川崎市と学校施設のさらなる有効活用に向けた実証実験に関する協定を締結

 株式会社構造計画研究所(東京・中野区、服部 正太 代表執行役会長)は、神奈川県川崎市(福田 紀彦市長)と、学校の特別教室等のさらなる有効活用に向け、新たな施設管理の実証実験に関する協定を2022年10月24日に締結した。この実証実験では、クラウド管理機能を備えたスマートロック「RemoteLOCK(リモートロック)」や入退室管理システム「TOBIRA(トビラ)」と施設予約システム「まちかぎリモート」を導入することで、施設貸し出しのセキュリティ管理や利用手続きの簡素化、予約状況の可視化を行い、特別教室等の利用促進を図る。学校教育に支障のない範囲で学校施設を市民に貸し出し、シェアすることで、地域コミュニティの形成や生涯学習に役立て、より魅力的で住みやすいまちづくりを促進する。

 神奈川県川崎市は人口150万人を擁する政令指定都市で、約10万人の児童・生徒が通う166校の市立小中学校が設置されている。川崎市教育委員会では、「学校施設の有効活用事業」として、校庭や体育館に加え、多目的教室や図書室、音楽室、図工室等の特別教室を学校教育に支障のない範囲で開放しており、公の施設である学校施設の空いている時間をさらに有効活用し、市民が勉強や仕事、趣味や地域活動等に利用するための取り組みを進めている。

 事業のさらなる推進に向け「施設のセキュリティ管理」や「利用手続きの簡素化及び予約状況の可視化」を実現するため、スマートロック等のICT技術を用いた新たな施設管理の実証実験を遂行する事業者として構造計画研究所が採択され、川崎市と協定を締結した。

■実証実験の概要
(1) クラウド型のシステムで暗証番号の発行、削除、管理ができる電子錠「RemoteLOCK(Wi-Fi接続)」や「TOBIRA(有線LAN接続)」を導入することで、①セキュリティの向上、②管理コストの削減、③利便性向上による利用率の増加、④災害利用への貢献といった効果を生み出す。
(2) 「RemoteLOCK」及び「TOBIRA」と連携した施設予約システム「まちかぎリモート」を導入することで、空き状況の確認・予約・鍵の受け渡し等をワンストップで提供する。
(3) これまで40以上の自治体に対して、導入及び運用の支援を行ってきた構造計画研究所のノウハウを活かし、従来運用からの切り替えに要する各種サポートや提案等を行う。
(4) 実証実験に際しては、構造計画研究所が各種機器及び予約システムを無償で提供する(各種機器の設置や環境整備に伴う費用は川崎市が負担)。

■実施場所
(1) 小杉小学校
(2) 高津小学校
(3) 菅小学校

■スケジュール
2022年11月上旬 現地調査、システムの環境整備準備
2022年11月中旬~ 現地における施工の実施、システム設定、関係者への詳細説明等
2023年1月上旬~ 実証実験開始
2023年3月上旬~ 利用者へのアンケート実施、今後の展開に向けた検証

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