPO法人WRO Japan事務局)

7月20日(土)①10:30-11:45 ②13:30-14:45 ③15:30-16:45

玉川キッズアフタースクール、ユーバープログラミングスクール 主催

「夏休み親子プログラミング無料体験会」

会場:玉川キッズアフタースクール

対象:①年長さんから小学①年生 ②小学2年生、3年生 ③小学2年生、3年生

定員:各回8組(お子様と保護者のペアでご参加ください)

参加費:無料

お問い合わせ:Tel.03-6869-2414(ユーバープログラミングスクール)

7月22日(月)14:00-16:00

株式会社ナンバーワンソリューションズ 主催

「幼稚園、保育園、認定こども園向け プログラミング教育セミナー」

会場:株式会社ナンバーワンソリューションズ セミナールーム

定員:30名

参加費:無料

お問い合わせ:03-6412-8470(担当:橋本、知本)

7月23日(火)・26日(金)・28日(日) 各日とも14:00-16:00

mpi松香フォニックス 主催

「英語指導力アップ無料セミナー」

大坂会場:7月23日(火)CIVI研修センター新大阪東

名古屋会場:7月26日(金)国際デザインセンター

東京会場:7月28日(日)CIVI研修センター秋葉原

対象:中学・高校教員及び教育委員会関係者

定員:各60名

参加費:無料

お問い合わせ:Tel.03-5302-1651

7月27日(土)・28日(日) 10:00-12:00 14:00-16:00

NTTデータ 主催

「夏休みこどもIT体験2019」

会場:NTTデータ駒場研修センター

対象:小学生(保護者同伴)

募集人員:1回あたり小学生50名

参加費:無料

お問い合わせ:Tel.050-5546-7732(事務局)

7月28日(日)午前の部10:30-12:30/午後の分14:00-16:00

株式会社AMG Solution、株式会社ユニエル 共催

「おやこもの作りたいけん 花火とプログラムを学ぼう」

会場:株式会社AMG Solution 虎ノ門オフィス

参加費:1000円

対象:小学3年生~6年生

人数:各8組(保護者の同伴が必要)

お問い合わせ:URL.oyako-monodukuri.com/

7月31日(水)~8月2日(金) 各日とも10:00-17:00

G’s ACADEMY TOKYO 主催

「G’s ACADEMY YOUTH CAMP ~夏休みの中学生・高校生向けプログラミング講座~」

会場:G’s ACADEMY FUKUOKA

定員:15名

持参物:ノートPC(Windows7以上またはMacの最新OS)※Google Chromeのインストール必須

お問い合わせ:URL.gsacademy.tokyo/fukuokayouth/

8月1日(木)10:00-17:00

一般社団法人日本教育情報化振興会、一般社団法人大坂国際経済振興センター、テレビ大坂、テレビ大坂エクスプロ 主催

「第4回 関西教育ICT展」

会場:インテックス大阪 2号館

お問い合わせ:Tel.06-6944-9918(関西教育ICT展事務局)

8月3日(土)13:00-20:00、4日(日)9:00-16:30

株式会社学研アソシエ 主催

「学研・高大教育フォーラム2019」

会場:8月3日 学研本社ビル3階ホール

   8月4日 スタンダード会議室3階 大ホール

参加費:3,000円(昼食代含む)、懇親会費4,000円(希望者のみ)

お問い合わせ:Tel.03-3490-4581(株式会社学研アソシエ 高大教育事業部 学力開発事業室)

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