第6回KLA全国合同スピーチ大会 3年ぶりに会場開催

 京進グループが運営する日本語学校 京進ランゲージアカデミー(以下KLA)は、2022年9月2日(金)に、第6回KLA全国合同スピーチ大会を国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区)で開催した。国内10校の代表者18名が登壇し、金・銀・銅賞の3名が選ばれた。KLA全国合同スピーチ大会は2016年から開催している、KLAに在籍する外国人留学生たちが、日本語で自分の夢や思い、考えをスピーチする大会。毎年各校から代表が1カ所に集って本大会を行っているが、コロナ禍の影響で2020年は中止、昨年はオンラインでの実施となり、6回目となる今年は感染対策を行った上で、3年ぶりに実会場で開催した。

 KLAは2022年9月現在、国内外に11校を展開しており2,700名を超える学生が日本語を学んでいる。大会は日本国内10校に在籍する学生を対象に、自由なテーマで、今「日本語で伝えたいこと」を4月から募集し、各校で選ばれた代表者が全国合同スピーチ大会に出場する。運営は学生が主体となり、ポスター制作や司会進行も行っている。大会当日は、スピーチをする学生を応援しようと、東日本ブロック(新宿校・OLJ校・上野校・DBC校)に通う約150名の学生も参加した。各スピーチの発表前には、一緒に学ぶ各校の学生から寄せられたメッセージがスクリーンに流され、発表者は練習を重ねたスピーチを披露した。

入賞作品
◆金賞 『ちっぽけな幸せ』リュウ・カホウ(中国)
難病を抱えながらボランティア活動をする人との出会いから、幸せに生きることや自身の夢について考えたこと
◆銀賞 『人に忘れられないように』ムハッマド・グギ・アモウレスナ(インドネシア)
祖母との想い出から、大切にしている人のことを思うこと、思い続けることの大切さについて考えたこと
◆銅賞 『日本人との距離感』オマン・カール・オスカー(スウェーデン)
来日して驚いたことなどから、違いを持つ人を認め合うことの大切さや、子どもたちに伝えたい思いについて
今回の大会では、人への思いやりについてや、夢を追いかけることの大切さ、理想とする人物像などに関するもの、推し活やヘルシーな生活について、またLGBTに関しての思いなど、幅広いテーマのスピーチが披露されました。

 外国人留学生数は、2019年の約31万人から2021年には約24万人とコロナ禍により2割も減少している(独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)「2021(令和3)年度外国人留学生在籍状況調査結果」より)。今年の3月から段階的に留学生入国も再開されているが、コロナ禍以前の水準には、まだ戻っていない。スピーチで日本入国が数年遅れ、留学を諦めかけたことに触れた学生もいたが、多くの留学生は無事に留学生活がスタートできたことを喜び、大学進学などの目標に向かって意欲的に学習に取り組んでいる。

【開催概要】

■大会名:第6回KLA全国合同スピーチ大会
■大会日時:2022年9月2日(金)12:15 ~16:00
■会場:国立オリンピック記念青少年総合センター
■テーマ:自由
■参加校:京進グループの日本語学校 京進ランゲージアカデミー10校
(新宿校・OLJ校・DBC校・上野校・名古屋北校・京都中央校・大阪校・神戸校・びわこ校・福岡校)
■スピーチ発表者:18名
■参加総数:170名
■審査項目:内容・校正の表現の適切さ、テーマの明確さ、オリジナリティ、独自の視点、スピーチの聞きやすさ、アピール度、感銘度
■入賞・賞金:金賞5万円、銀賞3万円、銅賞1万円、参加賞

■入賞者:
金賞:リュウ・カホウ(中国/OLJ校)「ちっぽけな幸せ」
銀賞:ムハッマド・グギ・アモウレスナ(インドネシア/大阪校)「人に忘れられないように」
銅賞:オマン・カール・オスカー(スウェーデン/京都中央校)「日本人との距離感」

【京進ランゲージアカデミーについて】 https://www.kla.ac/jp/

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