巻頭言
暑いさなか熱い授業を展開されていることと推察する。体調に留意し、是非生徒の期待以上の成果を挙げていただきたい。
読者諸氏が熱心にお読みになっている本誌「インサイト」。筆者も毎号楽しみにしている。様々な学習塾の、色々な階層の方から赤裸々な悩みが相談されている。
始まった当初から一つ気になっていることがある。それは、「何」を「どうしたい」のかが分からない質問が多いことだ。極端に言うと、「私の塾をどうしたらいいのでしょうか?」と読み取れてしまう。目的と手段を混同している。場合によっては主客が転倒していることもある。目的が明確でないため、回答者が悩んでいることも窺える。
自分はどうしたいのか、自塾をどうしたいのかは自分で考えるしかない。
最近どの業界でもAI、AIという。あたかもAIが万能なように。だから、「兎に角AIを導入し、役立てろ」などと無茶苦茶な号令をかける経営者まで出てくる。
しかし、勿論AIは万能ではない。目的が明確であることが最低限の条件だ。何らかの課題解決のための一手段としてAIを使うのでなければ、意味をなさない。目的が明確でも、AIでは解決しない物事も多々ある。
とはいえ新しい技術を駆使することにより、解決できる課題は増えている。
このことは教育についても言い得る。是非チャレンジしていただきたい。但し、何をどうしたいのかを明確にすることが第一歩だ。
目次
- 10 CatchUp01 ウイングネット ウイングネットのAIを使って描く未来
- 12 CatchUp02 アイキューブ+英俊社 いずみ塾が作った新たな入試対策コース
- 14 HOT TOPICS 経済産業省が「未来の教室」第2次提言を発表 「3つの柱」を掲げ、9つの課題とアクションを提案
- 24 挑む私学 国際高等専門学校 グローバルイノベーターを育む、充実の環境とプログラム
- 27 目次・巻頭言
- 28 NEWS ARCHIVES
- 52 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
- 53 【特集】大学入学共通テスト 見えてきた現状と課題
- 62 TOP LEADER Interview 株式会社ナガセ 『 独立自尊の社会・世界に貢献する人財を育成する』
- 76 教育サービス業界 企業研究(81) 株式会社ILLUMINATE
- 79 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(307)
- 80 疾風の如く(121) Kids Lab.(株式会社Next Edge/大阪府) 代表取締役CEO 松葉 琉我さん
- 82 好機到来(52) 慧真館 塾長 岸本 崇さん
- 84 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(75)
- 86 白書界隈徘徊話(53) 西村克之
- 88 自ら動き出すチームにする方法(59) 中谷彰宏
- 90 塾の家計簿(27)
- 92 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(73)
- 93 芸術見聞録(73)
- 94 ぼくの幼児教育考(14)
- 95 塾長の机
- 96 為田裕行の「教育ICT行」(53)
- 97 1981(5)
- 98 Communication Risk Management(2)
- 99 Opinion from School(2)
- 100 林明夫の「歩きながら考える」(168)
- 102 塾ソムリエの講師研修指南 西村則康(名門指導会代表 塾ソムリエ)(26)
- 104 私塾界インサイト(18)
- 108 咲かせよ桜(55) 小林哲夫
- 112 未之知也(いまだこれ知らざるなり)(75)
- 114 論点2019(8) 主権者教育への道のり
- 118 編集後記
- 120 Book Review
- 122 塾長のためのガジェット講座